FIREBALL(B'z)
ふぁいやーぼーるびーずのがっきょく
前作「Real Thing Shakes」から、10ヶ月ぶりのシングル。
CDジャケットのシールの色が橙・白・赤の3タイプ存在するが、これはいくつかの候補の中からこの3色が残り、どれにするか決めかねている中、松本が「じゃあもう全部出そう!」と発言したことで3タイプでの発売となった。
同年開催されたライブツアー『B'z LIVE-GYM Pleasure '97 "FIREBALL"』(後述参照)のツアータイトルテーマソング。
8thシングル『LADY NAVIGATION』から続いた連続ミリオン記録は本作でストップしている。これについてメンバーは「記録はいつか止まるし、誰かが破るもの。それより今は"守らない"という気持ちの方が強い。」とコメントしている。
楽曲について
シングルとしては初めてシンセサイザーや打ち込みを使用せず、CDジャケットに書かれている通り「No synthesizer & No computer used(訳:全部生音)」全編楽器による生演奏にて制作されたハードロックナンバー(実際は「Real Thing Shakes」も全部生音ではあったが元々シンセサイザーが使われていたのをカットしたため、「当初から」全部生音で作られたシングルは本作が初)。
歌詞は自分との戦いをテーマにしている。
松本が1996年にサンディエゴに留学した際、「日本って何でこんなに無駄な音が多いのか?」と疑問を感じたことで制作された楽曲。
稲葉の提案により、松本自身がベースを弾いているのも特徴(本作収録の2曲の他に松本のベースが聞けるのは『ELEVEN』収録の「Seventh Heaven」のみ)。更にはコーラスにも参加している。
PVは金網、鎖が用意された現場で撮影され、楽曲にちなみ本物の炎や火花が使われている。また、次作シングル『Calling』のPVと地続きになっている。
上記、タイアップ先からの製品のキャッチコピーでもある「メイク魂」というフレーズを入れてほしいとオーダーがあったため苦肉の策としてCMで使われたバージョンには原曲にはない「メイク魂に火をつけろ〜」という風に歌われたバージョンが使用されている。
2nd beatの「哀しきdreamer」は5拍子を用いたB'zでは珍しい変拍子の楽曲。アコースティックギターを中心に静かに始まるが、サビで激しくなり4拍子に変わる構成が特徴。
番組名 | 放送日 | 局名 | 備考 |
---|---|---|---|
『ミュージックステーション』 | 1997年2月21日 | テレビ朝日 | |
『HEY!HEY!HEY!』 | 3月3日 | フジテレビ | 演奏のみでトークはなし |
この楽曲をツアータイトルとした『Pleasure』ツアーは下記の日程で全5会場9公演にて開催。
B'zとしては初となるドームツアー(当時、札幌ドームは未開業)でナゴヤドームはこけら落とし公演となっている。
このツアーで披露された当時未発表楽曲『Calling』・『DO-ME』(9thアルバム『SURVIVE』収録の『Do me』)は後にCD化されたバージョンとは大きくアレンジが異なっている。
ライブサポートメンバー
B'z 松本孝弘 稲葉浩志 Pleasure ~人生の快楽~ B'zの楽曲一覧
『B'z LIVE-GYM Pleasure '95 "BUZZ!!"』(1995年) ← 『B'z LIVE-GYM Pleasure '97 "FIREBALL"』(1997年) → B'z LIVE-GYM Pleasure 2000 "juice"』(2000年)