捕虜奪還に単騎で護衛とは
その蛮勇は認めるが
通らんよ それはな
概要
CV:小松史法
ベイラム・インダストリーのAC部隊「レッドガン」所属のACパイロット。
アリーナランクはAランク7位。エンブレムは潜航する大小2頭のクジラ。
レッドガンの副長でミシガンの腹心に当たる人物。
検挙率トップの軍警としてレッドガンの前身となるベイラムの治安維持部隊を率いていた当時、ファーロン・ダイナミクス社の武装船団を率いて大暴れしていたミシガンに手を焼いていたらしく、「一杯の酒で話を付けた」とのエピソードが語られている。
この他、当時「風水薬房」という悪徳商法でベイラム経済圏内の市民生活を脅かしていた五花海を叩き潰しており、その辣腕ぶりがうかがえる。
多弁で機知に富んだ鬼軍曹然としたミシガンとは対照的に落ち着きと威圧感を兼ね備えたベテラン軍人と言った雰囲気の男性。あるミッションではヘリ単騎と護衛AC1機で捕虜を奪還しようとする解放戦線の電撃作戦を蛮勇と称しながらも焦ることなく対処し、捕虜の奪還を防ぐべく自らACを駆って出撃するなどその言動からは冷静で実直な人柄を感じさせる。
彼がミシガンを引き入れ、そのミシガンによってG4ヴォルタ、G5イグアス、G6レッドがレッドガンに入隊しているためレッドガンは彼によって始まったと言っても過言ではないだろう。
愛機「ディープダウン」
火力型リニアライフルと3種のミサイルを装備した重量二脚型AC。
レッドガンらしくベイラムとその関連企業の製品で固められており、高い防御力とパルスアーマーによってかなりの堅牢さを誇る。
異なる軌道・弾速のミサイルによる波状攻撃と早い弾速と威力を誇るリニアライフルの組み合わせは強力。FCSもミサイル特化のものを選んでおり、「距離を保って戦えれば」ミサイル中心アセンのお手本と言えるくらい強い。
しかし、ミッションで戦う際は地形の関係で交戦距離が近くなってしまうためミサイルの大半が強みを発揮できず、その強さが分かりにくい。
他のレッドガン隊員が近接戦闘を意識したアセンブルであることも考慮すると、前衛は味方に任せて自身は後方支援に徹するコンセプトなのかもしれない。
アセンブル
頭 | HD-011 MELANDER | ベイラム製中量頭部。EN負荷が低く、防御面も目立った弱点がないと良好なモデル。 |
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コア | BD-011 MELANDER | ベイラム製中量コア。シンプルで手堅い性能のバランス型。 |
腕 | DF-AR-09 TIAN-LAO | 大豊製重量腕部。反動制御が高く、APと防御力に優れる。 |
脚 | DF-LG-08 TIAN-QIANG | 大豊製重量二脚。高AP・高防御、トップクラスの積載量と姿勢安定を誇る。 |
ブースター | BST-G2/P04 | ファーロン・ダイナミクス製。AB関連を中心に全体的なスペック手堅くまとまっている。 |
FCS | FCS-G2/P10SLT | ファーロン・ダイナミクス製。ミサイル関連性能に特化したミサイラー向けモデル。 |
ジェネレータ | DF-GN-08 SAN-TAI | 大豊製。全ジェネレータ中最大の容量を誇るが重量も最高クラス。 |
コア拡張 | パルスアーマー | 機体に追従するパルス防壁を展開し、耐久限界か時間限界まで防御力を飛躍的に高める。 |
右腕武器 | HML-G2/P19MLT-04 | ファーロン・ダイナミクス製の連装型ハンドミサイル。素直な弾道で威力もそこそこ、マルチロックにも対応してると非常に扱いやすい。 |
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左腕武器 | LR-037 HARRIS | ベイラム製の火力型リニアライフル。通常攻撃でも高めの火力・衝撃力を持つが、チャージ攻撃は威力・弾速・衝撃力のいずれも優秀な一品。 |
右肩武器 | BML-G3/P05ACT-02 | ファーロン・ダイナミクス製の2連高誘導ミサイル。低速だが威力が高く、長時間相手を追いかけ続けるのでかなりのプレッシャーを与えることが可能。 |
左肩武器 | BML-G1/P07VTC-12 | ファーロン・ダイナミクス製の12連装垂直ミサイル。ミサイル系武器でも最大の弾数が目立つが、ある程度目標に近づくと誘導しなくなるため動き回っていれば回避は容易。 |
ストーリーでの活躍
2周目から追加されるミッション「捕虜救出」にて捕虜の救出を終え帰路につくルビコン解放戦線の大型ヘリを仕留めるべくMT部隊を率いて記事冒頭の台詞と共に襲い掛かってくる。
ナイル単体は2周目まで進められるプレイヤーであればそれほどの脅威ではないが、護衛対象のヘリを守りながらMT複数を引き連れたACを相手取るので慣れるまでは苦戦しやすい。しかもナイルが生存している限り増援のMT部隊が何度でも来るため時間をかける程ジワジワとヘリの体力が削られてしまう。手早く周囲のMTを掃討してナイルとの一騎打ちに持ち込もう。
「どうした」
「ミシガンは買っているようだが…その程度か G13」
こちらのAPがある程度削られると621を挑発してくるが、どうやらミシガンが買っていることもあって前から目を付けていた様子。言い方からして621の実力を見定めるつもりのようだ。
「なるほど…」
「ミシガンが興味を持つわけだ…」
そして戦闘の末撃破されると621の実力を認める発言と共にミシガンの片腕にしてレッドガンの副長は戦場に散るのだった…。
…彼の活躍はこれで終わりである。
彼の作中における出番はこれ"だけ"である。
ミシガンの参謀でレッドガン創設のきっかけともいえる人物でありながら1ミッションのみ登場し、そのまま撃破されそれきり一切出てこない。
同じく1ミッションのみの出番でありながらその狂気的な言動で強烈なインパクトを残してくるオーネスト・ブルートゥや部下との少ないやり取りからある程度の経歴や人物が想像できるV.Ⅴホーキンスと比較しても非常に影が薄い。
しかも同じレッドガン隊員どころか直接的に関わりのあるミシガンや五花海からも彼に関する言及は一切ない。おまけに喋り方に特徴がないのも影の薄さに拍車をかける。
トドメに彼の出てくるミッションが防衛ミッションのため大半のプレイヤーは護衛対象であるヘリの方を気にして彼の台詞を聞いている余裕がないことが多く、戦う場所も狭いのでアセンの強みを発揮できないとゲーム的にもキャラ的にもとことん不遇である。
余談
- コールサインの由来は言わずと知れた世界最長の川ナイル川と思われる。
- 声優を担当している小松史法氏はACfaにおいてジェラルド・ジェンドリンを担当している。
- レッドガン隊員を描いたと思われる『STVの画稿(3)』ではファイルを持って隣の人物に話しかけている人物が彼ではないかと言われている。
- 一部NPCには撃破報酬が設定されておりナイルの場合は110'000c。企業所属のパイロットで同じくAC部隊のNo.2であるV.Ⅱスネイルよりも高額となっており、相当の脅威として認識されていることがうかがえる。