概要
1989年に東京モーターショーに出展した「HSX」を翌年市販化したもの。
デザインは北米市場を強く意識したもので、曲線基調かつ大柄なボディを持つ。
特に1840mmという全幅は、当時の日本車としては際立って大きい数値であった。
エンジンはV型6気筒で、自然吸気とツインターボの2種類を用意。
ツインターボは自主規制上限の280馬力を発生した。
3度のマイナーチェンジを経て、MTの6速化やタイヤ・ブレーキの強化など、スポーツカーとしての性能に磨きをかけライバルに対抗していった。
マイナーチェンジにてリトラクタブルヘッドライトを廃し、中期型以降は固定式ヘッドライトとなる。
2001年に生産終了。
同じ三菱のスポーツカーにはランエボが存在していたが、ランエボはWRC(世界ラリー選手権)の出場を前提としたマシンなのに対し、こちらはグランドツーリングの要素が盛り込まれ、差別化されている。
1990年代中盤までN1耐久(現:スーパー耐久)にも参戦しており、鈍重そうな見た目とは裏腹にスカイラインGT-R相手に善戦する活躍を見せた。
車名はイタリア語の「Gran Turismo Omologato=公認GTカー」の略で、1970年に発売したギャランGTOの名を引き継いだものである。
最上級グレードのMR(Mitsubishi Racingの略)も同様で、こちらは後にランエボにもエボⅧ MRとエボⅨ MRで採用されている。
余談
2ちゃんねるでは、有名なコピペ「神のGTO」のモデルとして知られている。