概要
アイテム番号:SCP-015
オブジェクトクラス:Euclid
SCP財団が管理するSCPオブジェクトの一つ。通称「悪夢のパイプ」。
とある倉庫を完全に満たす規模で広がる、異常なパイプやボイラーなどの様々な配管設備の集合体。物理的に移動させることが不可能であるため、現地に特殊な格納施設を建設して収容している。
一つ目の異常性として、生物のように成長し、下水道や地下配管を通じて近接の建造物へ自らを接続しようとする「行動」を取る。現在、パイプの太さは直径2.5~100cm以上、全長は190km以上にもなると推測されている。
一時期はエリア内11施設にまで浸食を広げたが、現在はその接続されたパイプを切断する事で強制的に格納施設に押し戻す事に成功している。
二つ目の異常性として、工具類を持ち込んだり攻撃的な行動を取ると、SCP-015もそれに対して攻撃的な反応を取る。SCP-015が攻撃対象と見做した人物の近隣のパイプが突然破裂し、その内部から様々なものが噴出して容赦なく降り注ぐ。これまでに確認された噴出物は油や水銀などの比較的考え付きそうなものから、ネズミや昆虫(未特定)などの生物、場合によっては溶融鉄などの明らかに致命的なものまで多種多様。このような攻撃的な反応によってこれまでに11人の財団職員が殺害され、20人以上の行方不明者を出している。
例えパイプのメンテナンスをしようとした場合でもこのような攻撃的反応を示すため、SCP-015内ではいかなる手作業及び動力工具による作業も禁止されている。
ちなみにSCP-015を構成するパイプは鉛やポリ塩化ビニルなどの一般的な素材で作られたものは確認されておらず、代わりにガラスや木材、花崗岩、更には生物の骨、人肉などの素材で作られている。また、SCP-015の内部からは壁を叩く音や人の絶叫らしきものが聞こえてくる模様。