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SCP-458

はてしないぴざぼっくす

SCP-458とは、SCP財団に収容されているオブジェクトの一つである。
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概要編集

アイテム番号:SCP-458

メタタイトル:はてしないピザボックス

オブジェクトクラス:Safe


SCP-458とは、シェアード・ワールドSCP_Foundationに登場するオブジェクト。

オブジェクトクラスはSafeに指定されている。


コイツは実際にアメリカに存在するピザチェーン店のリトルシーザーの「HOT-N-READY」サイズ(凄くデカいサイズと思ってくれればいい)のピザボックス。

ちなみに破壊不可。


その異常性は簡単に言うと、このピザボックスを開けた人にとって最も美味しいピザを生成するというもの。

また、何枚でも大丈夫。

トッピングは健康な人間の嗜好に基づくため、カニバリズムの人がこのピザボックスを開けても人肉が乗ったピザが出てくるということはない。…例外を除いて。

異常性はこれだけのため、サイト17の職員食堂に普通に置かれている。


ちなみに時々「これならK-クラスシナリオが起きても安定して食料を供給できるからThaumielクラスでは?」という意見が出るが、コイツはピザしか出してくれないので不摂生で死ぬということからSafeに落ち着いている。

…まぁメタ的な話、当時Thaumielなんてクラスがなかったからだけど。


各SCPとのクロステスト編集

先程も述べたようにこのSCPは「健康な人間の嗜好」に基づいてピザを生み出すので人外が多いSCPに使うとどうなるか数々の実験が行われている。

例えばこのSCPのピザを食べて「あまり美味しくない」と言うなら、そのオブジェクトは人間とは違う嗜好があるということがわかるという訳である。


各オブジェクトとその実験結果(アニオタwikiより抜粋)編集


  • SCP-040『進化の子』

説明:既存の生物から新種を生み出すことができる、病弱な8歳の白人の少女。

結果:スモールサイズ、エクストラチーズ、チーズ詰め生地のピザが生成された。

どうやらチーズがお好きな様子。


  • SCP-056『美しい人物』

説明:周りに嫉妬などネガティブな感情を抱かせるイケメン。なお本来の姿は不明。

結果:ミディアムサイズ、スライスピーマン、アルフレッドソース、薄い生地のピザが生成。


説明:30代ほどのアラビアあたりの人の見た目をしている。頑丈な身体と優秀な頭脳を兼ね備えているが、彼の周囲の植物が腐って死んでしまう。

結果:ピザが「小麦」でできているため、ピザが腐る前に口に入れるという方法で食べさせた。

生成されたピザはミディアムサイズ、フェタチーズとジャックチーズ、ソースはなし、薄い生地。

本人曰く、「初めて食べた」とのこと。

アメリカに住んでたのにピザが食べられない生活って…


説明:20代後半の見た目をした時々目覚めては周囲の人間を殺害する人型オブジェクト版クソトカゲ

結果:特大サイズ、ミートボール、ペパロニ、ベーコン、カナディアンベーコン、ソーセージ、ハンバーグ、厚い生地。

とにかく肉を詰め込んだピザ。どうやらお気に召したらしく、SCP-682との戦闘後に「今度はさわやかなドリンクでも飲みながら肉だらけのピザでも食おうぜ」と言っていた。

…こいつKeterクラスだよな?


説明:特定のポラロイドカメラで写真を撮るとその写真の場所のリアルタイム映像が見ることができ、手の届く範囲で触ることができる20代の女性。

結果:スモールサイズ、オリーブ、薄い生地のピザが生成された。

ヘルシー嗜好らしい。かわいい。


  • SCP-108『異次元の鼻腔』

説明:鼻の穴の中がナチスドイツの格納庫になってしまっているアフリカ系アメリカ人のおばさん。

結果:ビッグサイズ、ペパロニ、厚い生地のピザが生成された。


  • SCP-134『星眼児』

説明:細身でショートヘアのアジア人の女の子の見た目をしている。目が被膜で覆われ見えないが、暗闇の中では遠くの星が映る。

結果:スモールサイズ、玉ねぎ、アンチョビ、オリーブ、薄い生地のピザが生成された。


  • SCP-181『Lucky』

元は詐欺師として捕まりDクラス職員として働いていた男。

しかし「統計学的にあり得ない確率」を引く幸運の持ち主のためSCPとして収容された。

結果:ビッグサイズ、ペパロニ、ソーセージ、マリナナソース詰めの生地のピザが生成された。

まあもともとただのDクラス職員なわけだし普通にピザが出てきて当然だが。


  • SCP-182『"Rider"』

説明:白人のおっさんで耳が聞こえない聾唖者だが他人の感覚に「入り込む」ことで補っている。

結果:ミディアムサイズ、オリーブ、マッシュルーム、プレッツェル生地のピザが生成された。


説明:ご存知どうやっても殺すことができないクソトカゲ。

結果:ラージサイズ、小麦、薄いクラスト生地。動物界内のすべての標本の「体の一部」が様々な"トッピング"としてが入っており、そのトッピングは所謂「活け造り」の状態となっている他、実験の主任研究員であるJ████ W███████博士の顔があり、深刻な苦痛の声を発していた。

備考:J████ W███████博士はこのピザを見てトラウマを植え付けられ、心理療法を受けた後にSCP-765の任務に就いた。SCP-682はこのピザを食べた後、「もっとくれ」と言っていた。

SAN値直葬もののピザが出来てしまった。まあこのクソトカゲの心理状況を考えたら当然と言ったら当然だが。


  • SCP-3477『本物のハロルド・ホルトさんはご起立願います』

説明:第17代オーストラリア首相を務めた政治家だが、遊泳中の失踪からおよそ50年の間に34人も発見された男。

中にはO5の個体も居る。

結果:ミディアムサイズ、アンチョビ。同様に配置されたトッピングが乗った、完全に同一のピザが生成され、全個体に提供された。


  • SCP-4999『私たちを見守るもの』

説明:黒いスーツを着用した中年男性で、余命20分未満の孤独な人間の隣で最期を看取る。

結果:エクストララージサイズ、ハーフシュプリーム、ハーフペパロニのピザが生成された。

末期の腎不全に苦しんでいたD-430276(女性Dクラス職員)とピザを分け合って食べた。D-430276の亡き夫と時々分け合っていたピザと同一種類ものであり、またSCP-458が容量を超えるピザを生み出した最初の事例でもある。


実際問題編集

さて、こんな便利なSCPではあるが、勿論タダでピザが食べられるとかそんな美味しい話ではない。

ピザだけに。 ○三




……トマトにやられた前任者の言葉を引き継ぐと、このSCPは前に述べたとおり*:「自分の好きなピザを無尽蔵に出せる」のだが、これがヤバい。

想像してほしい、自分の大好きなピザがいくらでも出てくるのだ。

当然、食べすぎてしまうこともあるだろう。

財団でも同じことが起こり、その結果…









私達がこのピザボックスを持っている理由が、ただボックスを囲んでピザを食べて午後中を無為に過ごすためではないと、すべてのスタッフに思い出させたいのです。このままボックスの乱用が続けばメンバーの不健康な体重増加の報告と相まって、昼食時間後にダイエットの訓練をすることが強いられるでしょう。


――デル・モリーノ博士







ピザデブが大量発生したのである。

「健康な人間の嗜好」とは一体何だったのか…


財団の(健康の)明日はどっちだ。


関連タグ編集

SCP_Foundation SCPオブジェクト

SCP-073 SCP-076 SCP-105


SCP-871:食べ物系のオブジェクトの一つだが、こちらは消費し続けないと無尽蔵にケーキを生成し続ける危険なもの。


関連リンク編集

SCP-458 "はてしないピザボックス"

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