概要
海外でにて、個人が開発したインディーゲームや二次創作ゲーム等を公開できる「SAGE 2021」及び「SAGE 2022」にてデモ版が配信された。このSAGEとは「Sonic Amateur Games Expo」の略で、ソニック及びセガファンが中心となっている。
このScratchin' Melodiiも例外でなくソニックやセガのオマージュが多く見られる(後述)。
演奏時のアニメーションも作りこまれており、海外ファンからは一定の評価が得られている。
ゲームシステム
モードはSTORYとQUICK-GROOVEの2つ。
STORYではMelodiiを操作し、街にいるNPCに話しかけたり、ラップバトルを挑むことができる。
QUICK-GROOVEはステージセレクトモードであり、すぐにプレイができる。
ノーツは全8つ。演奏は主にREPEATモードとSUPPORTモードがあり、REPEATモードは対戦相手に提示されたノーツ通りに演奏する。SUPPORTモードはいきなりノーツが出てくるため、慣れるまではモードの切り替わりに戸惑うかもしれない。コントローラーにも対応しているため、じっくりと遊びたい人はコントローラー推奨。
また、タイミングも非常にシビアで正確さも問われる。しかし最近の音ゲーでは珍しいアドリブ演奏も評価の対象になっている。
早い話がパラッパラッパーである。
ストーリー
主人公のMelodiiは街の壁に落書きした罰として、いくつかの仕事場で働いてサインを貰う旅に出ることとなった。
登場キャラクター
メインキャラクター
- Melodii
Jamwellという街に住む、このゲームの主人公。性別はノンバイナリ―(とあるシーンでは音符マークのトイレから出てくる)。
茶髪に紫のマイク付のヘッドホンを身に付けており、赤の上着と紫の半ズボン、赤と黄色の靴を履いている子どもである。
様々なキャラクターとラップバトルに巻き込まれるも、ノリノリで演奏したりコスプレしたりと、すぐにステージに馴染んでしまう。一方で、演奏に失敗したり予想外な目に遭うと悲鳴を挙げたり顔芸したりとコミカルな描写が多い。
持ち物はAGES NoteStarというキーボードで、演奏だけでなく移動にも使えたり、調理用のコンロにもなったりとハイテク(なおAGESを逆から読むと…)。
- The Sweetz Siblings
最初にラップバトルをする黒人のCinnabayとBiggie Cheesecakeの二人組。直訳すると「スイーツ兄妹」。持ち歌はCream Cheese Icing。
Cinnabayはピンクの髪にシナモンバンズのような髪飾り、ピンクのバイザーにスケーター、白のシャツに薄い黄色とピンクのズボンを身に付けている女性。
Biggie CheesecakeはCinnabayより背は高く、青のジャケットに帽子、薄い黄色のバイザーに長ズボンを履いた男性。
家のフェンスの塗装をしている最中にMelodiiと出会い、Melodiiが社会人になるのを止めるべくDJバトルを挑む。
Melodiiとは古くからの知り合いで、赤ちゃんだった頃のMelodiiをあやしている二人の写真がMelodiiのアルバムにある。
- Nami
黒い髪に水色の逆三角形がプリントされたシャツと青の短パンにサンダルを身に付けた女性。持ち歌はNami.WAV。曲名のWAVとは音楽ファイルの拡張子の一つであり、WAVE(波)のダブルミーニングと思われる。
Melodiiのことは友達のイルカから聞いており、同じ求人に目をつけていたMelodiiに求人枠が一つしかない事を告げ、DJバトルを挑む。
ステージの雰囲気は海をイメージしたものでありながら、vaporwaveの雰囲気も強く感じさせるものである。
後に友達のイルカと一緒にMcWave'sに来ている。
作者はきまぐれオレンジ☆ロードの鮎川まどかをベースにしたとDiscordで発言している。
- Jamtine
オレンジの髪にピンクのドレスを着た少女。持ち歌はStir & Mix
McWave'sによく来ている「憧れの彼」にアタックしようにも緊張してしまい、一度も話しかけたことがないらしい。McWaveに11時半に向かうつもりが5時15分に家を飛び出してしまったり、一度の失敗で泣き出したりと慌てん坊で思い込みが激しい。
Melodiiの「男は胃袋で掴め!」というアドバイスのもと、一緒にクッキー作り(とついでにラップバトル)をする。
- Synthz McWave
Jamwellの中の一番人気のあるお店「McWave's」の店長であり、最初のボスキャラでもある。持ち歌はGrease Poppin'。
ピエロのような格好で白のエプロンと水色と紫の帽子と服を着ている。店の名前からして元ネタはあの人だろう…。
当初、Melodiiが来るまで求人を出していたことを忘れていたが、Melodiiの事情を知ると「君のような小さい子はフルタイムで雇う事はできないが、『ランチラッシュ(お昼の混み合う時間帯)』が終わるまで手伝ってくれたらサインをあげる(意訳)」という約束のもとで、Melodiiを迎え入れる紳士な一面もある。
このステージではアドリブ演奏を続けると3Dモードに突入する。これはパラッパラッパーのCOOLモードと同じシステムである。最後まで3Dモードを維持できると……?
なお、QUICK-GROOVEでのジャケットはセガサターンのソフトを想起させられるデザインになっている。
サブキャラクター
- Astral Advisors
チュートリアルの二人組。
- Melodii's mother
Melodiiの母。Melodiiの落書きに戸惑いながらも、Melodiiが「自分一人だけで解決する」という言葉を聞き入れる。
- Government Guys
政府の役人二人と犬一匹。Melodiiの落書きとその罰について知らせに来た。
余談だが、最後に去る時に何かにぶつかった音と悲鳴らしき声が聞こえ、外に出るとMelodiiそっくりの子どもが倒れている……。
- イルカ
Namiの友達。Namiとの対戦中に失敗すると、Melodiiを容赦なく尾ひれで引っぱたく。
- バター
Jamtineの家にいる。最初は無表情でこちらには興味は無さそうだが、終盤になると突然ムキムキ姿で踊りだし、クッキー作り中の二人(とプレイヤー)をあんぐりとさせた。また、演奏に失敗するとMelodiiをビンタする。
関連イラスト
こちらの三人のイラストはFridayNightFunkin'のMOD「Turn-Bass」での一面である。
BF、パラッパ、Melodiiの三人の頭文字から「BPM Crew(トリオ)」と海外では呼ばれている。