概要
多くの局の送信が東京スカイツリーに移った今も尚、東京タワー頂上から周波数80.0MHz、出力10kWで送信中。かつては同じ周波数・出力ながらタワー中段からの送信であり受信状況は今より悪かった。
テレビ局のデジタル化及びスカイツリーへの移転で東京タワー頂上が空いたため、その送信場所を譲り受けた。当初予定ではアンテナもそのまま譲り受ける予定であったが、東日本大震災の揺れでアンテナが曲がってしまい、交換を余儀なくされている。因みに、東京タワーの経営は同じJFNのFM大阪とも仲が良い前田家のものでもある。
放送事業者名称は「エフエム東京」、通称とは逆であるが、1990年まではFM東京を名乗っていた名残りと思われる。(後述)
民放FMラジオ局をコールサインで並び替えると先頭のJOAU-FMがここ。
1960年に東海大学のラジオ放送局・エフエム東海として開局。このため、現在も東海大学が本局の持ち株率トップ(筆頭株主)である。その後1968年に放送局の監督をする郵政省との免許更新等で衝突があり、エフエム東海を株式会社に移行する形で1970年、エフエム東海を廃局・エフエム東京に改称して開局。
本社・演奏所も多く移転しており、
FM東海時は
東海大学代々木キャンパス(渋谷区富ヶ谷、現・東海大学望星高校 1960-1962)
発明会館(港区虎ノ門、1962-1970)
FM東京発足後は
霞が関ビル(本社機能。1970-1974)・発明会館(演奏所。FM東海のを引き継ぐ 1970-1974)
国際通信センタービル(新宿区西新宿、現・KDDIビル。 本社・演奏所ともに移転。1974-1985)
FMセンタービル(千代田区麹町、半蔵門のほぼ対面。現社屋。1985-)
と移っており、現在の同局番組で「半蔵門の空は…」「東京・半蔵門から」と言われるため、TOKYO FMを半蔵門と呼ぶのはこのためである。
また東京の独立テレビ局「TOKYO MX」の主要株主だったりするが、MX本社もTOKYO FM本社の近くにある。
サテライトスタジオも過去多く持っていた。
渋谷駅地下に「カタクリコスタジオ」、渋谷パルコに「スペイン坂スタジオ」、六本木ミッドタウン内に「ミッドタウンスタジオ」、銀座ソニーパークに「ソニーパークスタジオ」を設けていたが、カタクリコスタジオは渋谷駅再開発(2000年前後)、スペイン坂スタジオは渋谷パルコ建て替え(2016年)、ソニーパークスタジオはソニービル再開発(2020年)により閉鎖、ミッドタウンスタジオは契約終了(2017年)により閉鎖で、現在TOKYO FMではサテライトスタジオを使った放送が行われていない。
またスペイン坂スタジオを貸していたパルコはかつてはJ-WAVEと同じセゾングループであったことからもわかるように、J-WAVEとも競合するわりには仲が良い。
かつて見えるラジオという音声多重放送を行っていたが、2014年3月いっぱいで終了した。
送信所情報
親局 | 東京タワー | 80.0MHz/10kw |
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新島中継局 | 新島村宮塚山 | 76.7MHz/100w |
八丈島中継局 | 八丈町三原山 | 84.3MHz/10w |
青梅中継局 | 青梅市二ツ塚峠 | 83.6MHz/20w |
八王子中継局 | 八王子市暁町東京都水道局暁町配水所 | 80.5MHz/10w |
檜原中継局 | 檜原村大字下元郷(臼杵山) | 86.6MHz/300w |
予備送信所 | 檜原中継局に併設 | 80.0MHz/5kW |
檜原中継局・予備送信所はTOKYO MX檜原テレビ中継局(デジタル化時に廃局)の設備を流用して設置されている。
なお檜原中継局の写真をネット上にアップするとFM東京から削除要請が来るらしく、登山道に「局舎・アンテナの撮影禁止」の注意書きがなされている。
余談
かつて、TFMはTHE TIMERSの楽曲を放送禁止楽曲扱いにした事があり、それに怒りを持ったメンバーのゼリーはフジテレビの「夜のヒットスタジオR&N」に出演した際に「偽善者」の内容をTFMを放送禁止用語を混ぜて罵倒する「FM東京の歌」にすり替えて熱唱した事がある。