曖昧さ回避
- 『FILM RED』の劇中歌→本項で説明。
- 『FILM RED』に登場する「歌の魔王」の英語表記→トットムジカ
概要
映画ONEPIECE FILM REDのメインヒロインであるウタが歌う劇中歌。ウタの歌唱担当であるAdoの曲でもある。
楽曲提供は澤野弘之。インタビューでは「戦闘にも関わってくるシーンで流れる楽曲なので、アグレッシブに動きながらもダークさや神秘的な雰囲気、怪しさを表現できればと思って製作した」「Adoさんの歌声によって自分の思う以上のサウンドにすることができた」というようなことを語っている。詳しくはこちらを参照。
「ウタ日記」&WJ描き下ろし漫画
この楽曲のみ「ウタ日記」による配信がないことから、明らかに他の6曲とは一線を画す扱いを受けていることは事実である。果たしてこれが意味するものとは…。
REDでの扱い(ネタバレ注意)
※以下の内容は映画本編及び入場特典である40億巻の内容を含みます。
その傲岸無礼な慟哭を
「Tot Musica」とは、ウタウタの実の能力者だけが使える禁断の歌。楽譜は元々音楽の国として栄えたエレジアに封印されていたが、12年前にウタが赤髪海賊団と共にエレジアに訪れた際その封印が解けてしまい、何も知らないウタが歌ってしまったことでエレジアはたった一夜で壊滅することになってしまった(城の地下にある壁画が輝き、蔵書の部屋の扉が勝手に開いたのでトットムジカ自身が彼女のもとに引き寄せられたともとれる)。
この歌を歌うと、ウタワールドと現実世界の両方で歌の魔王「トットムジカ」が姿を現す。
劇中ではネズキノコの影響で凶暴性が増していたことに加え、現実世界のエレジアに赤髪海賊団が駆けつけ、ウタワールドで海賊たちに囲まれて心身共に追い詰められた際に歌い、トットムジカを呼び起こした。
歌う際は上記のイラスト通りウタの翼の衣装が真っ黒に染まり、表情も狂気に満ちたものになる。それはMVでも同様である。
関連動画
- 【Ado】Tot Musica(ウタ from ONE PIECE FILM RED)
- Tot Musica
余談
- タイトル
タイトルは、スペイン語で「全て」を意味する「Tot」とラテン語・イタリア語・スペイン語で「音楽」を意味する「Musica」が由来。つまり、タイトルを意訳すると「全ての音楽」という意味になる。だが唯一ドイツ語においては死、ひいては死神等を意味し、歌詞の怒りや破滅を見るに死の音楽とも読める。また、歌詞も死や呪いと救いや救世主などの相反するものが同居するものとなっている。
- 歌詞
作中において悪魔召喚の呪文らしさを強調しているのか、歌詞には、(一部ではあるが)なんとルーン文字が使用されており、Ado女史も公式Twitterにて「ルーン文字の歌詞なんて初めて見ました」との感想を残している(なお、読みに関してはちゃんと書いてあったらしい)。
- ルーン文字の読み方
ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᚲ ᚷᚨᚺ ᛉᚨᚾ ᛏᚨᛏ ᛏᚨᛏ ᛒᚱᚨᚲ
Gah zan tak gah zan tat tat brak
ガーザン タック ガーザン タッタッ ブラック
ちなみにだが、Ado女史が歌う時は
「ガーザ(d)ン タ(テェ)ーーーiク
ガーザ(d)ン タッ ッタッ(トッtトッ)t
ブラー(ブレェーーーー)ク」
と発音しているらしい。しかし、本人曰く「あんまり参考にしない方がいいです。」とのこと。
ᛗᛁᛖ ᚾᛖᚷ ᛟᚾ ᚷᛁᛖᚲ ᚷᛁᛖᚲ
ᚾᚨᚺ ᛈᚺᚨᛋ ᛏᛖᛉᛉᛖ ᛚᚨᚺ
Mie neg on giek giek Nah phas tezze lah Whoa-hey-whoa
ミェネゴン ギェクギェク ナーファ ステッゼラー ウォアーヘイーウォアー
- 関連キャラクター
ネタバレになるのでこちらで。
- MV製作者・WOOMAについて
本曲のMVのディレクター、イラストを担当したWOOMA氏がAdo氏とコラボするのは「うっせぇわ」に続いて2度目である。彼女曰く「初めてのチーム制作だったので色々苦戦しましたが、無事公開まで到り、今は制作チームと輪を組んで空を飛びたい気分です」、「澤野弘之さん、ギルティクラウンがめちゃくちゃ好きだったので本当に携われて良かった…うおおおお!!!」とのこと。
映画を観た感想はこちら。
- ネタ
ファンの間では、この楽曲を歌うことを「トットムジる」と言うらしい。
- オーディション
2023年11月6日にAdo氏がプロデュースをするアイドルグループのオーディションの概要が公開されたのだが、第1次審査での課題曲がこのTotmusicaであった。
応募の段階のレベルがAdo氏の曲で最難関とされるこの曲だったため、SNSは一時騒然とする事態となった。
関連イラスト
関連タグ
ウタの歌(収録アルバム)
神っぽいな:歌詞にドイツ語で「死」を意味する「tot」が使われている曲繋がり
進撃の巨人:作曲者つながり。そのためこの曲を進撃の巨人のワンシーン(地鳴らしなど)に使う動画が増えている。
うっせぇわ:余談の通り歌唱者つながりはもちろん、MV製作者つながり。ダークな色彩の世界観と負の側面をぶつけるような部分が近い。