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概要編集

ホラーゲーム『SIREN』に登場するクリーチャー。





以降ネタバレあり




























本作のラスボスである邪神のような存在。


この世とは異なる「常世」に棲んでいた神の一種であり、西暦684年(飛鳥時代)に羽生蛇村へ堕ちて来た。当時、飢餓に苦しんでいた羽生蛇村の村民が堕辰子の腹を捌いて肉を喰らったことが原罪となり、村に呪いが降りかかることになった。村民に信仰される土着宗教・眞魚教の神は堕辰子のことを指す。また、同時に信仰対象となっている巨石・眞魚岩は、堕辰子が降臨する際に伴ってきた彗星と伝えられている。


日に4回聞こえるサイレンの音は堕辰子の鳴き声で、村に溢れる赤い水は堕辰子の血である。つまり屍人化という現象は、堕辰子の体液に取り込まれ一体化していく過程とも言える。

日光を極端に嫌い、わずかに曝されただけで身を焼かれる為、普段は「いんふぇるの」と呼ばれる常世の中に潜んでいる。また、姿を不可視の状態にする能力を持ち、その状態では眞魚岩に反射した姿しか肉眼に捉えることは出来ない。敵対者が現れた場合、この能力を使って背後から空襲する戦法を得意とする。


神ゆえに不死の存在であり、人間の造った武器は通用しない。

数少ない例外は神の武器である「宇理炎」。これが発する蒼い炎で焼き尽くすことで滅ぼすことが可能。しかし、実はそれだけでは足りず、「木る伝」と呼ばれる存在が宿った日本刀「焔薙」で首を断つ事で完全に抹殺できる。


作中の活躍編集

かつて堕辰子の肉を食べた張本人である八尾比沙子は、贖罪のため自らの子孫を「実(生贄)」として捧げるという儀式を1300年に渡って続けていた。彼女の末裔にあたる神代美耶子を捧げたことで贖罪、すなわち堕辰子の完全復活は果たされたかに思われたが、美耶子が須田恭也に血を分けていたことで儀式は失敗。理性を失った不完全な状態で復活してしまう。更に求導師が屍人ノ巣を爆破したことで弱点の太陽光を浴びてしまい、瀕死の状態で「いんふぇるの」に逃げ込む羽目になる。


比沙子はやむなく自らを「実」として捧げて堕辰子を完全復活させたが、無数のループの末に上記二つの武器を手にし「異界ジェノサイダー」となった恭也との戦闘になり、彼の手で滅ぼされた。しかし、断ち切られた首は比沙子と共に次元の狭間に堕ち、その影響で羽生蛇村は永遠に儀式と罪の贖いを繰り返す無間地獄と化してしまった。



余談編集

上記の「神」や「常世」という設定は比沙子の解釈(妄想)に過ぎず、SF的に捉えるならば眞魚岩という宇宙船に乗って地球へ漂着した地球外生命体と考えることも出来る。「未知の惑星で遭難した挙句、現地住民に生きたまま腹を捌かれ内臓を貪られた」と考えれば、村民を呪いたくなるのも仕方ないと言えなくもない。

ただ、公式書籍には「村に呪いをかけたのは堕辰子ではなく、それよりも上位にあたる神」という設定も記載されている為、少なくとも人類よりも高位の存在であることは間違いない。


デザインのモチーフはリーフィー・シードラゴンというタツノオトシゴ


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SIREN

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