概要
小説『天久鷹央の推理カルテ』シリーズの主人公かつ探偵ポジション。職業は医者。神酒クリニックシリーズにも名前と少しのエピソードだけ出てくる。
プロフィール
人物
超人的な頭脳と無尽蔵の好奇心の持ち主。その卓越した知識量と思考力を活かし、「診断困難」とされた患者や外部から持ち込まれる不可解な難事件を、診断によって解決に導いていく。映像記憶能力も有し、一度見たものや聞いたことは絶対に忘れない。
これらの能力はアスペルガー症候群とサヴァン症候群に基づくもので、弊害としてコミュニケーション能力は壊滅的であり悪気はなくとも他人の神経を逆なでする言動を平然と行う。更に聴覚・視覚・触覚の過敏症と極度の偏食も持ち、昼間の外出や人混みが苦手。食べ物はカレーとスイーツしか基本的に食べない。
このような人格的な問題から人間関係の摩擦が絶えず、特に叔父の大鷲の息がかかっている外科系の医師からは煙たがられている。
容姿と性格が幼いため中高生に間違えられることがあるが、本人は「レディ」を自称しており、幼さを指摘されると怒る。
その容姿とは裏腹に酒豪であり、どれだけ酒を飲んでも酔っぱらうことは無い。恋愛に関しては男には興味がないと断言しており、女性と交際していたことを仄めかす発言がある。
普段は自信家として振舞っているものの根は繊細であり、スランプに陥るとメンタルが一気に崩れる豆腐メンタルの一面も持つ。
また、医師としての仕事には確かなプライドと責任感を持っており、事件解決も結局は誰かのためを想って動いていることが多い。
本人がこれらの本心をアピールしないこともあり理解者は少なかったが、部下として赴任してきた小鳥遊優と過ごす日々を経て徐々に改善している。
ちなみに、その天才ぶりは大学時代から有名だったようで、表面的な孤立とは裏腹に警察幹部などに顔が利くという意外なコネを持っている。
家族・親戚
姉の真鶴、兄の翼(こちらも童顔。同作者の『神酒クリニック』シリーズに登場)がいるが、姉には恐怖を抱き、怒られそうになると舌足らずになるほど恐れている。また、兄とは反りが合わず付き合いも殆ど無い。翼は本編では未登場だが、派生作品『天久翼の独身カルテ』では主役を務める。
叔父の大鷲とは昔から大の不仲で、とある事件に絡み統括診断部を縮小されかけたことがある。真鶴から、統括診断部立ち上げに最後まで反対していたと語られたことも。両親は未登場だが、現理事長の父親については「鷹央の能力を生かすために統括診断部を立ち上げた」とあり、院長の大鷲の暴走を防ぐため、あえて不仲の鷹央を副院長に指名したという裏事情がある。
関連タグ
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