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「一杯どうかね?酒の肴は月光と風だ。」


概要編集

陣営ピルグリム
部隊パイオニア
武器名花無十日紅(はなにとおかのくれないなし)
一人称
指揮官の呼び方ぼっちゃん
声優上田麗奈
デザインXIxeong
イラスト

ピルグリムのパイオニア所属のニケで、本作では珍しい流浪剣士。

刀剣を武器として携えており、頭に被った三度笠が特徴。中央政府から指名手配されている。


近接戦闘用として作られたため肝が据わっている。あと太ももが魅惑でムッチリしている。


プレイヤーからの人気が高いニケの1人であり、2023年4月に公式で行われた「NIKKEグローバル人気投票」では第2位にランクインしている。


現在のところ唯一、名前に漢字表記が使われているニケ。

他のパイオニアのニケと同様に、古典童話のヒロインが名前の由来で、朝鮮の童話『薔花紅蓮伝』の「紅蓮」から採られている。

(ただしこれはメタ的な視点での話。詳しくはページ下部のネタバレを参照)

なお、英訳では「スカーレット(Scarlet)」、韓訳では「ホンリョン(홍련、Hongryeon)」とされており、訳によって異なる名前を持つ珍しいキャラクターでもある。

日本のネットユーザーの間では韓国語に近い「ほんにょん」の通称が定着している。


古風な喋り方をする。指揮官としての経験が浅く、自分より遥かに歳下である主人公を「ぼっちゃん(坊ちゃん)」と呼ぶ。

また、自分以外のニケのことは「お嬢ちゃん」と呼ぶ。


ひょんな事から主人公と出逢い、それまでの指揮官とは違いニケと対等に接している姿を気に入り、時々主人公の下をこっそり訪れては他のニケ達と談話している。

酒好きだが下戸であり、地上で採った果物や肉類を土産に、指揮官の所に訪れては酒をねだっている。


長らく地上に居るため、ラプチャーの生態を熟知している。

鉛玉の飛び交う戦場で刀を振るうのは無謀に見えるが、彼女によればラプチャーの学習リソースは銃火器を使った中・遠距離戦闘に振り向けられており、遭遇機会が極めて稀な紅蓮の剣術について学習リソースを割こうとはしないため、剣術への対処能力が発達せず隙が出来るのだという。

まぁ「言うは易し」だが。剣術への対応に隙があると言っても、まず弾幕をくぐり抜けて剣の間合いに接近しなければ隙も何もあったものではないのである。


また後述するが、紅蓮のボディはネームドではなく量産型として設計されたものである。

一応近接特化のカスタマイズがされてはいるものの、総合的なスペックでは他のピルグリムに遠く及ばず、防御力を犠牲に得た近接戦闘能力ですら互角に届かない程度。

そのような絶望的な力量差を、彼女は技量一本で補い生き残っている。


性格編集

普段は何事にも不真面目で剽軽者な一面も垣間見えるが、真面目な場では核心を突いた鋭い発言をすることがある。

なお、機嫌が悪かったり疲れている場合は相手に皮肉を言ったりと、言動が攻撃的になることも。


意外に思われるが実は寂しがり屋で、酒を呑む行為は、酔っていい気分に浸りたい、寂しい気持ちを紛らわしたいという意味合いが強く、自分と一緒に呑んでくれる仲間を求めている。

指揮官のところへ酒をねだりに来たり、最終的に地上へ無理矢理連れ出したことも、その気持ちの表れだろう。

また、酒が呑めないスノーホワイトに対しても一緒に呑むように誘ったりする。


ゲーム内での性能編集

レアリティSSR
クラス火力型
コード電撃
武器アサルトライフル
バースト段階

パラメータ

HP583,734(Lv.200)
攻撃25,554(Lv.200)
防御4,164(Lv.200)

「剣だと甘く見ていると、首が吹っ飛ぶぞ?」


銃で戦う本作にあって刀を振るう現状無二のニケ。

とは言ってもバトル画面では身を乗り出して斬りかかるわけではなく、その場で居合抜きの要領で刀を抜き放ち遠間の敵に斬撃を当てているようなビジュアル。

このため分かりづらいが武器種としてはアサルトライフル(AR)に該当する。


スキルは攻撃性能に極振りした前のめりな構成となっており、攻撃を一定数当てるたびに自身の攻撃力が増加するとともに自分のHPを減らし、そしてHPが減れば減るほどクリティカルが強化されていくというもの。

バフは累積する上に加算型なので、あっという間に攻撃力が倍以上に膨れ上がり、さらに強化されたクリティカルで格上の敵すら苦もなくみじん切りにしてしまう。


弱点は大きく二つある。

一つ目は何よりも死にやすいこと。

挑発持ちのニケなどでカバーするか、回復スキルを持つニケを適宜挟んであげよう。

もう一つは彼女の得物の独特な性質。

ARとして見ると非常に変わった性能をしており、端的に言えば「威力最高、装弾数少なめ、リロード激長」というもの。

中でもリロードが一番の問題で、他のAR型は1秒前後がほとんどの中2.3秒とスナイパーライフル級の長さとなっている。

アドミプリバティなどリロード時間を短縮してくれるスキルを持つ相方がいれば、この弱点を大幅に改善することができる。


総じて殺られる前に殺れと言わんばかりの超攻撃型ニケである。

その分、火力はピカイチなので縁のあった指揮官には頼もしい味方となってくれるだろう。


関連動画編集

声優インタビュー - 上田麗奈(紅蓮役)


関連イラスト編集

紅蓮紅蓮

scarletSCARLET


関連タグ編集

勝利の女神:NIKKE ニケ ピルグリム パイオニア 剣士 ふともも


以下、ネタバレ注意編集





























過去編集

紅蓮

100年以上前の第一次ラプチャー侵攻の最初期に近接戦闘をコンセプトに開発された量産型ニケ。

かつては近接戦闘型量産モデルのニケのみで編成された部隊に所属していたが、彼女を残して部隊は全滅(この件が原因かは定かではないが、現代ではラプチャーに対する射撃武器の有用性が認められているため、近接型のニケは製造されていない)。

その後、ゴッデス部隊に配属された(当時と今では衣装や性格が異なるためか、ゲーム内では紅蓮:ブラックシャドウという別キャラとして実装されている)。部隊の同僚にスノーホワイトラプンツェル、リーダー代行のドロシーがいる。

元は量産型のニケであったため、劇中設定としては彼女の名は童話の登場人物に由来するものではないと考えられる(ドロシー、ラプンツェル、スノーホワイト、レッドフード最初のニケを元に製造されたフェアリーテールモデルと称される特化タイプのためおとぎ話モチーフの名前になっている)。

レッドフードによると、何度もカスタマイズを行っているため通常の量産型とは殆ど別物と言えるレベルとのこと。

元々は頭部に、赤透明な哨戒用光学レーダーが展開されていたが、雨天での行動時に雨露を凌ぎたいとの事で、三度笠風のレーダーになったとの事。


ハーフアニバーサリーイベント「OVER ZONE」では、自身が所属していた近接戦闘専門の部隊に、同じくニケとなった姉・薔花がいたことが明かされており、武器「花無十日紅」は戦死した姉から受け継いだものである。


メインストーリーから約50年前のアークガーディアン作戦では、ラプチャーの度重なる襲撃で精神を疲弊し、仲間に対して嫌味を言ったり、水を飲んで泥酔したふりをして現実逃避するなど、素行不良が目立った。

そのたびにドロシーから窘められていた。

作戦終了後は、アーク側の裏切りで部隊ごと地上へ置き去りにされ、以後はピルグリムとして地上を放浪することになる。

自分達を裏切ったアークの新政府を恨んではいるが、過去は過去だと割り切っている模様であり、時折主人公を訪ねにアークへ侵入している。


スノーホワイトが主人公のビジュアルノベル調のミニゲーム『White Memory』では、川辺で登場。食料を探しているスノーホワイトを手助けしてくれる。


1周年イベント「RED ASH」では、ゴッデス部隊に所属した直後の紅蓮が登場。

現在の衣装と異なり、黒と紅色を基調にしたより武人然とした衣装を着用している。

この頃はまだ酒好きではなく、性格も非常に好戦的だった。

特にドロシーとは犬猿の仲で、拠点である飛行艇の室内だろうと1日に数十回もケンカをするため、部屋を片付けているスノーホワイトから文句を言われている。

レッドフード曰く、ニケになる前から剣術の天才だったとのこと。

ちなみにこの当時から、草花や肉などを食糧加工しており、飛行艇の自室には部屋干しした動物の皮や草花が吊るされていた。

キンセンカを煎じたお茶を作って飲んでおり、お茶好きという点だけではドロシーと趣味が合っていた。


過去紅蓮

VampireSurvivors風のミニゲーム「MEMORY OF GODDESS」では、花無十日紅を使う。


現在では脳の経年劣化もあり、幾度と思考転換を繰り返して過去の記憶の多くを失っている。そのため、月に一度のパイオニアメンバーの集会での情報交換で記憶を補完している模様。


余談編集

武器の「花無十日紅」は中国・南宋の詩人楊万里に由来することわざで、「花に十日の紅なし、権は十年久しからず」と続く。いくら綺麗に咲いた花でも十日も咲けば萎れる、同じように権力も十年と続かないだろう、といった意味。言葉としては日本の盛者必衰に近い。──レファレンス共同データベース

中国よりも韓国でよく使われることわざであるらしく、いくら若く美しくとも永遠には続かないとメメント・モリに近い意味で使われることもあるという。──ナムウィキ

元々の持ち主である姉が死に紅蓮に刀が受け継がれた一方で、ニケとなり老いることもない紅蓮自身はその後も長く放浪を続けることになったことを思えば中々に皮肉な名前である。

読み方は漢文体で上述のことわざ同様「はなにとおかのくれないなし」となっている。

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