概要
「A型」・「B型」・「O型」・「AB型」という4つの血液型で区分して行われる占いの一種。ここでは、類似する話題である「血液型性格診断」と併せて紹介する。
基本的には科学的な根拠のないお遊びの一種であるものの、1970年代ごろから2000年代前半ごろまでテレビ番組や雑誌でたびたび取り上げられたことから、日常の話題の一つとして上がることも多い。
日本では比較的メジャーな話題であるほか、日本のブームの影響を受けた韓国や中国、台湾などでもよく知られている。しかし、それ以外の国では必要がない限り自分の血液型自体を把握していないという人も多く、あまり話題になることはない。
一部では「ブラッディ・ハラスメント」(ブラハラ)として、血液型を理由に一方的に性格・運勢を決めつけ、個人を攻撃するようなハラスメント行為が問題視されている。
あくまで「○○型の人は**な性格」、「□□型の人は××に注意」というようなことは、ジョークの一つとして取り扱われるべきである。
メディアでの取り扱い
血液型が発見された20世紀前半から血液型と性格・運勢を関連づけるような研究は行われていたが、現在では科学的根拠はないと判断されている。ただし、血液型によって体質や(とくに遺伝性の)病気のかかりやすさなどには違いがあることが明らかになっており、これについては研究が進められていることから、ある意味では「血液型になぞらえてこれからの将来を図る」というような見方もできる。
血液型占いや性格診断について取り上げるテレビ番組や雑誌・書籍は多く、インターネット上でも占いサービスが多数存在する。
例えば1984年〜1985年に放送された『ABOBAゲーム』(テレビ朝日系列。リンク先はWikipedia)においては、ABO式血液型に沿ってチームを組み、血液型から推測して行動を当てるクイズなどが行われていた。また、これ以外にも複数のテレビ番組や雑誌等でも血液型から運勢や相性を占うというのはよく取り上げられていた。
しかし、先に挙げた「ブラッディ・ハラスメント」により、生まれ持った体質にすぎない血液型で一方的に運勢を決めつけられ、傷つく人がいることから、BPOは2004年に、「血液型によって人間の性格が規定されるという見方を助長することのないよう要望する」との声明を発表しており、以降はテレビ番組などで血液型のみで性格傾向や運勢を安易に決めつけるような放送はなくなっている。
ただし、星座や干支などと組み合わせる形で占いに用いられることや、それがメディアで取り上げられるようなことはある。
インターネット上では診断メーカーなどとともに、血液型占いが携帯電話向けのWebサイトで簡単に行えるサービスが流行していた。また、時代がスマートフォン全盛に移り変わっても、(ジョークの範囲として)簡単に占いができるアプリがリリースされ続けている。
余談
- 工場など、または国によっては軍隊・警察などにおいて、名札またはそれに相当するものにABO式・RH式の血液型が記載されている場合が有るが、これは「何か有った場合の緊急輸血の為」という極めて実利的な理由によるものである。
関連タグ
バーナム効果…占いなどに用いられる個人の性格を見抜くような準備行動が入ることで、「誰しもが持っている一般的な性格」を、自分や自分の所属するコミュニティ特有の性格だと思ってしまうような効果のこと。「あるある」の一種ともいえる。
新きら…『銀魂』に登場するキャラクター、志村新八ときららのカップリング。とある事由から文通を始めるが、B型の女性に偏見のある土方十四郎が関わったことからしっちゃかめっちゃかの騒動になる。