西予市
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せいよし
西予市とは、愛媛県の南西部に位置する自治体である。
愛媛県の南予地方に位置する西予市は、2004年に東宇和郡4町(宇和町・野村町・城川町・明浜町)と西宇和郡1町(三瓶町)の5町が新設合併して誕生した。旧5町のうち旧宇和町は江戸時代より宇和島藩の宿場町として栄え、その中心部(卯之町)に残る歴史的景観は、重要伝統的建造物群保存地区として選定されている。旧宇和町は現在でも西予市の中心として機能しており、卯之町には駅や松山自動車道西予宇和インターチェンジがあるなど、比較的交通の利便性が高い。また卯之町駅はJR四国の中でも高い標高に位置する駅の一つであり(208m)、特に冬場は冷え込みが厳しい。そこで1959年から当時の宇和町観光協会(現・西予市観光協会宇和支部)により、12月から3月にかけて駅の待合室に「愛の火鉢」が設置されている。
「西予」とはその名の通り、「西の伊予」を指す言葉である。 愛媛県は東予・中予・南予の3地域に分けられるが、天気予報の影響などにより「南予=宇和島」のイメージが強かった。そのため、八幡浜市・大洲市・喜多郡・西宇和郡・旧東宇和郡(西予市成立で消滅)を合わせた広域市町村圏組合で、全体の地域を指す言葉として「西予」が発案され、観光キャンペーンや広報紙等に用いていた。しかし、なぜか西予市が市名として使うことに。
四国中央市のように、市議や首長が暴走した結果同市名が採用されたならまだわかるが、こちらはなんと市民からの投票で決まったという。地域全体を指す(はずであった)地域名をそのうちの一地域のみが称することに対し、西予市以外の関係者や人々には抵抗感がやはり残っている模様である。
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