「お前の命はこのドクガンダーが貰った!」
CV:辻村真人 スーツアクター:岡田勝(CV、スーツアクターはどちらの形態と共通。)
登場回:第20話「火を吹く毛虫怪人ドクガンダー」、第21話「ドクガンダー大阪城の対決」
概要
富士山麓出身の毒蛾(毛虫)型改造人間。幼虫形態と成虫形態が存在し、仮面ライダーシリーズ初の完全変態を遂げた怪人でもある。
かなりの策略家でもあり、立花藤兵衛達を捕え人質にすることで優勢を保ち、基地に近づく村人たちを襲い、ドクガンダーを新種の毛虫と勘違いした小泉教授を(直接手をかけたわけではないが)転落死に追いやるなど悪行も多い。
幼虫
口から発火性のある糸を吐き(サブタイトルの「火を吹く」はこれである)、身体の毛針は武器にもなり、投げつける事で敵を倒す事が出来る。
人間に化けることも可能で、作中ではタキシードを纏いシルクハットを被った紳士の姿をしていた。
村人からは「人喰い毛虫」と恐れられている。
毛虫の怪人故に火が弱点。まあ、体内の燃料に引火したら死ぬしな。
成虫
「俺は生き返った!今度こそお前の命は頂く!」
繭から誕生した成長した姿。
成虫では前述の糸は吐けなくなった代わりに、指からロケット弾を放てるようになり、その威力はジープを吹き飛ばす程。また、翅を使って空を自由に飛び回ることも可能となった。
弱点はなんと空を飛ぶスピードがライダーより遅いという点である。
活躍(幼虫)
山里で基地に近づく村人達を襲い続け、自身を目撃した阪神理科大学の小泉教授を転落死においやった。
その後怪紳士に化けてレーシングクラブの野原ひろみ、ユリ、マリ、ミチに近づき山小屋に閉じ込め、彼女らを探す立花藤兵衛を捕える。
その後、5人を探しにきた一文字隼人とわざと遭遇し、谷川の滝のほとりで対決するが一時撤退。基地に潜入した仮面ライダー2号を罠に嵌めて牢屋に閉じ込め、目の前で藤兵衛達を処刑しようとする。怒るライダーは牢屋を破壊し藤兵衛達を救出、焦ったドクガンダーは基地を放棄し谷川でライダーと一騎打ちを演じる。
激戦の中、ライダーキックを受けるも、大きな繭となって難を逃れ川に流されていった(止めを刺さんかい!)。
活躍(成虫)
吉岡教授が小泉教授が撮ったドクガンダーの幼虫の写真を公開しようとするが、ショッカーはそれを阻止しようと写真を盗み、偽者の小泉教授がマスコミにドクガンダーの幼虫の存在を否定し、吉岡教授は売名行為扱いされ大学を追われる事に成功させた。
それに気づいた一文字は大阪に向かうが、その途中でドクガンダーの繭が出現、成虫となって再び姿を現した。一文字と滝和也がドクガンダーと戦う中、ショッカーは繭成長剤を作り上げた吉岡教授を拉致し、それと同時にドクガンダーは撤退。
ショッカーはドクガンダーを量産する為に「繭成長剤を作れ」と吉岡教授を脅迫(改造人間という設定はどうした、などと突っ込むのは野暮である)。脅しをかけるために妹の吉岡ミキを誘拐しようとするが石倉五郎達の活躍で戦闘員の一人が捕まってしまった。ドクガンダーは空中で戦闘員を始末し、ミキ、藤兵衛達、アジトに潜入した滝を捕えることに成功。
しかし仮面ライダーによって全員救助され、ドクガンダーの繭も吉岡教授の開発した薬品によって全て溶かされてしまった。憤激したドクガンダーは大阪城で仮面ライダーと最後の戦いを繰り広げる。
空中戦で優位に立つも、一瞬の隙を突かれてライダーキックを受け、アジトに転落し爆死した。
その他
劇場作品「仮面ライダー対ショッカー」では幼虫態と成虫態がそれぞれ、ゲーム「正義の系譜」では成虫態が再生されている。
なお、正義の系譜ではこれでもかというくらいの活躍(?)を見せ、新1号(あるいは旧1号)編の途中で操作キャラとなる新2号(或いは旧2号)編の実質的なラスボスとして立ち塞がり、撃破後、イベントで逃亡を図った所へ新2号のサイクロンクラッシャー(サイクロンアタックと呼称)の餌食となって大空に散っていく。