概要
並外れたスポーツ技能で名を馳せる運動集団『腕組』のリーダー。
一堂零と何度も争い、その度に酷い目に遭わされる苦労人。
※生年月日のうち誕生日については10月10日(祝日改正前の体育の日)とされているが、明確な資料が存在しない俗説の可能性が高い。
来歴
一応中学校入学後、同じくスポーツに非凡な才能を発揮する同級生の亜切須腱(あきれす けん)、印田灰進(いんたはい すすむ)、今條豊(こんじょう ゆたか)、筋力(すじ ちから)を誘って『腕組』を結成し、3年時には9組の名物集団としてその名を広く知らしめる。なお、塊の双子の姉である女子バレーボール部所属の命は、やはり腱の双子の姉である女子陸上部所属の美衣奈(みいな)と同級生であり、こちらもお互いを認め合う信頼関係を築いている。
3年10組との合同体育で奇面組と張り合って因縁を深めた後、いよいよ決着の時を迎えた校内バスケットボール大会学年別決勝戦終盤で零の秘技「筋肉大移動」による剛球を阻止して優勝を手にしたものの、後頭部を強打した後遺症で一時的な変態状態に陥る。高校受験当日、スポーツ進学校の『駆津高』(かけつこう)に向かう途中で折悪しく後遺症が再発してしまい、大幅な遅刻を理由に腕組全員の留年が決定すると同時に命との学年ズレが生じる。
2度目の中学3年生を過ごす中、前年に確固たる実績を残した夏季水泳大会や秋季体育祭はおろか冬季スキー教室でも奇面組によってここ一番の活躍の場を奪われる日々を送り、またもや後遺症に襲われるもどうにか『一先高校』(ひとまずこうこう)への合格を勝ち取った。ところが、間も無く進学校『応生高校』(おうせいこうこう)との合併で新たに設立された一応高校へスライド編入する運びとなり、見知った面々に加えて昨年に卒業した命が上級生にいるという奇妙な高校生活のスタートを切ることとなった。
一応高校では順調に進級を重ねて卒業し、体育大学への進学を選んだ4人と別れて目標であった読売ジャイアンツのプロテストに向けて更なるトレーニングに励む日々を送るが、5年後の進路は不明。
人物
織田魔利、河川唯に並ぶ貧乏一家の1つである上、丈の方針も加わってプロスポーツ選手になる事のみを目標として生活の全てをトレーニングに捧げているために学業は芳しくなく、その影響は数々の秘技のネーミングセンスに顕著に表れている(バスケットボール対決の「壁走りキャッチ」、体育祭騎馬戦の「ハチマキ取ってお馬さん殺し」、野球対決の「打てるもんなら打ってみな」など)。
抜群の運動能力を持っているものの特定の運動部に所属せず、大抵は終業と同時に早々に帰宅する。帰宅後は発電機と連動した回し車に入って一日分の電力を蓄えるために1時間走り続け、それが終わると「理想スポーツマン養成ギプス」に着替えてようやく家庭での営みが始まり、強力なバネを仕込んだ襖や引き戸、鋼鉄製のちゃぶ台、鉛製の湯呑み、磁石製の箸などに囲まれて顔色一つ変えずに暮らすという奇面組とは方向性の違う奇天烈な毎日を送っている。
竹を割ったような単純明快にして素直な性格であり、中学時代から美男子の切出翔、ニヒリストの似蛭田妖と共に女子の人気を三分する美丈夫である一方、修学旅行の宿泊先で奇面組に挑戦した枕投げ対決で妙技を披露した零が「枕投げの零ちゃん」の異名を口にした直後にまくわうりを投げ付けて「まくわ投げの塊くん」を名乗り返すほどの負けず嫌い。また、一応中学校卒業式式典後に別の高校に進むために別れてしまう唯に記念のサインをねだり、実は唯に淡い思いを抱く1人であった事実が明かされた。
特技
体育教官の石砂拓真もその実力を高く評価する運動能力を誇り、ことスポーツに関わるものであれば何でもそつなくこなす。柔道や空手などについては一切の描写が無いために武道方面の実力は未知数だが、修学旅行の際に不良集団を相手に奮闘する御女組と番組の助太刀に入った事から喧嘩については人並み以上の腕前を持つ。
本人曰く「変則試合の場数を踏んでいる」と豪語するように作中で零に挑戦した回数が最も多く、そのせいからか一応高校体育祭の特別種目『必殺腕自慢異種格闘技戦』では対戦相手の二階胴面一が振るう竹刀に軽々と飛び乗り、そこから大車輪を応用した変形ドロップキックを放つという常識外れの技を披露した。
関連イラスト
「いくぞ一堂、必殺『画調多重変化』!!劇画調塊くん!!」
「あ、姉貴!!ケーキってうめぇんだな!!」