概要
宇宙から飛来した隕石から作られた矢。弓と合わせて『聖なる弓矢』とも呼ばれる。
矢に刺されるとスタンドが発現し、スタンド使いになれるが、運が悪ければ死亡する。
この現象は、隕石に付着していたウイルスによって引き起こされると説明されている。
第4部で初登場。第3部のエンヤ婆が所持していたことが語られ、第4部・第5部において重要な役割を担った。
矢は最初エジプトにあったが、青年期のディアボロによって発見される。
ディアボロは発見した6本のうち1本を自分の手元に置き5本をエンヤ婆に売却、それが様々な人物の手に渡る。
うち2本はデザインの異なる虫型の矢である。ディアボロの発掘当初は弓についての言及はなく、ディアボロも弓を持っていない、さらにスタンドを引き出す効果はあくまで矢じりにあるとされることから、エンヤ婆またはDIOが弓を付加した説が濃厚。
6本の矢
作中の時系列に関わりのある順番に記述。
- エンヤ婆の矢。恐らくエンヤ婆によってDIO、並びにジョースターの血族にスタンド能力を目覚めさせた矢。
- エンヤ婆の矢。弓がある。DIOの手下であった虹村兄弟の父に渡った。虹村兄弟が怪物と化した父を殺せるスタンド使いを生み出すために使用後、音石明によって奪われるも最終的にはスピードワゴン財団が保管。
- エンヤ婆の矢。弓がある。吉良吉廣に渡った。息子の吉良吉影および、彼の援軍となるスタンド使いを生み出すために使用。すでにスタンド使いである本体を貫くことで吉良吉影のキラークイーンをパワーアップさせたが、その後の行方は不明(吉良吉廣の写真が爆破されたことで消失した可能性がある)。
- ディアボロの矢。管理係であるポルポのスタンド、ブラック・サバスに内蔵されていたが、ジョルノが本体のポルポを自殺させたために破壊された。
- エンヤ婆の矢。虫型の矢じり。ポルナレフがエジプトで回収した。スタンドを貫くことでポルナレフのシルバーチャリオッツ及びジョルノのゴールド・エクスペリエンスを進化させた。
- エンヤ婆の矢。虫型の矢じり。DIOによってプッチ神父へと譲渡される。プッチのスタンド、ホワイトスネイクを目覚めさせるもその後の所在は不明(1本目と同一の可能性があり、その場合は虫型でない未登場の1本ということになる)。
承太郎は徐倫に、いずれかの矢の欠片を与えた。
ジョジョたちと矢
1の矢でDIO並びにジョナサンの肉体を貫いたことでスタンド能力が出現。
1の余波によりジョナサンの血を引くジョセフ、承太郎がスタンド使いとなる。
同じく1の余波により空条ホリィと東方仗助は高熱を出し、汐華初流乃(ジョルノ・ジョバァーナ)は幼少期に無意識にスタンド能力を使っている。
徐倫はDIOが矢を貫いた時点では未だ誕生していなかったが『血縁者にスタンド使いがいる』ことと承太郎が与えた『スタンドの矢に貫かれた』ことでスタンドが発現している。
第5部の解説によると、1990年代になってから承太郎とポルナレフが矢の捜索を始めたとされ、第5部2001年の数年前にポルナレフはディアボロと交戦し敗れた。だが、承太郎が矢の存在を知ったのが第4部1999年のことなので、この説明には多少の齟齬がある。
歴代の持主
エジプトで出会ったDIOにスタンドを与え、その配下となるスタンド使いを生み出した。
怪物と化した父を殺す事の出来るスタンド使いを生み出すために使用。
広瀬康一もこれに射抜かれてスタンド使いとなっている。
形兆が所持していた矢を奪ったが、特に目的も無くドブネズミを撃ったりしていた。
息子である吉良吉影を助けるために援軍となるスタンド使いを生み出した。
意思を持っているかのように勝手に動くこともある。
ディアボロが持つ矢を預けられ、自身のスタンドブラック・サバスに持たせていた。
パッショーネの入団試験のために使ったが、その結果無関係の清掃員が死亡し、ジョルノの逆鱗に触れる事になった。
スタンドが矢に刺されることによる変化(レクイエム化)に気づく。
DIOから受け取り、後に自身のスタンドホワイトスネイクを発現させた。
この他、第6部では空条承太郎が娘の徐倫に矢の欠片を与えている。