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バランの編集履歴

2010-12-06 12:02:52 バージョン

バラン

バランとは、創作作品の登場人物、キャラクターである。


  1. 漫画北斗の拳の登場人物、光帝バラン。
  2. 漫画『ドラゴンクエスト-ダイの大冒険-』の登場人物、竜騎将バラン。
  3. 東宝怪獣映画「大怪獣バラン」「怪獣総進撃」に登場する怪獣。
  4. 宇宙戦艦ヤマトに登場する架空の惑星
  5. あるいはお弁当に入れる草をかたどった仕切り。


1.光帝バランの概要


ブランカの国に神の如く君臨する男。激しく神を憎む一方でブランカの王女ルセリを愛しており、その婚約者サトラのいるサヴァの国へ侵攻し、サトラ、リュウを伴ったケンシロウと遭遇する。北斗神拳の使い手。


彼が神を憎んでいるのは幼少期(恐らく世紀末)に唯一の肉親である病気の妹が自分の盗んできた薬を「神に祈りましょう」と言って飲むことを拒み、無情にもそのまま死亡してしまったことからである。


その後、妹を奪った神への復讐のために偶然出会ったラオウの力を目の当たりにし、北斗神拳の教えを請うも「盗め」といった答えを得て北斗神拳を見様見真似で学ぶ。ある時ラオウに「少女を殺せ」と言われるも、その少女が自分の妹の姿と重なったため、これを拒み「情けを捨てられぬ男が神に復讐などできぬ」とラオウと袂を分かったが、これはラオウがバランの心に自分と同じ弱さを見たからである。


彼が青年となった頃、ブランカの国の辺境で賊に襲われていたルセリを助けるが、その姿は彼の妹の生き写しであった。


サヴァの王子サトラを圧倒し、続いてケンシロウと戦ったが、正当な北斗神拳伝承者には勝てず、自らが犯した過ちを償う決意をし、ブランカの国を牢から開放。自分の部下にはブランカの王に仕える様命令している。


最期には自ら磔となり「あの男は光帝バランではない。もし本物なら奇跡を起こし矢をかわせる」と処刑にかかる部下に言わせ、自ら串刺しになって処刑された。その姿は処刑した部下が「おみごとでした」、ケンシロウが「ラオウになりかわってリュウに真の男の死に様を教えてくれた」というほどの見事な最期であった。



2.竜騎将バランの概要


魔王軍超竜軍団団長で、ダイの実の父親にして正当な竜の騎士

バラン


ダイとの邂逅

屈強の騎士団を誇るカール王国を攻略した後、ザボエラからダイの力を聞かされ、ダイ一行を襲撃。このことがハドラーの地位を危ぶめた。



テランの国の竜の騎士だけが中に入ることのできる竜の神殿で成長したダイと出会い、ダイを魔王軍に誘ったが撥ね付けられ、そのまま交戦する。また、この際アバンストラッシュを受けるも全くの無傷で耐えた。吹き飛ばしたダイを追い、地上に出てポップレオナ姫も交えての戦いになる。この際ポップの高圧呪文べタン(無傷のドラゴン3体を一撃で倒したマトリフの呪文)も通用せず(竜闘気の項も参照)、ダイに必殺剣ギガブレイクを放って戦闘不能状態にしている。その直後、救援に現れた獣王クロコダインと戦い、竜闘気を集中して首を狙った一撃を棒立ちで防ぎ、右腕を破壊した挙句に目にもダメージを与えている。その後、ベホマで回復したダイのライデインストラッシュとクロコダインの獣王会心撃を同時に浴び、流血。ダイの力に危機感を覚え、竜の紋章を共鳴させ、ダイの記憶を奪い退いた。



二度目の対決

ダイを奪還すべく、ポップの命懸けの行動の真意を悟ったクロコダインとレオナ姫の二人と交戦。その後、竜騎衆を打ち破って救援に現れたヒュンケルから説得されるが、葛藤の末に戦う道を選び「竜魔人」(後述)に変身。圧倒的な力でその場にいた全員を圧倒するがポップの捨て身の自己犠牲呪文により記憶を取り戻したダイが参戦、竜の騎士同士の戦いとなった。それでも武器(後述)の力の差でバランが優勢だったが、仲間達の行動によりギガデインすら撃てなくなったバランのライデインを用いた不完全なギガブレイクとダイの全竜闘気をこめたアバンストラッシュの激突の末、死体となったポップが呪文で援護するという奇跡もあいまってバランが破れた。その後、ポップと竜騎衆に「竜の血」(後述)を与え、去っていった。

このときすでに自分の罪を知り、息子であるダイに討たれることでその罪を清算しようとしていた。




竜騎衆

海、陸、空の竜を操る三人の屈強の竜使いで、魔族、獣人族の中から選りすぐった最強のエリート集団。竜を操ったときの力は魔王軍の軍団長にも匹敵する。


・陸戦騎ラーハルト

「卑劣な戦い方をする外道には例外なく魔槍をブチ込んでやるのが流儀」で、バランにとってもう一人の息子とも言うべき存在。魔族と人間の混血である。また、バランが彼にだけ過去を打ち明けたことからも信頼の深さがうかがえる。ヒュンケルとの激闘の末、力尽きたが「竜の血」によって復活を果たし、大魔宮での最終決戦にも参加した。


ロン・ベルク作の武器、「鎧の魔槍」を操る。桁外れの素早い槍捌きが武器で、ヒュンケルを圧倒し、オリハルコンの肉体を持つマキシマムを一瞬で切り刻む程の強さを誇る。


必殺技は突進しながら敵を切り裂くタイプと飛び上がって渾身の一撃を放つ二つのタイプがある「ハーケンディストール」。


・空戦騎ガルダンディー

ラーハルト曰く、「残酷な男」。相棒のスカイドラゴン、ルードを「心を通わせた兄弟」と言うほどに愛しており、ポップによって口の中にべギラマを受けてルードが死亡した際には涙を流すと共に激しい怒りに身を震わせた。

ポップをズタズタにし、止めを刺そうとするところを救援のヒュンケルの妨害を受ける。その後、ヒュンケルに翼を破壊されたことに気付かず空中に飛び上がろうとしたところをポップの全魔力をこめたイオをゼロ距離で受けて力尽きた。

バランが戦支度をしている際に村一つを滅ぼしていることから、本編中では語られなかったが、過去に人間との間で何かあったのかもしれない。


相手の体から魔力を奪う白い羽と体力を奪う赤い羽根、そしてスパイラルソードが武器。



・海戦騎ボラホーン

天下無双の力の持ち主らしいがヒュンケルに片腕で攻撃を止められた挙句に「俺の仲間にはお前の倍は腕力の強い奴(恐らくクロコダインのことであろう)がいるぞ」とまで言われてしまう。「ブラッディースクライド」の直撃を受けても生きており、ラーハルトとの戦いを終えたヒュンケルに挑むがその際ポップを人質にとったことが災いし、ラーハルトに粛清された。


マヒャド級の威力を持つ「凍てつく息」で凍りついたところを攻撃し、相手を粉々にするのが必勝戦法。


過去

アバンが魔王だったハドラーと戦っていたとき、彼は魔界で冥竜王ヴェルザーとその一族と戦っていた。

それ以前の描写はないが、ダイに対して「お前が成長し竜の力に目覚め始めるにつれ、人間はお前を恐れ、疎み、迫害を始めるだろう!! その時、地獄の苦しみを味わうのはおまえなのだぞ!!」と言っているのはまるで自分がかつてそうであったかのような口振りである。


瀕死の重傷を負いながら冥竜王ヴェルザーとその一族を討ち滅ぼしたバランであったが、竜の騎士の力を回復する「奇跡の泉」に向かう途中で力尽きかけたところを一人の女性に助けられる。その女性こそが後にダイの母親となるソアラであった。バランはソアラの中に太陽を見たが、彼女はアルキード王国の王女であり、バランを城に迎え入れる事を良しとしなかった家臣に追放されてしまう。そしてバランはソアラと共にテラン王国の森へと逃げ延び、そこでダイが生まれたのだった。アルキード国王はバランを追跡、大群で取り囲む。軍勢を蹴散らすのはたやすかったが妻子の安全の保証と引き換えにバランは投降した。そして公開処刑の際、ソアラが身を挺してバランを助け命を落とすがそれを侮辱した国王が文字通りに竜の逆鱗に触れ、アルキード王国ごと消し飛ばされた。


ダイの消息も知れず、絶望の淵にいたバランに声をかけたのが大魔王バーンであり、彼が超竜軍団団長となるに至っている。


ちなみにダイの本名、ディーノというのはアルキード王国の言葉で「強き竜」という意味。


息子、ダイとの共闘

魔王軍を離れた自分を暗殺しにかかったキルバーンを容易く退け、大魔王バーンの目的が地上の消滅にあると知り、独自に行動する。死の大地にてチウをいたぶるハドラー親衛騎団・僧正フェンブレンを発見、両目を奪って退かせる。その後、ヒュンケルとクロコダインに遭遇、ダイの為、捨て石となろうとする自分を止めようとするヒュンケルと一騎打ちになるもヒュンケルがカウンターの対象を割り込んできた女王アルビナスに切り替えたことでヒュンケルに再起不能に陥るほどの傷を負わせてしまう。その覚悟に答え、ダイと協力して魔宮の門をともに打ち砕いている。


その後、パワーアップを果たしたハドラーと激突。ハドラーの体内に「黒の核晶」があることで思うように戦えなかったがダイが自分をかばって重傷を負ったことにより、ダイを眠らせ二度とならないと誓った竜魔人に再び変身。ハドラーすらも圧倒し、自身の竜闘気によってハドラー体内の「黒の核晶」の爆発を防ぐ。これは大魔王バーンをも驚嘆させる程のものであった。しかし、ミストバーンの魔力(起爆させる際、通常は作った者の魔力が必要であったがミストバーンはある理由のためこれが可能だった。詳しくはミストバーンの項を参照)によって「黒の核晶」が起爆、自らの全ての力を代償にダイ達を守り抜いた。


その最期

ダイたちを守るため、全ての力を使い切ったバラン。「私は真の竜の騎士ではない・・・力も魔力もあったが心がなかった。お前にはそれがある」と息子に言い残し、最期を迎えた。また、もはや意識も残されていなかったが今際の際にダイに「父さん」と呼ばれていた。その後、彼の死体は大魔王バーンによって焼き尽くされ、消滅したが、その竜の紋章はダイに受け継がれ、死後もダイの前に幻影として現れ、彼を奮い立たせている。


ドラゴンクエストシリーズの主人公の父親

バランの場合は直接の死因ではないのだが、敵に焼き尽くされるという彼に似た最期を遂げたドラゴンクエストシリーズの主人公の父親にはドラゴンクエストⅢのオルテガ、ドラゴンクエストⅤのパパスがいる。


また、戦闘シーンのあるドラゴンクエストシリーズの主人公の父親で死亡していないのはドラゴンクエストソードのバウドくらいである。




使用した武器、呪文、特技

・真魔剛竜剣

竜の騎士に代々受け継がれている竜闘気の衝撃に耐えうる武器。神が作ったとされるオリハルコン製の片刃の剣で、自己修復能力を持つ。

最終決戦の際、ダイの武器として再登場した。


・竜の紋章

竜の騎士の額に輝く紋章。人間との混血であるダイの紋章は手の甲にある。


・竜闘気

竜の騎士の基本にして最大の能力。竜の紋章が輝くとき、生命エネルギーの気流が体を覆う。攻防どちらにも優れ、メガンテ以外のあらゆる呪文を受け付けず、クロコダインの渾身の一撃さえ棒立ちで防ぐがそれを上回る力で攻撃されるとダメージを負ってしまう。現にバラン自身も「私がクロコダインを徹底的に叩いたのは奴のようなタイプが一番恐ろしいからだ。竜闘気をもってしてもそれ以上の力で攻撃されれば私の体も傷つけられてしまうからな・・・奴の様に力や闘気を持って戦うタイプが一番怖い」と発言している。


・紋章閃

竜の紋章に力を集中し、相手に撃つ技。全開で放てば山をも吹き飛ばすほどの威力を持ち、バランはこの技で剣の技では自分に引けをとらなかったカール王国最強の騎士ホルキンスを一撃で沈めている他、ダイも使ったことがある。


・竜の牙(ドラゴンファング)

目の辺りに装備しているアクセサリー。竜魔人に変身する際にはこれに雷を受け、変身する。ほか、ハドラーとの戦いの際には隙を作るため攻撃に使った。


・ギガデイン

電撃系最大の呪文。ダイたちとの二度目の戦闘の際には仲間の捨て身の援護によりMPが足りずライデインになってしまったことがある。


バギ

真空呪文。レオナ姫に対して使用。


ラリホーマ

眠りを誘う呪文。バランは竜魔人となった姿をダイに見せないために使用。ある程度以上のレベルの相手には効きにくい呪文だが、重傷を負っていたダイにはこの呪文の効果があった。


ギガブレイク

ギガデインの魔法剣で、竜騎将バランの最強剣。ハドラーに「オレの首ひとつはねられん威力だとは絶対に思えん」と言わしめるほどの凄まじい威力を持つ。

息子であるダイはこの技とアバンストラッシュを合わせた最強剣「ギガストラッシュ」を編み出している。

後にドラゴンクエストⅧにて主人公の特技として登場。


竜魔人

竜の騎士の究極戦闘形態。圧倒的な戦闘能力に加え、変身すると血が青く変色する。活でダイとの戦いで変身した後、二度とこの姿にはならないとの誓いを立てたがその誓いを破ったのもダイのためであった。


ドルオーラ

竜闘気砲呪文。魔力で超圧縮した竜闘気を放つ(魔力は竜闘気の圧縮に使っているだけなのでマホカンタでも反射できない)。テランの国の人々を国ごと吹き飛ばす程の威力を持ち、竜魔人となったバランが撃つ際には拳が竜の口を思わせるフォームとなる。消耗が激しく、バランでも3発は打てない。



3.大怪獣バランの概要



東北地方の北上川の上流にある秘境、岩屋部落において婆羅蛇魏山神として神格化されている中生代の大怪獣。学名は〔バラノポーダ〕。

水陸両用、ゴジララドンの中間のようなデザインで、さらにはムササビ状の膜を拡げて滑空することができる。

作品自体は秘境探索物と王道怪獣映画を足したようなシンプルな内容。

カラーであるラドンより後の1958年公開作品なのにモノクロである。

怪獣を神格化したという設定は後の大魔神、モスラなどに受け継がれている。


怪獣総進撃では幼体(公式設定かは不明)として顔見せ程度に登場。


ゴジラ対ガイガン(1972年公開)、ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃(2001年公開)で復活の機会があったが大人の都合でオミットされている。

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