概要
「あんさんぶるガールズ!」において、プレイヤーの分身となる主人公。
4月の中途半端な時期に女子校である君咲学院に転校してきた唯一の男子生徒。
低支持率から再任選挙を求める声が上がっていた生徒会長鶴海ひまりに
「目立つ奴を従えさせていたら偉そうに見えるはず」というろくでもない理由で下僕に
任命され学内で困っている生徒を助けて回るヘルプマン生活をスタートさせた。
主人公をプレイヤーの分身としてデザインするゲームと同じく基本的に発言する事無く、ビジュアルも設定されていない。
湖南やこ評して曰く(役者として)「悪くないけど、いまいちパッとしない」面構え。
身長については164cmの四方みつるが転校生の学ランを着た際の描写から
(男女の体格差があるとしても)少なくとも同じかそれ以上。座高で言うと身長160cmの
時国そらより頭一つ分高い。
ただし小説版では163cmの三波なつみより低いらしい描写がある。
所属部活・委員会は無いが、保健委員会や美化委員会などの活動に助っ人として参加することが多い。
人物像
台詞も無ければビジュアルもほとんど無い存在だが、その人物像はゲームに登場する女の子の台詞から間接的に知る事が出来る。
女の子からの評価で特に目立つものは「極度のお人良し」である事で、誰か困っていたり、頼まれごとをすれば手助けをせずにはいられない。
メインストーリーでの「生徒会長再任選挙」はもちろん、彼が登場するサブストーリーでは何らかの面倒事を処理している。
加えて非常に無口らしく、あまり喋らないのを指摘される事もしばしば。
現在の人助け好きな性格は鶴海ひまりの影響を受けた結果確立されたと語られている。
ただし三波なつみによれば昔からさりげなく周囲の人間の手助けをしていたらしい。
人を疑う事を知らない妙に良く言って純真、悪く言って無防備な点も散見され、柊るなに
無利子で貸したお金を踏み倒されたり、壁に書き込まれた誰とも分からない相手のアドレスに
メールしたりしている。
闘病生活が続く八朔つゆりのために日がな一日人魚釣りに挑んだりするなど人助けに関する
事柄にはかなり非常識な行動をとる場合がある。
イベントでは様々な(桁数のおかしい)ミッションをこなしているため何でも出来る印象が強いが、
勉強はあまり得意ではないのか1学期の時点では進学校である君咲学院の定期試験に苦労している。
また、教える側が悪かったとはいえ、料理ができないらしい描写がある。
3学期になり鶴海ひまりに下僕の座を解任されてからは彼なりに『自分のやりたい事』に
ついて考えるようになり、かつての問題児達を巻き込んだ『選別の儀』を経て生徒会長に就任。
以後、以前と比べて人間らしい振る舞いが多く見られるようになる。
血の繋がりの無い姉・あんずがおり、血の繋がりはないが顔立ちがよく似ているらしい。
作中では彼らの関係性について明言がないが、メインライターの日日日はTwitterにおいて
転校生はあんず家の養子ではなく、居候している形を想定して書いていると発言している。
身体能力
彼の個性の中で特筆すべき事項はその身体能力にある。
三年生が京都へ修学旅行へ向かった際、曽根セイラを自転車の後ろに乗せてバスを追いかけるという芸当を行った。仮に高速道路に乗らずに一般道路を走っていたとしても時速60kmの速度を維持したまま長距離を、しかも女子とはいえ人を乗せて走行するのは一般人では不可能に近い。その後は長い筋肉痛に悩まされたらしいが、それで済むのがむしろ凄い。
吹奏楽部の大行進イベントでは取材中の丸子みさきを肩車したまま商店街から学校までを平然と動き回り、走ってもいる。
一方で防御面においては突出しているわけではないようで、藤猪しずくに連続で蹴りを入れられた時は悲鳴を上げていたし、空手部の龍泉寺レンレンに本気の蹴りを入れられた時には呼吸停止していた。(それでもすぐに立ち直る辺り、回復力には凄まじいものがある)…というよりも、この時もしも彼が意識を取り戻していなかったらレンレンはあわや犯罪者になってしまうところであった。
氷野くるみの作った料理(本気で命を獲るレベルの劇物)も彼女を傷つけない為に完食するが、一時的に症状が出るだけですぐに回復する所を見ると毒物に対する耐性も身に付けているようだ。
以上のように『超人』と呼んでも差し支え無い程に飛び抜けた身体能力を作中で発揮している。(満潮永澄と同レベルと言ってもいいだろう)
転校以前
君咲学院には2年次1学期初頭の『中途半端な時期』に転校してきた。
それ以前には君咲学院の近隣にある男子高校の普通科に所属しており、転校後もその学校の学ランを着ている。
この転校は姉・あんずとの交換留学のような形で行われたものであり、あんずも同時期に
男子校側の3年生に編入しうまく溶け込んでいる。
小学校高学年の頃までは君咲学院周辺に住んでおり、隣家に住む三波なつみとは
家族ぐるみの付き合いをしていた。
なお、この頃神樹はじめ姉妹や桐島かいりらと遭遇している。(→サブストーリー「幼少期の終わりに」)
その後、転校生だけが『おうちの事情』で『遠いところ』に行く事になり(→サブストーリー「夏への扉をひらいて」)、以後君咲学院に転校するまで帰ってくる事はなかった。
なお、あんずについては転校生が中学3年生の頃、君咲学院の学校説明会で遭遇したなつみに
『あっち』から『地元に戻ってきた』事に驚かれており、時間差で転校生の後を追って地元を離れていたようだ。(→サブストーリー「風雲児來来たる!君咲く楽園の扉」)
男子校に入学した事となつみとの再会は転校後である事から転校直前までは
男子校の寮、あるいは別の場所から通っていたものと推測されるが詳しい説明はされていない。
なお、あんさんぶるスターズ!に登場する「主人公の弟」と同一人物であるという説があるが、舞台である夢ノ咲学院の普通科は共学である他、転校生が「懐かしい」と語った地元の夏祭りに毎年行っているため別人である可能性が高い。
生徒との関係
女の子が数多く登場する作品に見られるように、複数の生徒とフラグを立てている。
フラグが立ちそうなキャラからの評価を纏める。(太字は明確にフラグが立っているキャラ)
以下ネタバレ注意。
- 三波なつみ(幼馴染)
- 鶴海ひまり(下僕くん)
- 神樹はじめ(とてもいい子)
- 黒森すず(弟くん)
- 四方みつる(頑張り屋さん)
- 円城寺れいか(お兄さま)
- 八朔つゆり(大切な友達)
- 夢路まりあ(恋愛対象(告白済み))
- 藤猪しずく(パパ)
- 時国そら(大切なあのひと)
- 北川ゆき(恋心(告白済み))
- 高原ちあき(頼りになるお兄さん)
- 丸子みさき(頼りになる先輩)
- 星海こよい(恋心)
- 夏野ゆり(最大の天敵だったが最近はデレることがある)
- 堀田さあや(気になる存在)
- 悠木ともこ(殺すか結婚するしかない)
- 鯱いかり(ししょー)
- 山條ぎん(責任とって)
ちなみにメインライター日日日によれば、誰が主人公と恋愛に発展しうるかについて、
明確なリストが存在しているらしい。上記リストがそのリストと一致するかどうかは不明である。
リニューアル後に実装されるルーム機能においても親愛度を上げても転校生にデレないキャラが
存在すると明言されている。