「わたくしたちが、あの賑やかで幸せな『舞台』に立っていないことが……。遠くから眺めるしかないことが、何だかとっても不公平に思えるわ♪」
「それがあまりにも救いがたい、取るに足らないちっぽけなものなら、私の期待外れなら--踏みつぶしてあげてよ?」
プロフィール
概要
『あんさんぶるガールズ!』の登場人物。
メインストーリー『生徒会長再任選挙騒動』における5人の対立候補の一人『女王陛下』にして、真の黒幕。転校生が転校する前に生徒会長を退任し、後継者である鶴海ひまりにその座を譲っている。会長の座をおりてからは、後任の鶴海ひまりを温かく見守っている。
数多くのお嬢様が通う君咲学院の中でも、突出したネームバリューを持つ円城寺財閥の令嬢。
2人いる兄達は容姿・性格とも極めて優秀であり、彼女を溺愛。その溺愛ぶりたるや、幼い頃に見せた笑顔が可愛かったというだけで別荘を建てるほどである。そんな彼らに囲まれて育った彼女は重度のブラコンになっており、彼らに合わせて普段は欠けたるところがない月のように振舞っている。現在兄達は既に既婚者であり、家庭を持っている上活動を海外に移しつつある。彼らが不在の際はそのアイデンティティが崩れ不機嫌になったり幼児行を起こすなどしている。幼馴染である四方みつるは、彼女を慰めるために不在の兄達の代理として王子様のような所作を身につけていった。
人物
彼女の言動は彼女本人も制御が出来ないほどの影響力を持っており、物語の発端であるあんずの転校も彼女が教師陣に対して持ちかけた『世間話』に対する過剰反応が原因である。
結果としてあんずを追放してしまった事を気に病んでおり、一連の騒動を引き起こした。一度は学院を去る事を決意するまでに思いつめていたが、成長したひまりによってあんずの転校の真相(=自発的な意思に基づく交換留学的な転校)を知る事になり、以後ひまり政権のご意見番として協力するようになった。
一族譲りのカリスマ性を持ち合わせており、彼女が放つオーラのせいで彼女が命じたままにハトが人を襲った事がある。
- 問題児たちと敵対する立場にいたが、実際には彼女らの活動をある意味で好意的に受け止めており、羨ましく思っていた。問題児壊滅後、彼女らが残した企画書を回収しており、それを再現して騒動を起こした事もある。
- 『茶道部荒らし』は名門校で起きたイジメというスキャンダラスな事件であるが、あんず以外は一人も学校をやめさせずに事態の収拾させている。なお、茶道部の部長という地位をあんずから引き継いでおり、さくらの要望通りまっとうな茶道部らしい活動をしている様子。
- 高校生ながら既に君咲学院の近くの旅館「麗華」やメイド喫茶の経営を任されており、円城寺財閥の一員として活躍している。また、八朔つゆりがよく入院している病院も実は「円城寺病院」という名称である事が背景絵で判明している。
- その権力の恩恵に預かろうとする人間に取り囲まれて過ごしてきたため、長らく対等な関係の友人がいなかった。そのため応援合戦で声援を送った際の返答に転校生が自分の財産目当てで近づいてきたのではないかと疑うセリフが含まれている。
交友関係
- かつて転校生であったひまりを妹のように可愛がっており、『陛下』と呼ばれ慕われていた。暗黒文化祭以降は『れいか』と呼ばれ、対等な友人関係になったが、時折ドジョウすくいを無茶ぶりするなど力関係は変わっていないようにも見える。
- 側近として伊藤さくらと瀬川かえでの春秋コンビがいる。さくらとは旧知の仲である。
- 御影かすみとは過去に夏祭りで騒動を起こし解決したことで、仲が良くなった。その影響からか、その騒動の原因である古代君咲人の謎を追っており、卒業後も双葉みづきに調査を依頼するなどしている。古代君咲人にゆかりがある君咲学院の地下空間を冒険した経験があり、現在では危険な箇所については封鎖を完了している。
- 転校生はとあるイベントをきっかけに同衾し、『お兄様』と呼び慕うようになる。彼女から見れば年下なのにである。なお、リニューアル前はこのイベントは時系列的にはホワイトデーの後に発生しているはずだが、後のイベントでは季節を問わず『お兄様』扱いになっていた。ちなみに転校生の娘(疑似)である藤猪しずくからはオバサンと呼ばれている。
- 完璧超人と呼ばれる事もあるハイスペックの持ち主だが、お菓子作りは不得意。取り巻き達からは砂糖と塩を間違ったケーキでさえ美味いと評価されていたが、お菓子に妥協できない小松ぼたんによって指摘される。以降、リベンジの機会を窺っていたが彼女のお菓子に対する熱意に負けを認め、生まれて初めての対等な友達と認識するようになった。ぼたんの方は自分と同じくなんでも出来るれいかが、自分と違って上手くやっているのを見て嫉ましく思っているようだが、強者と戦う喜びを教えてもらった事で感謝をしている。
- 気に入った相手を招きいれ一晩中抱きしめるという神話の怪物のような習性を持っており、次期生徒会長候補の夜霧はやてもその被害者の1人である。なおこの件に関して、あんずや悠木ともこら他の生徒会長候補に関する言及は特にない。
- 世間知らずなためか他人に対する認識が適当である場合があり、水嶌うしおを幽霊として別宅に招いたり、日滝ましろを見て「そういえば室温が上がった気がする」と言う旨を本人の前で告げたことがある。
- 双葉みづき・双葉みなづきら幸運の双子は制御できないならせめて手元に置いておきたかったらしく、自らの政権で書記として起用している。自宅に招きいれ、兄弟とも会わせるなど親しい付き合いである。その一方、購買でのパンの買い方やハロウィンの事など、庶民の知識を得る際に頼りにしている。