自己評価ではあるが、私の性格は最悪だ。
プロフィール
概要
『Fate/Prototype』(通称:"旧Fate"・"原作版Fate")の主人公でありヒロイン。
セイバーのマスター。眼鏡をかけた未熟な魔術師。マスター階梯は最低の第七位・権天使。
8年前に姉と父を失った原因である聖杯戦争に関わることを拒んでいたが、ランサーの襲撃に逢い、死に瀕した時にセイバーを召喚してしまう。令呪の位置は胸部中央。
他作品にも登場するものの、基本線では同じ人物ではあるが各作品間に直接繋がりは無く生い立ちも性格も大きく異なっている。
旧Fate版の綾香はFateシリーズにおける色々なヒロインの原型で、何人ものヒロインにその要素が受け継がれているとのこと。
人物
洋館に一人暮らしをしている16歳ほどの少女。
自己評価は根暗・臆病・視野が狭い・見栄っ張りの最悪な性格と述懐するほど卑屈で、優秀な姉に対するコンプレックスを抱いている。
父譲りの黒魔術(ウィッチクラフト)を修練しているものの、本人は魔術自体に嫌悪を抱いており、儀式に使うための鳩の屠殺さえ満足に出来ない。
魔術師であることに引け目を感じているため他人の前では内気であり、逆に家では内弁慶となる。
この設定はsnアーチャー主従に受け継がれているが、凛のように自信があるわけではないため子供の駄々っ子に近いらしい。
根暗で臆病、コンプレックスの塊かつ厭世的だが、変なところで勝気。怖い目に遭うのは嫌だが、勝機があれば積極的に戦うタイプ。決心が付くまでは後ろ向きだが、いざ戦うと決めればどこまでも諦めず挫けない、まさにTYPE-MOON主人公。
能力
黒魔術師。ただし前述の通り成果は芳しくない。
実のところ黒魔術との相性はあまり良くなく、失敗続きだったのも相性の問題。
セイバーに「そういう婉曲な嫌がらせは君向きではない」といった旨を指摘され、嫌々ながら「元素変換」に乗り換える。その成果は推して知るべし。マスターとサーヴァントは同質のもの。正なるサーヴァントを引き当てるマスターが、正道を歩めぬ道理無し。
また、自分を凡人と評しているが、経緯はどうあれ『Prototype』本編において3人の英霊を味方にしたのは綾香自身の「才覚」と「力」であり、姉と同じくらい規格外の存在と言えるかもしれない。
眼鏡を外すとなぜか髪色と瞳の色が若干明るく変化する。
『氷室の天地』
穂群原学園高等部2年A組に席を置き、陸上部三人娘の氷室鐘・蒔寺楓・三枝由紀香の他、遠坂凛、美綴綾子等のお馴染みの面々がクラスメイト。準レギュラー。担任は葛木宗一郎である。
基本的にはあまり他人と深くは関わることをせず、飄々と生きる眼鏡っ娘。だが、本質的なところではお人好しな面を覗かせる。生物や科学が得意で運動神経も良く、英語がペラペラだったりと中々スペックが高い。また、予知夢の能力を持っており109話にて氷室鐘にその力を明かした。
本人曰く趣味として、しばしば自分の体格をはるかに上回るサイズのリュックが一杯になるほどの量の山野草を採集しているが、食べる山菜と言うよりは漢方薬系のブツが多いようだ。
その正体は遠坂凛同様魔術師であり、魔術協会の総本山である「時計塔」に所属している。また薬草を用いた魔女術(ウィッチクラフト)を得意としている。外道神父が勝手に売り払ったかつて遠坂家のものだった龍脈直上という魔術的に優良な土地を沙条家が所持している事から、凛からはよく小言を言われているが、泥田坊扱い。
作者曰く「西遊記に登場する加藤茶のような物」であり、あくまでも(少々楽屋オチ的な)ゲストキャラ、という扱いだったようだが…?
実は「第四次聖杯戦争後、言峰がstay nightより少し多めに遠坂家の資産を手放した」世界線であり、ひむてん世界の沙条家は手放された資産のひとつである極上の霊地を買い取り東京から冬木市へと拠点を移している。この霊地によりひむてん綾香はプロト世界よりも若干魔術への自信にあふれ、捻くれること無く成長した。
バブル期に柳洞寺で行なわれた放生会で放たれ、野生化した元ペットのアライグマを後天的ファミリアーとしている。
なお視力は暗い所で魔導書読みふけってたせいで悪く、眼鏡を外すことはない。
ちなみに姉の愛歌との仲は色々あって人畜無害化したバカ姉となった事もあって良好。まじかよ。
後にバカ姉の尻拭いのためにルーマニアへと飛んでいる。
『Fate/strangeFake』
作中では「アヤカ・サジョウ」と表記される。
容姿も大きく異なり、髪を金髪に染めていて、令呪に酷似したタトゥーを両手・両肩・背中の計5ヶ所に刻まれている。
『Fate/hollow ataraxia』の冒頭で語られた怪談のA氏その人らしく、事件の直後教会の神父の下へ駆け込んだ後冬木市を出奔。「赤ずきん」の幻影から逃げ回ってあちこちを転々とした末に冬木市へ戻り、森の古城で「古城の主である白い女性」に出会い、その勧めでスノーフィールドにまでやって来た結果、偽りの聖杯戦争へと巻き込まれる。
1巻のあとがきにて、「『氷室の天地』の綾香とは無関係とは言い切れない……?」と微妙な事も言われていた。
しかし、同作中で前述のA氏が第五次聖杯戦争時点で大学生であり、さらに開戦前に行方不明になっている事が明かされており、当時高校生の綾香とは年齢が合わず、さらにA氏失踪後も変わらず冬木に居るので、明らかに矛盾していた。
さらに、魔法と魔術の区別がついておらず、時計塔所属の魔術師とは思えないにも関わらず、フラットが彼女の顔に見覚えがある様子を見せる事もあった。
そして、3巻でエルメロイⅡ世によって「本物の沙条綾香」はルーマニアにいることが判明する。
果たして「アヤカ・サジョウ」と名乗る彼女の正体とは……?
他作品での活躍
Fate/Prototype蒼銀のフラグメンツ
『Prototype』本編の8年前の物語。主人公である愛歌の妹。優秀で何でも出来て、それでも自分を見下さない姉に強い憧れを抱いていた。
路地裏さつき ヒロイン十二宮編
子の宮「玄人門(ぷろともん)」を守る、第一のゴールドヒロインネズミー系アイドルAYAKAとして登場。
とびたて! 超時空トラぶる花札大作戦
チーム名は「綾香さんと三人の騎士」。まるで乙女ゲーのようなストーリーが展開される。
また、旧セイバーの妹さんみたいな女の子や、品のない全身黄金甲冑男と花札勝負したりしている。
カプセルさーばんと
敵マスターの一人で、こちらでの表記は名字無しの「アヤカ」。
何故かイケメン系さーばんとばかりを引く星の元に生まれた。違いの分かる女。
めんどくさい枠マスター。
人間関係
Prototype
自らの窮地に召喚されたサーヴァント。「理想の白馬の王子様」の様な彼に眩しさを覚えつつも信頼を寄せる。
敵サーヴァント。出会いがしらに求婚され、その恋慕は聖杯戦争終盤まで引きずる。
ライバル。ランサーのマスターであり学校の先輩。彼女のどっちつかずな態度を厳しく指摘する。
敵サーヴァント。ある条件下の元、彼のマスターとなる。
姉。8年前に他界してしまっている。尊敬する存在だったが彼女からは無価値な凡人扱いされており、家族としての愛情もない。
氷室の天地
クラスメイト。許婚探しを手伝う。
クラスメイト。正体を知られており、その事をネタに脅される事も。
同級生。コナをかけられそうになるが、彼女的にはアウトオブ眼中。
イギリス国籍の知り合い。英雄史大戦のプレイヤーで、アレキサンダー王を主力にしたデッキを扱う。
ロンドンの時計塔にいた頃の兄弟子。
strange Fake
偽りの聖杯戦争でのサーヴァント。彼からの「汝が俺のマスターか」という問いを強く否定するが・・・?