キャンペーン発動!
きゃんぺーんはつどう
概要
アニメ「おそ松さん」第2期の第9話。テレ東の本放送は2017年11月28日(27日深夜)。
表題のAパート「キャンペーン発動!」、Bパート「ゲームセンターイヤミ」、ED後のCパート「トト子とにゃー②」の3本。
EDは遅松66バージョン。次回予告の担当はカラ松。→次回(第10話)
Aパート「キャンペーン発動!」(ネタバレあり)
ある晩……すでに就寝時だが、六つ子は布団に入ったまま好きなことをして起きていた。
しばらくしてカラ松と十四松は寝入ったが、深夜でも電気を点けたまま夜更かしするおそ松・チョロ松・トド松の3人の騒がしさに、一松はなかなか眠れずにいた。「寝ないの?もう1時回ったんだけど」という彼の質問に、それぞれもう少しだけと答えていた。
しかし、いつまで経っても寝るどころか逆に五月蝿くなる彼らに対し、一松は次第にイライラし始める。早く電気を消して寝たいと言う彼に対し、逆にお前が先に寝てろと言われたり、色んな工夫をして光を遮れば良いと言われたりと、結局3人は聞き入れてくれない。
唯一、彼の願いに近い形ではチョロ松が豆球(豆電球)にすれば良いと提案したが、今度は逆に寝ていたこの2人が「豆球だと眠れない」と反対した事でこの提案は却下されてしまう。
「五月蝿くしない」という条件を言って一松は渋々布団に潜ったにも関わらず、逆にますます騒がしくなる3人。
一松は当初は大好きな猫を数えながら眠りに入ろうとしたものの……
(猫が6匹…猫が7匹…熟女が8匹―――熟女が8匹ィ!?!?!?)(1回目)
(猫が3匹…猫が4匹…照英が5匹――-何でェ!?!?!?)(2回目)
(猫が1匹…猫が2匹…熟女照英が3匹「寝られるかァーーーーーッ!!!!!!」
何時の間にやらおそ松達は動画を見ながら熟女やら照英やらについて語り合っていた。その影響で一松は増々寝られなくなってしまう。
たまりかねた一松は、未だ騒ぐのをやめない3人に更に強く訴える。しかし、3人は先程と同様にあれこれと言って頑なに電気を消そうとしなかった。
そればかりか、抗議する一松を「マイペース」だとばっさり言ってしまう。
一松「マイペース!?まままままマイペースぅぅぅぅぅ!?!?俺がァ~!?夜中の2時を過ぎて!トイレを済まし!歯磨きを済まし!既にもう布団の中に入ってるこの状態で!「電気を消してほしい」と主張する事を!マイペースと呼ぶのかこの家は!?何処なんだこの家は!?何の国だ!?外国か!?外国なの!?!?!?!?」
激昂して一気にぶちまける一松であったが、その剣幕のせいで今までぐっすり寝ていた2人まで目を覚ましてしまう。
5対1の状況になる事を怖れてとっさに2人を寝かしつけた一松であったが……
にも拘らず、騒がしい3人は的外れな解決策ばかり提示して一松を辟易とさせるのであった。相変わらず「電気を消す」事には一切タッチせずに……
結局、ベランダで寝ればいいというチョロ松の提案により、今度は外に出て屋根の上で寝ようとした一松だったが、結局あまりの寒さですぐ戻ってきた。……が、既に何事も無かったかのように3人共寝ていた態度に、遂に彼の堪忍袋の緒が切れる事になる。
一松「いいかァ?つまりこんな狭い部屋に6人の野郎共がくっさいチ〇ポぶら下げて住んでいやがんだ。その6人がちょうど同じタイミングで眠くなるなんて奇跡あると思うかァあるわけ無いよねェ…誰かが眠い時は他の誰かはあんまし眠くない。そんな状況が生まれて当然だよねェ?でもある程度の時間来たら電気は消すんだよ、あんまり眠くないと思ってた奴も寝ようと努力すんだよ!そうやって譲り合ってくしか無ェんだよ俺達は!何故ならッ!!6人もいるからだ!!クャーーーーーーッ!!!!」
強制的に5人を叩き起こした一松は、6つ子なんだからお互い譲り合って生きていくしかないんだとキレながら主張し、『兄弟であろうともっと気を遣っていこうキャンペーン』を発動する事を宣言したのであった。
一松「宣誓ーー。11月28日、午前3時16分、松野一松は此処に『兄弟であろうともっと気を遣おう』キャンペーンを発動します。だから今後は兄弟であろうともっと気を遣って生きていきましょう。キャーーーーーーー!!!!」
翌朝から兄弟たちが迷惑な行動をしないよう徹底的に監視する一松に、兄弟達は辟易とするも、おそ松は「面白そうだから」と一松の好きにさせようとする。
だが、兄弟から借りた物を汚したり壊したりして返す、兄弟達の私物を次々と(しかも無許可で)質屋に入れようとするなど、あまりに身勝手な行動を繰り返したために、一松の監視対象はおそ松に集中してしまう。
ついには付きっきりで監視されるようになり、さすがに我慢できなくなったおそ松はキャンペーン中止の多数決を呼びかけるが、おそ松による数々のクズ行動に不満を抱いていた兄弟達は誰も賛同せず、おそ松を除く兄弟達による満場一致でキャンペーンは続行されるのだった。
一松「キャンペーン続行を希望する人~~~」
カ・チ・十・ト「はぁ~~い」
おそ松「えぇぇぇ~~~意外ィ~~~~~!?」
Aパート余談
- Aパートと似たようなエピソードでは、1期3話「こぼれ話集」の「寝かせてください」が該当する。なお、この回で5人に振り回されるのはチョロ松である。
- 前回の次回予告でおそ松が連呼していた「親しき仲にも礼儀あり」は、小説版の「おそ松さん 後松」の中で、一松がおそ松に言ったセリフでもある。
- pixivでは六つ子マトモ組・六つ子問題児組という呼称がよく使われているが、今話ではむしろ前者が問題児、後者がまとも、と逆転している形となっている。
話中の小ネタ
- チョロ松の読んでいるライトノベルは『ケチャップ転生』『リコーダーと僕』。前者は流行ジャンルの異世界転生ものと思われる。あるいは前回に絡めて女神転生が元ネタかもしれないが。
- また、3人が見ていた動画の一つに照英が2期3話以来の再登場を果たしている。(ただし、一体どのような動画なのかは描写されていない)
- ……が、この言葉が猫を必死に数えながら寝ようとした一松の耳に入った事で"猫の照英"というイメージや、先程聞いた"熟女"という言葉も混じって"熟女の照英"というイメージが脳裏に浮かんでしまい、逆に眠れなくなってしまった。
- ちなみにこの熟女の照英は後に提供にも登場した。
Bパート「ゲームセンターイヤミ」
お散歩の途中で自動販売機の下から100円玉を3枚見つけたイヤミ。意気揚々と彼が向かった先は、とあるゲームセンターだった。
遊びに来ていた子供達からは当初おじさん扱いされていたが、人間離れした凄技で次々と攻略していくイヤミは次第に"師匠"と呼ばれたり「養子にしてほしい」と言われる程尊敬されるようになる。
しかし、ゲーセンのスタッフで働いているチビ太とハタ坊から難攻不落のゲームに挑戦するかと持ちかけられる。果たしてイヤミはこのゲームを攻略出来るのか……?
Bパート余談
- タイトルも含め「ゲームセンターあらし」を意識したような内容となっている。
Cパート「トト子とにゃー②」(ネタバレあり)
前回に続き、夜の屋台。チビ太が作ったおでんを早速写真に撮って某SNSへ投稿する橋本にゃー。その後、自撮りも含めて次々と撮る度に別の某SNSにも投稿していく。
この様子を隣で見ていたトト子は……不意におたまを掴むと熱いおでん汁をにゃーの顔にひっかけた上、顔を押さえてのたうち回る様子を写真に撮り「面白いネコ発見!! #拡散希望」などと書いてSNSに投稿した。
激昂するにゃーと逆ギレするトト子のキャットファイトがまた始まり、巻き込まれて割れる食器の音。チビ太は諦め気味に見守るしかなかった。つづく。
Cパート余談
- 登場するSNSは「Instagramatsu」「Matuitter」「Matsutodon」と「松」を絡めたパロディ名称になっている。
- ちなみに1期2話「おそ松の憂鬱」ではチョロ松がやっているSNSとして「Twitter」がこちらは実名で登場していた。
主なスタッフ
脚本:松原秀
作画監督:小澤早依子
背景:ヘッドワークス
絵コンテ・演出:山口ひかる