概要
アニメ「おそ松さん」第2期の第9話。テレ東の本放送は2017年11月28日(27日深夜)。
表題のAパート「キャンペーン発動!」、Bパート「ゲームセンターイヤミ」、ED後のCパート「トト子とにゃー②」の3本。
EDは遅松66バージョン。次回予告の担当はカラ松。→次回(第10話)
⇒Cパートについては「トト子とにゃー」を参照。
Aパート「キャンペーン発動!」(ネタバレあり)
あらすじ
深夜
ある晩……すでに深夜だが、六つ子は布団に入ったまま起きていた。おそ松とトド松はスマホで配信番組を視聴し、カラ松はファッション雑誌を眺め、チョロ松はラノベを読み、十四松は野球ボールを弄ぶ。そんな中、一松だけは眠ろうとしていた。
0:48だった時刻は1:15に。十四松は寝入ったが、電気を点けたまま夜更かしするおそ松・チョロ松・トド松の3人の騒がしさに、一松はなかなか眠れずにいた。「寝ないの?もう1時回ったんだけど」という彼の質問に、それぞれもう少しだけと答えていた。
1:47にはカラ松も寝ていた。しかし、いつまで経っても寝るどころか逆に五月蝿くなる残り3人に対し、一松は次第にイライラし始める。
2:23。早く電気を消して寝たいと言う彼に対し、逆にお前が先に寝てろと言われたり、色んな工夫をして光を遮れば良いと言われたりと、結局3人は聞き入れてくれない。
唯一、彼の願いに近い形ではチョロ松が豆球(豆電球)にすれば良いと提案したが、今度は逆に寝ていたカラ松・十四松の2人が「豆球だと眠れない」と反対した事でこの提案は却下されてしまう。
「五月蝿くしない」という条件を言って一松は渋々布団に潜ったにもかかわらず、逆にますます騒がしくなる3人。
一松は当初は大好きな猫を数えながら眠りに入ろうとしたものの……
(猫が6匹…猫が7匹…熟女が8匹―――熟女が8匹ィ!?!?!?)(1回目)
(猫が3匹…猫が4匹…照英が5匹――-何でェ!?!?!?)(2回目)
(猫が1匹…猫が2匹…熟女照英が3匹「寝られるかァーーーーーッ!!!!!!」
何時の間にやらおそ松達は3人で動画を見ながら熟女やら照英やらについて語り合っていた。……が、この言葉が猫を必死に数えながら寝ようとした一松の耳に入った事で"猫の照英"というイメージが浮かんでしまい、先程聞いた"熟女"という言葉も混じって"熟女の照英"まで脳裏をよぎり、一松は増々眠れなくなってしまった。
たまりかねた一松は、未だ騒ぐのをやめない3人に更に強く訴える。しかし、3人は先程と同様にあれこれと言って頑なに電気を消そうとしなかった。
そればかりか、抗議する一松を「マイペース」だとばっさり言ってしまう。
時刻は2:54。激昂して一気にぶちまける一松であったが、その剣幕のせいで今までぐっすり寝ていた2人まで目を覚ましてしまう。
5対1の状況になる事を怖れてとっさに2人を寝かしつけた一松であったが、騒がしい3人は的外れな解決策ばかり提示して一松を辟易とさせるのであった。相変わらず「電気を消す」事には一切タッチせずに……
結局、ベランダで寝ればいいというチョロ松の提案により、今度は外に出て屋根の上で寝ようとした一松だったが、結局あまりの寒さですぐ戻ってきた。……が、既に何事も無かったかのように3人共寝ていた態度に、遂に彼の堪忍袋の緒が切れる事になる。
強制的に5人を叩き起こした一松は、6つ子なんだからお互い譲り合って生きていくしかないんだとキレながら主張し、『兄弟であろうともっと気を遣っていこうキャンペーン』を発動する事を宣言したのであった。
一松「宣誓ーー。11月28日、午前3時16分、松野一松は此処に『兄弟であろうともっと気を遣っていこうキャンペーン』を発動します。なので今後は兄弟であろうとももっと気を遣って生きていきましょう。ニャーーーーーーー!!!!」
翌日
翌朝から兄弟たちが迷惑な行動をしないよう徹底的に監視する一松に、兄弟達は辟易とするも、おそ松は「面白そうだから」と一松の好きにさせようとする。
だが、その後おそ松は醤油やシャンプーを自分の前に置きっぱなしにしてきちんと戻さなかったり、割り勘のはずのコーヒー牛乳を多めに飲んだり、お菓子の偏った食べ方など様々な無神経さを発揮して一松を苛つかせ、さらには兄弟から借りたラノベやスマホを思いっきり破損して返したため一松に「これもう弁償するべきだよね…?」と諭されたり、その後兄弟達の私物を次々と(しかも無許可で)質屋に入れようとするなど、あまりに身勝手な行動を繰り返したために、一松の監視対象はおそ松に一点集中してしまう。
ついには付きっきりで監視されるようになり、さすがに我慢できなくなったおそ松はキャンペーン中止の多数決を呼びかけるが、おそ松による数々のクズ行動に不満を抱いていた兄弟達は誰も賛同せず、おそ松を除く兄弟達による満場一致でキャンペーンは続行されるのだった。
Aパート余談
- 似たようなエピソードでは、1期3話「こぼれ話集」の「寝かせてください」が該当する。なお、この回で5人に振り回されるのはチョロ松である。
- 前回の次回予告でおそ松が連呼していた「親しき仲にも礼儀あり」は、小説版「小説おそ松さん 後松」の中の一編「一松、人権を重んじる」で、一松がおそ松に言ったセリフでもある。
- pixivでは六つ子マトモ組・六つ子問題児組という呼称がよく使われているが、今話ではむしろ前者が問題児、後者がまとも、と逆転している形となっている。
- 今話では六つ子が布団で寝る順番が1期以来の「一松、カラ松、トド松、おそ松、チョロ松、十四松」の順に戻っている。
話中の小ネタ
- チョロ松の読んでいるライトノベルは『ケチャップ転生』『リコーダーと僕』。前者は流行ジャンルの異世界転生ものと思われる。あるいは前回に絡めて女神転生が元ネタかもしれないが。
- また、3人が見ていた動画の一つに照英が2期3話以来の再登場を果たしている。(ただし、一体どのような動画なのかは描写されていない)
- ちなみに熟女の照英は後に提供にも登場した。
- 作中で一松が宣誓した「11月28日」という日付はテレ東の本話の本放送日であり、初放映時は擬似的にリアルタイムとなっていた。
- 作中に登場する金色と銀色の紙で包まれたお菓子「ツナピロ」は「ツナピコ」のパロディ。また、「バニラ味」と「ココア味」のお菓子(「シ」で始まる名称不明)の元ネタは「カントリーマアム」である。
- 一松が激昂してキレた時の「にゃーーーー!」という猫の断末魔のような叫び声は1期16話「一松事変」でおそ松を殴る時にも発していた。
Bパート「ゲームセンターイヤミ」
お散歩の途中で自動販売機の下から100円玉を3枚見つけたイヤミ。意気揚々と彼が向かった先は、とあるゲームセンターだった。
遊びに来ていた子供達からは当初おじさん扱いされていたが、人間離れした凄技で次々と攻略していくイヤミは次第に"師匠"と呼ばれたり「養子にしてほしい」と言われる程尊敬されるようになる。
しかし、ゲーセンのスタッフで働いているチビ太とハタ坊から難攻不落のゲームに挑戦するかと持ちかけられる。果たしてイヤミはこのゲームを攻略出来るのか……?
Bパート余談
- タイトルも含め「ゲームセンターあらし」を意識したような内容となっている。
- イヤミの「奥義滅法無関節阿修羅独楽」は同作の「炎のコマ」、「絶技ムーンサルティックマイスタードリーミングジャーニーパニック封じもどき」は「月面宙返り(ムーンサルト)」、「異闇の構え」は「水魚のポーズ」のパロディと思われる。
- 「コモドたたき」「コモドラパニック」は「ワニワニパニック」のパロディだが、何故か叩くものがコモドドラゴンになっている。
- じゃんけんマシンでのイヤミの回想シーンでは色々な人たちとじゃんけんをしていた回想シーンが流れており、中には六つ子、トト子、デカパン、ダヨーン、両親などのいつものメンバーの姿も見受けられる。
- ちなみに六つ子についてはおそ松・チョロ松・一松が出していた手が「パー」、カラ松・十四松・トド松が「チョキ」と綺麗に分かれている。
- その他のメンバーは、トト子・トト子の母が「パー」、松代が「チョキ」、ダヨーン・デカパン・松造・トト子の父が「グー」となっており、彼らはじゃんけん回想シーンの画像3枚目までには全員登場している(4枚目は全員モブキャラ)。ただし3枚目には何故かカニも紛れている。
- 第2話「超洗剤」でイヤミと会った3人の男の子が揃って再登場した。第2話と第8話では喋らなかった出っ歯の子がよく喋る。(おそらく声優は第2話と異なる。今回は大坪由佳、沼倉愛美の両氏が子供役で出演。もう一人はトト子役の遠藤綾氏の兼役)
主なスタッフ
脚本:松原秀
作画監督:小澤早依子
背景:ヘッドワークス
絵コンテ・演出:山口ひかる
別名・表記ゆれ
9話 / 第9話 / 2期9話 / 2期第9話 (検索例「2期 + 9話」)
関連タグ
おそ松さん 2期 おそ松さん2期 (各話一覧は「おそ松さん(アニメ)」を参照)