どんなときでもテンション高めでマイペース。
そんな6つ子の核弾頭・十四松が、ある日突然、別人に!?
彼はなぜ変わってしまったのか?
気になったおそ松たちは理由を探るべく行動を開始。
そして、突き止めたのは――?
※本作の公式サイトから引用
概要
『おそ松さん』(第1期)に登場するエピソードで、第9話Bパートのサブタイトル。初回放送は2015年12月1日(30日深夜)で、十四松のメイン回である。
なお、同日に放送されたアバン『デリバリーコント 本当は気まずい鶴の恩返し』とAパート『チビ太とおでん』についてはそれぞれの個別記事を参照。
ストーリー (ネタバレ注意)
いつも能天気でパワフル、突拍子の無い行動を繰り広げる異常に明るい天然バカの十四松。しかし、ある日彼は何かのきっかけで性格や行動も大人しくなりまるで別人のように変貌した。
突然の変化に困惑した5人は密かにその原因を探っていたが、ある日の夜に熟睡中の彼の手に何かが握られている事に気付く。おそ松がそっと拾い上げた所、それは何と十四松と謎の女性が笑顔のツーショットで写っているプリクラだった。
いつの間にか可愛い異性の人と付き合っていた事実に驚愕すると同時に、一体彼女は何者なのかと気になった彼らは翌日に十四松の後を尾行する事を試みる。そして、何かの約束通り彼の元に来た相手はプリクラに写っていたあの女性だった。
彼女は十四松のギャグが大好きなあまり、時々笑いのツボにハマって失神するという奇妙な状態が度々起きていた。それでも、朝から夕方まで楽しいデートのひと時を過ごす相性が良さそうな2人に安心した4人は、これ以上邪魔にならないようにと松野家へ帰って行った。
一方、おそ松だけはちょっとしたジェラシーから好みの女性のAVを選ぶ満足感を得る為、レンタルショップの18禁コーナーに立ち寄る。それから2時間後、一向に選べずに悩んでいた彼はとある棚に見覚えのある女性が出演しているAVの存在に気付いてしまう。
複雑な気持ちを抱いたまま帰宅したおそ松は、先にくつろいでいた弟達から十四松が次に会う時に彼女へ告白する事を知らされる。彼は1度その件に関わる内容を本人に話そうとしたが、結局あえて何も言わずに兄として応援する意味を込めたプロレス技をお見舞いした。
そして、5人の協力による衣装選びやお祓いを済ませた十四松は遂に彼女へ自身の思いを告白する。しかし、当の本人は少し躊躇った後その思いを受け取らず走り去ってしまい、呆然と立ち尽くす彼の様子を5人は傘もささずに影から見守っていた。
その夜、十四松の励ましも兼ねて6つ子達はチビ太のおでん屋台に訪れたものの相変わらず些細なきっかけで兄弟の間で喧嘩が勃発した傍で、ずっとフラれてから我慢していた気持ちが限界になった彼は号泣し始める。これまでの経緯を思い出した5人は喧嘩を止め、暫くして泣き止んだ頃を見計らってトド松が彼女はどんな人だったのかと聞いた。
そこで、十四松の話から彼女は1ヶ月前にとある出来事を機に海辺の崖から入水自殺をしようとしていた事、その日に偶然同じ場所に来ていた自分は浜辺で素振り中に高波へ飲まれた事、そこで彼女が一生懸命になって助けてくれた事、そして心臓マッサージ中の水芸で彼女が思わず笑った事が明かされる。偶然の縁からお互いの命が救われたにもかかわらず、彼女は今夜の新幹線で田舎に帰る為もう会えない事実に彼は再び涙を零した。
その話を聞いた5人が沈黙していた中、おそ松は今すぐ会いに行くのはどうかと声を掛ける。突然の提案に十四松は一瞬戸惑うものの、大丈夫という肯定と共に「引っ越しする日に誰かに会うって、結構面倒臭い事だよ?」という兄の言葉の意味に何か気付いた彼は1人で新幹線のホームへ急いで走り出した。
十四松が何とかそこへ辿り着いた頃、彼女は丁度僅かな荷物を持ちながら新幹線に乗り込んだばかりだったが、彼の靴音に気付いた事であの昼以来の再会を果たす。彼女は彼に言いたい言葉が見つからない中、十四松から「また・・・会えマッスルマッスル!!ハッスルハッスル!!」とエールを貰った事で彼の優しさと自身の申し訳無さに耐え切れず、思わず涙を零した。
その後、十四松は彼女がいつも好きだった水芸も見せるがその瞬間にドアが閉まり、新幹線が少しずつ動き出すにつれて彼女との距離も離れていく。それでも必死に走りながらリアクションを諦めなかった結果、最後に彼は車内で涙を浮かべながら笑顔を見せる彼女の顔を見る事が出来た。
そして、新幹線が完全に去ってしまった後ホームの最端で仰向けに倒れ込んだ十四松は涙を浮かべつつも「ありが特大サヨナラホームラーーーン!!!」と心の底から叫んだ。同時に、新幹線の中で涙を流していた彼女の左手首には14という数字が書かれた黄色のリストバンドが巻かれていた。
余談
- 今回のサブタイトルは、1985年にみんなのうたで公開された『恋するニワトリ』が元ネタではないかとファンの間で考えられている。
- 実際に、歌詞の中には十四松の名前の元ネタになった鳥の名前が登場している。
- 彼女が自殺しようとしていた崖の側面には、赤字で"自決"と書かれている。
- 十四松への心臓マッサージの最中、彼女の左手首に巻かれた包帯が映った。自殺まで追い詰められたことから、自傷行為の痕だと考えられている。
- 終盤で彼女が乗った新幹線の駅のモデルは、東京の上野駅ではないかと考えられている。
- また、その行き先は"さいはて"と記載されている。
- なお、次回に放送されたエピソードは別の視点から見た彼女ネタになっている。
- 2017年7月28日〜同年9月29日に発売された『松セレクション』では、十四松編に今回のエピソードがセレクションの一部として収録された。
- 2018年12月6日〜同年12月31日に行われた『おそ松さん総選挙』では、エピソード編で第4位に選ばれた。
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関連エピソード
話数 | サブタイトル |
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1期10話 | 『イヤミチビ太のレンタル彼女』 |
1期15話Cパート | 『チビ太の花のいのち』 |
1き23話数Bパート | 『ダヨーン族』 |
2期8話Bパート | 『十四松とイルカ』 |
3期5話Aパート | 『まぁな』 |