概要
『おそ松くん』と『おそ松さん』に登場するグループで、トト子の一家の名称。彼女の家は『魚源』や『魚忠』という魚屋を営んでおり、『おそ松さん』でもこの設定は健在している。
ただし、『おそ松くん』のアニメ版(第2作目)では殆ど触れられていない。
メンバー
本作のヒロインで、6つ子達の幼馴染み。詳細は該当記事を参照。
一家の父親。松造を痩せさせて長身にしたような容姿だが、原作では兄とほぼ同じ身長でタートルネックを着ている。
『おそ松さん』では家業で大成功し、愛車がベンツになっている事が判明している。顔の造形や髪型はアニメ版(第2作目)より原作に近いが、髪型がツーブロックではなく目と鼻のパーツがチビ太と同じようになっており、鉢巻きや4つのボタンが付いたスーツを身に着けている。
- 母親 (CV:-/不明/斉藤貴美子)
一家の母親。トト子とは髪型が似ており、長方形型の眼鏡を掛けている(なお、眼鏡を外した際の素顔は不明)。
また、彼女や兄からもよく信頼されている心優しい女性で、料理も得意である。
『おそ松さん』ではツリ目にフォックス型の眼鏡を掛けており、タートルネックを着ている。また、本作のみ身長が一家の中で1番高く原作から最も容姿が変わったキャラである。
- ファイティング弱井
トト子の兄(メイン画像の左のキャラ)で、『おそ松くん』では20歳のプロボクサー。この名称はボクサーとしてのリング名であり、本名は現在も不明のままである。
『おそ松さん』では長らく未登場だったが、劇場版(第3作目)のワンシーン(劇場限定版のBD&DVDに収録された絵コンテで"兄"や"兄夫婦"と記載済み)で遂に存在が仄めかされた。斜め後ろ姿だけの短い登場ながら頬のそばかすも健在で、作中では既にとある女性との間に子供(両親にとっては初孫)が出来ている。これまで『おそ松さん』において弱井家に兄が同居している様子が見られなかったことから、おそらく本作における兄夫婦は独立して離れて暮らしていたものと思われる。
- 祖父
初出は普通の老人だったが、原作(電子書籍版)の第9巻『とつげきーっ!ノラネコ作戦』では元軍人という設定で登場。なお、彼は元々以前のエピソードで何度か違う役柄で登場していたキャラで、この弱井家の祖父としてのオリジナルデザインではない。
作中での活躍 (ネタバレ注意)
おそ松くん
原作(電子書籍版)
第1巻『なんでもやるよ6回戦』
お腹を壊してしまったボクサーの兄「ファイティング弱井」の代理を埋める為、トト子が6つ子達にボクシングの試合の代役を頼む。作中では弟達が強豪チャンピオンの「ノックアウト強井」との対戦に巻き込まれた一方、おそ松のみ難を逃れていた。
しかし、後日にトト子が松野家へ来た際におそ松が「弟達が傷だらけで自分だけ綺麗なのは僕が強かったから」と誤魔化した為、彼女は試合に未出場だった彼を非難しフルボッコにした。
トト子の初登場回でありながら、後の『おそ松さん』においても続く「弱井」姓やトト子自慢の腕っぷしのボディブロー、トト子が六つ子をきちんと見分けられるなどの基礎設定の源流でもある。
なお、ソノシート『おそ松くんかぞえ歌』の同エピソードでは対戦相手のボクサーの名前が「キングパンチ」、アニメ1作目52話では「ストロングキングパンチ」に変更されている。
第3巻『トンカチビタレント』
トト子が学芸会の乙姫役で登場。当日には彼女の母親も参列しており、彼女の出演シーンでは優雅さに感動していた。
一方、他のシーンでは鼻ちょうちん出来る程居眠りをしていたり、途中で乙姫に成りすましたおそ松がチビ太を喧嘩に巻き込んだ際には一瞬トト子と勘違いする、終盤で彼女が浦島太郎役に八つ当たりした際には泡を吹いて気絶した。
第3巻『おとなか子どもかそれが問題だ』
中盤でトト子の兄が成人式を機に突然一人暮らしを始めると宣言し、父親のヒステリーにも動じず家を出る。ただし、後から追い掛けて来たトト子にはおそ松にお世話になると真相を明かし、彼女を呆れさせた。
その後、空き地に居た6つ子達の中で当の本人を騙し家賃200円で松野家に居候し始める。当時は6つ子達の部屋が個別に分かれており、彼はおそ松の部屋に居座るようになった。
トト子の兄に恐怖感を抱いていた松造は何一つ文句が言えず、5人の弟達は自ら種を蒔いたおそ松と兄の行方の実況に専念した為、必然的におそ松が1人で対処せざるを得なかった。当初は釜や座布団で武装し追い出そうとした彼をあっさり返り討ちにしたが、次に秋刀魚の匂いに気付いた際には母親の懐かしさを感じながら出て来た事で偶然ヒントを与えている。
そして、終盤に松代が帰宅した際に泣いて縋り付くおそ松の様子を見てトト子の兄はホームシックになり、急いで実家へ戻って行った。
第7巻『こんちわチビ太のさかな屋さん』
終盤でトト子の父親が6つ子達や彼女と一緒にフグ料理店へ連れて行ったが、前日に『魚チビ』で騒動を引き起こしたチビ太が店主として現れた為、子供達だけが父親を残した状態で真っ先に逃げて行った。
第9巻『とつげきーっ!ノラネコ作戦』
トト子の祖父が6つ子達の訓練を担当し、チビ太のネコ軍団に対抗した。
おそ松さん
第1期
4話Bパート『トト子なのだ』
トト子の家で、彼女がアイドルを始めたという記者会見が行われた。なお、デビューを決めたのは魚屋の商売繁盛の為という理由だが、既にそこそこ繁盛していてベンツもある状況を踏まえると以前より経営が安定している事が窺える。
11話『クリスマスおそ松さん』
『土下座』
2階でデートをしたい6つ子達と土下座で拒否するトト子が会話している様子について、彼女の両親が「今年もやってやがんな」「クリスマスねぇ」と恒例行事扱いしていた。
24話Aパート『トト子大あわて』
周囲の環境の変化を実感する度に無意識で冷凍マグロをボコボコにする悩みを明かしたトト子に、両親がその感情について嫉妬やコンプレックスであると教えた。しかし、当の本人はそれぞれの本当の意味を知らず後者については同名アーティストの楽曲と勘違いしている。
その後、婚活や石油王との騒動を経てシンガポールへの語学留学を決めた彼女に2人は驚きを隠せなかった。
第2期
3話Bパート『トト子の挑戦』
『爆食い女王決定戦』に参加したトト子を両親や6つ子達が応援に駆け付けた。
第3期
度々「UOCYU-Mart」というコンビニが登場する。
名前からするとおそらく「魚忠」の関連店…つまり弱井家絡みの店舗の可能性が考えられる。
えいがのおそ松さん
終盤でトト子の両親が登場。赤塚高校の卒業式に松野家の夫婦と一緒に参列し、式の終了後には会話も交わしていた。
おそ松さん ~魂のたこ焼きパーティーと伝説のお泊り会~
終盤のトト子の回想で、兄夫婦が後ろ姿で描かれている。ある日の昼に彼が家族連れで実家に帰省しており、両親に自分達の子供を抱いてもらったり久々の会話を交わしていたようだ。
一方、この様子をドア越しで見ていたトト子は複雑な気持ちを抱き、今回のたこ焼きパーティーやお泊り会をいつまでも終わらせたくないという心理に繋がった。
メディアミックス
赤塚不二夫劇場 ドリームタイムズ
馬のマスクを被った似顔絵の上手いマスターが営業する喫茶店で、トト子の兄がアルバイトとボクサーを両立している。6つ子達から"バイトが長く続かない人"と扱われているが、当の本人は「ボクサーたるもの色々経験しないと」と反論している。
本作では元々長身である為イケメンになっているが、頬のそばかすは健在である。
へそくりウォーズ
敵役でトト子や彼女の両親が登場していた。ここでは後者のフレーバーテキストのみ記載する。
トト子の父:いつもの |
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弱井トト子の父。魚屋は繁盛しており、高級車に乗っている。仕事用の包丁で宙に「魚」の文字を刻んで見せる。 |
トト子の母:いつもの |
弱井トト子の母。大きな冷凍マグロでぶん殴る。トト子が殴る姿は母親に似たのだろうか。 |
ぽこ松
敵役でトト子や彼女の両親が登場している。
関連タグ
松野家:両作品に登場する幼馴染みの一家