プロフィール
所属校 | 黒森峰女学園 |
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学年 | 2年生 |
担当 | 副隊長・戦車長 → 隊長(最終章) |
身長 | 159cm |
出身 | 熊本県熊本市 |
現住所 | 黒森峰女学園女子寮 |
家族 | 父・母・姉 |
血液型 | AB型 |
誕生日 | 3月6日 |
年齢 | 16歳 |
好きな食べ物 | ハンバーグ |
好きなお菓子 | アイアシェッケ(※ドイツ式のベイクドチーズケーキ) |
好きな教科 | 物理 |
座右の銘 | 上知と下愚とは移らず(※本当に賢い者はどんなに悪い境遇にあっても堕落しないが、本当に愚かな者はどんなに恵まれた境遇にあっても成長しない、という意味) |
趣味 | ボクササイズ |
日課 | ネットサーフィン |
好きな花 | 胡蝶蘭 |
好きな戦車 | シュトゥルムティーガー |
CV | 生天目仁美 |
人物像
- 黒森峰女学園チームの副隊長を務めている女子生徒。隊長は西住みほの姉である西住まほ。スピンオフコミック『フェイズエリカ』では主人公を務めている。
- 強豪校の副隊長ということもあってか、非常にプライドの高い人物。その上やや嫌味な言動が目立っており、大洗女子学園を弱小チームとして完全に見下していた。
- 彼女が現在の地位を得る前には、大洗女子学園に転校したみほが副隊長を務めていた。後述した通り、テレビアニメ以外の媒体では、みほの才覚に対して劣等感を抱いているような描写が見られる。
- 昨年のプラウダ戦のこともあり、みほに対しては批判的な態度をとっている。戦車喫茶で再会した際には、彼女のことを嘲笑していた。「副隊長…? ああ、『元』でしたね。」
- 短気な性格であるらしく、みほ達の作戦に翻弄されてはすぐにイラついたり、深く考えずに攻撃を仕掛けようとしたりと冷静さを欠く場面が散見され、指揮官としては未熟な部分が見られる。しかし、あくまで西住姉妹と比べてであり、名門の黒森峰の副隊長になるだけの実力はあると思われる。
- 乗機であるVI号戦車ティーガーⅡの性能を考えると悪手であるはずなのだが、劇中から何かと前に出たがりな性分であることが窺える。格上である大学選抜チームとの試合においても、「楔を打ち込んで浸透突破」という攻撃的な作戦を提案していた。
- サンダース戦の後に、冷泉麻子の祖母が倒れた際、まほの命令で渋々ヘリコプターを操縦し、麻子と武部沙織を病院へ送る。
- 決勝の大洗女子学園との試合では、試合開始前から「弱小チームだとあなたでも隊長になれるのね」などと、みほを挑発していた……が、みほ側はさっぱり相手にしていなかった(そもそもこの時点で大洗は、昨年に黒森峰を負かしたプラウダ高校を撃破した上で決勝まで来ているのだが)。
- 自身はティーガーⅡに搭乗し、試合開始してすぐに電撃戦を仕掛け、真っ先にフラッグ車のあんこうチームを照準に捉える。が、操縦を誤って遮ってきたアリクイさんチームを撃破してしまう(逆を言えば、アリクイの操縦ミスがなければ、この攻撃で試合が終わっていた可能性が高い)。
- その後も執拗にフラッグ車のあんこうチームを狙い、他のチームには見向きもしていない(小路で撃てば当たりそうな状況でも、邪魔だと思っていただけで撃破しようとはしていない。むしろ、撃破したら走行の邪魔になるという見方もある)。
- さらに、山頂から逃走する大洗チームを単独で追撃する際、自身の戦車の足回りが弱いため転輪が外れるトラブルに見舞われて追撃を断念する。余程悔しかったのか、修理の時に癇癪を起している姿が確認できる。
- みほとまほの決戦場に続く通路をレオポンさんチームのポルシェティーガーに塞がれ、これを集中砲火で撃破するも、走行不能となったポルシェティーガーが邪魔して侵入は依然としてならず。そこを上から乗り上がることで無理矢理通路に入ることに成功したが、時すでに遅し。エリカが駆け付けた時には、すでにまほのフラッグ車が撃破されていた。
- 試合後は、さすがにみほたちの実力を認めた様子で、笑顔で再戦を望む。
「次は負けないわよ!」
…このように作品を通して最終回を除き敵役。みほや大洗生徒に対し批判的な態度をとっており、視聴者に好印象を与えたとは言いがたい。
(ぶっちゃけて言ってしまうと、ラスボス役の西住まほの腰巾着も同然である。)
が、擁護する意見も多々ある。
- 大前提として、そもそも大洗女子学園チームは「その年に寄せ集めの戦車とメンバーで設立された即席のチーム」であり、戦力的にも練度的にも弱小チームと判断されるのは仕方がなく、むしろ当然な面がある。事実、初期の大洗チームは戦車道とは何かを理解しておらず、また試合中に車両を放棄して逃げ出すような失態さえあった。
- エリカがみほに批判的な態度をとるのは、10連覇が掛かった黒森峰対プラウダ戦でのみほの行動の是非以上に、試合後にみほが黒森峰から大洗へ転校してしまったからだという見方もある。それどころか、エリート校の黒森峰を去ってまで戦車道から退いたはずのみほが、何食わぬ顔で転校先でも戦車道を再開し、しかも全国大会にまで参加していた(ように見えた)としたら、エリカが「どの面下げて出場してるのよ」ぐらいの感想を抱いてもおかしくないし、あの言動も無理はない(実際にはみほも止むを得ない事情があって戦車道を再開するしかなかったのだが、この時のエリカがそれを知る由も無い)。
- なお、TV版設定資料集である『選手名鑑』では「前大会で黒森峰が敗北する要因を作ったみほを快く思っておらず、批判的な態度を取る。」と書かれているが、劇場版パンフレットでは「黒森峰10連覇失敗の原因を作り、学園からも去ったみほには辛辣な態度を見せる。」とあり、みほが黒森峰から去ったことも批判的な態度を取る原因として加えられている。
- 同じ一年生で副隊長、しかも西住流家元の娘で隊長の実妹。そんなみほに一目置いていたであろうエリカが、みほが去った反動で今のようになっても不思議ではない。また、親しい相手は名前で呼ぶ習慣が有ったみほがエリカの事を咄嗟に名前で呼びかけようとする場面も有り、元々は仲が良かった、少なくともみほには親しい相手と認識されていたという推測も成り立つ。
- 本作のスーパーバイザーである鈴木貴昭氏が執筆した、『MCあくしず』のインタビュー記事においては、才能あるみほに対して、随所で羨望の念を滲ませている。自分よりまほのパートナーに相応しい力を持ちながら、その力をまほのために使わなかったこともまた、彼女への怒り(嫉妬?)に結びついているようだ。このあたりは、同氏が関わった『リボンの武者』でも言及されている。
- 最終話の試合中、副隊長である彼女の行動も特に問題があるわけではない。数の少ない大洗に対し装甲の厚い黒森峰の戦力を以て各個撃破という戦術は勿論有効なもので、ティーガーⅡよりも更に足の遅いヘッツァーなら逃げ切られることもまずない。大洗の有効な火力を潰す…ということならば悪くはない策である。
- その後も度々攻勢を仕掛けようとするも、隊長であるまほの命令を順守しており、従来のアニメでよくある「間抜けで無能な副官」というキャラではなく、むしろ自分で考えて行動に移せる上に、隊長の命令を順守するなど副隊長としては有能な部類であろう。「エリカも十分健闘したが、みほの作戦が彼女の思惑を上回ったので上手くいかなかった」というのが正味な所である。
- また、彼女が尊敬するまほは三年生であり、今回は一緒に戦える最後の大会となる。前年は(後述の小説版準拠であれば尚の事)優勝を逃してしまったことを思えば、まほと共に優勝する最後のチャンスで必死になるのは当然と言える。
- 最終巻ではまほと一緒にジャケットを飾ることとなった。製作者サイドとしても飽くまで「ライバル」キャラであって「敵」や「かませ犬」とは判断していない様子。
その他、アニメ本編外ではエリカの内面や過去についての詳細な描写がされており、こちらに触れるとまた印象が変わってくるキャラクターでもある。
- 才谷屋龍一の漫画版では、みほが学園を去った後の混乱や、それをまほが苦労してまとめ上げたことなど、黒森峰女学園の状況と自身の怒りの理由について、もう少し深く言及している。決勝戦後には、勇気を出してみほを許しつつも、まほと一緒に優勝したかったと涙を流す場面が描かれた。
- ドラマCDではみほが黒森峰を訪問した際、みほと本格的に和解し、TVシリーズとは違った穏やかな口調で会話を行っていた。エリカはこの件を機に、これまでの敵対的な意識を改めて、対等に競い合えるライバルにならんとする姿を見せている。一方、大洗女子学園放送部の王大河が取材に訪れた際は、自分にもまほの写真を渡すようにとメールアドレスを押し付けていた。
- 小説版では、昨年のプラウダ戦で川に落ちた戦車に乗っていた設定になっている。
- 『劇場版』では、ティーガーⅡに搭乗して参戦。
- ひまわり中隊に配属され、「203高地」に進行して陣地を確保するが、カール自走臼砲の砲撃により、やむなく撤退する。
- 遊園地跡に後退した際は、まほたちと共に南正門に陣取り、敵を迎撃する。しかし、その相手が少数の囮部隊であることを察すると、まほ及びカチューシャと共に攻勢に転じ、M26パーシング1両撃破する。
- 終盤では、カチューシャ及び因縁の相手とも言えるレオポンさんチームと行動を共にしていた。バミューダ三姉妹と島田愛里寿の合流を阻止すべく、レオポンさんチームのスリップストリームを利用して突撃し、カチューシャと連携して見事ルミを撃破するが、その隙を突かれてアズミに撃破される。とは言え、バミューダ三姉妹の一角を落伍させたことで、その後のみほとまほの連携に好影響を与えたのは間違いない。
- 大洗チームが勝利した時は、何故かカチューシャを肩車していた。
- みほとの和解が成ったはずの劇場版だが、元々そういった性格・間柄なのか、斜に構えた態度は相変わらずである。劇中でも「こっつん作戦」という作戦名にケチを付けたり、チームワークを生かして戦うように提言したみほを「急造チームでチームワークぅ?」と言って鼻で笑ったりしていた。しかし、まほが作戦名を受け入れた際には面食らったり、「急造でもチームはチームだ」と窘められた際は思わず押し黙ってしまったりと、相変わらずまほには弱い。
- 何だかんだ言いつつ、まほはもちろん、大隊長たるみほの命令も無視することはなく、あくまでも副官・メンバーの一員としての役目を全うしている。
- 遊園地跡南正門でまほから頼られた時は、満面の笑顔を見せた。
- 最終局面のルミ撃破の流れも、エリカが当初小馬鹿にしていた「急造チームでチームワーク」を、他ならぬエリカ自身がレオポンさんチーム及びカチューシャと共に実践して叩き出した戦果であるというところもミソ。
- 『最終章』では、まほがドイツへ留学したことにより、正式に隊長に就任していることが判明する。だが、前隊長のまほと元副隊長のみほの実力をよく理解しているためか、黒森峰の隊長という立場に強い不安を抱いており、ネット通話でまほにそれを相談していた。
- 大洗女子学園とBC自由学園の試合では、他の黒森峰の生徒達とともに観戦に訪れている。
- 『もっとらぶらぶ作戦です!』では、彼女の幼少期の姿が登場し、その姿がまさかのロリィタファッションで、ウサギのぬいぐるみを抱えていた。
- 実は西住姉妹と出会っており(しかも二回)、まほは一応覚えていたが、みほは全く覚えていなかった。まほとみほがその話をしている時、エリカは隣で話を聞いており、どこか寂しそうな様子を浮かべていた。
リトルアーミーIIでの活躍
全国戦車道大会優勝記念杯の時点で黒森峰女学園の隊長となっているが、まほを尊敬する態度は変わっておらず、まほの事を「隊長」と呼んでしまい、まほに「間違っているぞ」と指摘される場面も。また、まほの前で頼りない姿を見せたくないという責任感も持っている。
此処でも短気で傲慢な一面を見せており、II号戦車に搭乗しているという理由だけで柏葉姉妹のドライブテクニックを侮ったり、ベルウォール学園が待ち伏せ攻撃しかしてこないと踏んだりと甘く見た結果、各戦車の性能を落とすのを覚悟で編成したベルウォール側の偵察部隊に翻弄され、結局フラッグ車同士の一騎打ちを防ぐ事が出来なかった。それでも、自分達の手の内が敵にばれる原因にいち早く気付いて作戦を変える等、全国大会後の成長がうかがえ、エミとの一騎打ちを制して3回戦進出を果たした。
リボンの武者での活躍
タンカスロン用に編成された選抜部隊・シュバルツバルト戦闘団の隊長として登場。こちらではまほからの引き継ぎは行われておらず、新生西住流の試金石として、タンカスロンに参戦する。
エリカとの試合を「(ただ黒森峰と戦うだけでは)褒美が足りぬ」と断じ、まほとの一騎打ちを賭けるよう求めてきた鶴姫しずかには、強い敵愾心を燃やしていた。
しかし、いざムカデさんチーム・BC自由学園連合軍との試合が始まると、冷静さを取り戻して優れた采配を発揮。陽動の意図があったとはいえ、先行したアスパラガス達を、鎧袖一触にする活躍ぶりを見せる。
不意を打たれチームを分断された時にも、逃げるギャラリーを咄嗟に戦車に載せる、ある意味因縁の相手と言えた赤星小梅との連携を取るなど、不慣れなりにも状況に対応し、しずからを追い詰めていった。
結果的に最後の欺瞞作戦を見抜けず、敗北を喫することになったものの、シュバルツバルト戦闘団の戦いぶりは凄まじく、罠に嵌めたはずのしずかの方が、敗北の恐れを拭えず無念の表情を浮かべるほどに追い詰められていた。
「大鍋(カルドロン)」にも参加する。「西住仮面」として参加しているまほのニーベルンゲンチーム(西住仮面チーム)と竪琴高校チームの試合を観戦し、まほが圧倒的な強さを見せて赤星らが感心している中、エリカは「西住仮面って誰なのかしら」と真顔で発言。バレバレなまほの変装だったため、それを受けて赤星達は思わず唖然とし、一応教えてもらうが「(隊長が)あんなトンチキな恰好をするわけがない」と否定する(実際はちゃんと気付いている)。
一回戦のアヒルさんチームとの試合では、試合前に用心棒をまほに頼もうとするが、まだ自分に頼ろうとする姿勢にまほを悲しませてしまう。試合では、赤星の作戦で鮮魚店前で待ち伏せし、やって来たアヒルさんチームを伏撃して勝利する。
本作では、ドラマCDや上述した『MCあくしず』インタビューを下地にしたエリカ像が展開されており、みほの才能に並ぼうとする想いや、未だ西住姉妹には劣る自身が黒森峰を率いることへの恐怖など、彼女の心情がかなり細かく描かれている。
小梅が水没した一件についても、みほに対して、「何故自分たちを頼りにして、フォローするよう命令を下してくれなかったのか」という念を抱いていたなど、本作独自の解釈が展開された。
フェイズエリカでの活躍
エリカを主役としたスピンオフ作品だけに、主に彼女の視点から描かれている。
本編から四年前、当時から憧れていたまほを追って幼馴染の楼レイラとともに黒森峰女学園中等部に入学する。そこで、みほとも初めて対面し、彼女が入学早々副隊長に抜擢されことに愕然とする。
しかし、副隊長としてチームを上手くまとめ切れず、自身が抱いている「西住流らしさ」が感じられないみほに疑問や不満を募らせ、遂にはまほに直談判して副隊長の座(と自身のクビ)を賭けたみほとの真剣勝負を申し出る。
試合では、動きを見抜かれて先手を打たれるなど苦戦を強いられるが、粘り強く接戦した末に見事勝利を飾る。だが、この戦いで自身の未熟さも痛感し、副隊長の座を辞退する。
試合後、みほの戦い方に違和感を覚え、本人に直接問い詰めると、みほは始めから勝つつもりはなくわざと負けたことを知り、神聖な試合を興じるはずの戦車道と全力で戦った自分や仲間達に対する侮辱ともいえる行為に激高して思わずみほの頬を叩いてしまう。更に、タイミングの悪いことに、その直後にみほの優しすぎる性格を案じるまほから「みほを支えてやってほしい」と頼まれてしまい…。
まほの卒業後は隊長の座を引き継いだみほを副隊長として補佐する立場となり、みほへのライバル意識を強めていくが、同時に当初は否定していた彼女の「リーダーとしての才能」が本物であることをまざまざと見せつけられ、上述した『MCあくしず』でのインタビューにあるような「自分の才能がみほより劣っている」というコンプレックスを抱くようになっていく。
こうした中学時代の苦い経験から、高等部進学後のエリカは勝利しても「相手に勝ちを譲られたのではないか」と疑う癖がついてしまっている。
余談
声優の生天目仁美とみほの声優の渕上舞は、今作では敵対同士だがドキドキ!プリキュアでは味方同士になっている(中の人ネタ)。→PANZERコンビ
上述した通り、映像媒体ではそれほど印象的な活躍に恵まれていないキャラクターなのだが、劇場版でコミカルな一面を見せて以降は、一転してカルト的な人気を誇るようになった。
のちに多くの人気キャラクターを差し置いて、figmaでの可動フィギュア化が発表され、遂には彼女を主役にしたスピンオフコミックが連載されるにまで至っており、多くのガルパンおじさん達を驚愕させている。
正統派ライバル然としたデザインも評価が高いが、これは元々まほのデザイン案の一つとして描かれたラフが、エリカに転用されたもの。
2016年11月13日に大洗で開催された第20回あんこう祭にて販売されたガールズ&パンツァー劇場版完全設定資料集内にて黒森峰女学園キャラクターの誕生日が初めて公式で発表され、Twitterなどで話題になった。逸見エリカの誕生日は3月6日である。ちなみに同学園戦車道隊長の西住まほの誕生日は7月1日である。