概要
身長:248cm
体重:115kg
特色 / 力:強烈な日照、豪雨、落雷、竜巻、絶対零度の冷気など、あらゆる気象を増幅して技に転用する
井坂深紅郎がウェザーのガイアメモリを使用することで変身したドーパント。
体色は白が主体。後頭部に髷、肩と首回りにかけて風神の風袋のようなものがある。
通常のドーパントでは考えられない多彩な攻撃能力を持ち、Wとアクセル、二人の仮面ライダーが同時に攻撃を放っても通用しないほどである。
通常1ユーザー1メモリというガイアメモリの法則を無視した複数のガイアメモリの挿入によって日々肉体を強化している怪物で、その胸には自らの身体を使ってガイアメモリの効果を試験した実験投与のための生体コネクタ痕が無数に刻まれている。
手から高熱を出したり(敵の首を絞めた状態が多い)、冷気を噴き出すことで対象を凍らせる。この凍結攻撃で照井竜の家族を彼以外殺害した。
他にも、電撃を放つ雷雲を呼び、雨を降らせ、霧を発生させ、竜巻を生み出し、虹の光線を発射する。
必殺技を受けそうになった際、蜃気楼に身を隠すことで何度か窮地を脱したこともあった。
さらに、雨を降らせる範囲を限定して相手を水没させたり、対象の周囲に雷雲を発生させ拘束したりもしていた。
それだけではなく、腰にマウントされた万能チェーン武器「ウェザーマイン」を使用することで強烈な物理攻撃も可能。
井坂本人は自らの貪欲さによって、このように多種多様な能力を持ったメモリを手に入れたと推測していた。
T2ウェザー・ドーパント
仮面ライダーW劇場版第2作「AtoZ/運命のガイアメモリ」に登場したウェザー・ドーパント。
風都にばら撒かれたT2ガイアメモリの1つ・T2ウェザーメモリで一般住民が変身した。T2ナスカ・ドーパントと共に警官隊を全滅させたが、変身者が一般人のためか暴走状態で能力も使用しておらず、井坂ほどの強さを発揮しないまま[アクセルによって簡単に倒されてしまった。
余談
井坂を演じた檀臣幸は生前、「(ウェザー・ドーパントは)とてもカッコいいし、自分自身としても井坂を演じる事ができて、とても嬉しかった」と話しており、ウェザー・ドーパント自体も「一番好きな怪人」と公言していたという。
他のドーパントと比べ、「ただ単に悪い奴」なため、再登場の機会には恵まれており、『バトライド・ウォー』『トラベラーズ戦記』『サモンライド!』などにも当然のように出演している。
『スーパーヒーロー大戦』では大ショッカー大幹部として登場。
また、『スーパーヒーロー大戦GP』ではショッカーの幹部怪人として登場する。まあ、根っからのマッドサイエンティストだし他の平成二期組幹部怪人に比べればまだ納得のいく人選ではある。
最後は「本来の世界ならば」、妹と両親を悪の怪人に殺され復讐のために戦った赤い仮面ライダー…というどこかで聞いたような設定の男のキックを受けて死ぬという皮肉な末路を遂げた。
マゲや陣羽織風の肩など、裏モチーフには侍が選ばれているがこれは制作当時に放送されたとあるヒーローと戦わせるためだったようだ。(実はWはディケイドの前に放送する構想もあったとか。ディケイドのOPにWを想起させる歌詞が入っているのもそのため。結果的にディケイドがそのヒーローと戦うことになった)
その他、仮面ライダー、ウルトラマン、ガンダムが共演するコンパチヒーローシリーズのRPG「ロストヒーローズ」にも出演。
最初のダンジョンの大ボスというそこそこ重要な役割を与えられ、ネガ電王と共に戦う。
ゲーム自体が全体的に厳しめのバランス調整であるため、序盤のボスながらも結構な強敵で、早くもプレイヤーの壁となって立ちふさがってくる。
……というのはさておき、外部作品でも井坂先生は全く自重しなかった。
冒頭からメタス(コンパチでのガンダム勢はモビルスーツ自体が意思を持っている扱いであり、原作でのパイロットの人格が反映されている)を捕縛して
ウェザー「私の研究はドーパントが専門ですが、MSというのも興味深いですね。素晴らしいフォルムです……さあ、メタス……あなたの身体、よく見せてください。」
メタス「……やめてっ!!」
とかやっていた。(※本当にこれで原文そのままです)
W視聴者からは「(外部作品でも)相変わらずの変態で安心した」と評判。