概要
カッパの策略により封印の扉が開かれたことで復活を果たした妖怪たちだったが、当初は明確な司令塔が存在せず、それぞれが各地で好き勝手に動いている状態であった。
しかし、大魔王の息子である貴公子ジュニアの手によって、バラバラであった妖怪たちは組織化され、彼を筆頭にカクレンジャー妥当と妖怪王国の樹立を第一の野望とするようになった。
中盤にてジュニアは倒れるも、大魔王が復活を遂げ、息子に代わり軍団を指揮するようになった
拠点
ジュニア時代は霧の中に建つ洋館をアジトにしており、大魔王も当初はそこに潜んでいた。
しかし、怒った大魔王の巨大化により屋敷が倒壊し、以降は大魔王の顔を模した空中要塞・ガイコツ城が本拠地になった。
構成員
妖怪大魔王
声:柴田秀勝
妖怪王国の樹立を企む妖怪の支配者。
かつての三神将との戦いによって地底世界に封印されていたが、中盤より復活を果たし、カクレンジャーに倒されたジュニアに替わって妖怪軍団の指揮を執るようになった。
1200歳を越えたことにより強力な分身妖怪を生み出す力を得た。(方法はピッコロ大魔王同様口から卵を吐く。)
その正体と力の源は人間の憎しみであり、大魔王を倒すと今まで倒してきた妖怪たちが復活してしまう。
海外版では初代第3シーズン後半で初登場するM51銀河の支配者マスターヴァイルで、原作同様リト・レボルト(後述のガシャドクロ)の父親だが、リタ・レパルサ(魔女バンドーラ)の父親でもある。
強大な魔力を持つジオクリスタル(超力クリスタル)の本来の持ち主だが、パワーレンジャーに奪われ、5分割した上で宇宙のあちこちへと封印された。次作となる「ジオ」ではパワーレンジャーがそれを再回収して変身手段とした為、文字通り1の力を5分割して戦っている。
地球の時間を巻き戻してパワーレンジャーを子供に若返らせて戦闘不能に、巨大ロボもほぼ半数が消滅する壊滅状態に追いやった。この為ゾードンは別の惑星で活躍するエイリアンレンジャー(忍者戦隊カクレンジャー)を派遣する事態となった。
「イン・スペース」では序盤で悪の皇帝ダークスペクターがゾードン捕獲成功祝いで開いた祝賀会に参加する悪党達の中にいた。最終回でゾードンが自身の命と引き換えに放った奇跡の光を浴びた悪党は消滅するか、悪の心を浄化されて生存したが、マスターヴァイルは直接浴びた描写が無く、現在でも生死不明となっている。
後年放送された「ミスティックフォース(魔法戦隊マジレンジャーの海外版)」で登場する魔法世界の長ミスティックマザー(天空大聖者マジエル)の設定がリタ・レパルサが正義の魔術師となった姿とされた為、妖怪大魔王とマジエルが親子関係というトンデモ設定が出来上がった。
リタと結婚したロード・ゼッドが大神龍セルペンテラを保有し、その彼が「ジオ」でM51銀河のマスターヴァイルの元に亡命した事から、大神龍セルペンテラを間接的に保有している事にもなる。ゼッドは先述の奇跡の光を浴びて悪の心を浄化された後、大神龍セルペンテラを月面に廃棄した為、「ワイルドフォース」でマシン帝国バラノイアの手に渡る恐ろしい展開になるのだが・・・。
パワーレンジャーを壊滅、大神龍セルペンテラを(間接的に)保有、ミスティックマザーの父親と、実績・肩書きの両面で見ても四半世紀以上の歴史を持つパワーレンジャーシリーズ通して最強の敵と言っても過言ではない。
貴公子ジュニア
演・声:遠藤憲一
大魔王の息子で、妖怪世界にその人在りと謳われる程の実力と残虐性を持つ幹部。
ハードロッカー風の衣装を着ており、オカマ臭い口調で話す。感情の起伏は激しく、同時に残忍で冷酷。 その正体は妖怪ガシャドクロ。
海外版の初代第3シーズンではリト・レボルトとして登場。原作同様マスターヴァイルの息子だが、同時にリタ・レパルサの弟でもある。人間態は存在せず、全編通してガシャドクロの姿で登場する。
複数のエイリアンを率いて巨大戦で第2シーズン(五星戦隊ダイレンジャー)の巨大ロボとして活躍したサンダーメガゾード(大連王)&タイガーゾード(ウォンタイガー)を完膚なきまでに破壊するデビュー戦を飾った。
その後新たな巨大ロボとして登場したニンジャメガファルコンゾード(スーパー隠大将軍)に敗れるが、その後も第3シーズンの敵側のレギュラーキャラとして頻繁に登場した。
烏天狗に似たオリジナルの敵戦闘員「テンガ」の名前を即興で考えたのも彼。
ユガミ博士
演:秋間登
妖怪と機械の融合を研究している妖怪世界の発明王。
仲間の妖怪を倒したカクレンジャー及び獣将ファイターに対して怨みを抱き、同胞に強化改造を施したり、強力な装備を提供する。
花のくノ一組
第15話よりジュニアが召喚した5人の女妖怪からなる戦闘集団。
ジュニアが倒されてからは大魔王に仕え、そして最期まで生き残った。
白面郎/義輝
演:五代高之
大魔王の軍師。その正体はかつて大魔王に挑み、死んだはずの鶴姫の父・義輝である。
その真意は大魔王の弱点を探ることであり影で娘たちを支援するが、それに気付いていた大魔王によって操られてしまう。
ヌエ
声:玄田哲章
ジュニアを見かねた大魔王が派遣した使者。
妖怪の中の妖怪と称される妖怪戦士であり、ロサンゼルスで暗殺部隊を率いている。
数年前にジライヤの師匠であったガリに、ジライヤの父を殺害させた。
原典の鵺は猿・狸・蛇・虎が合わさった姿だが、古いイメージを脱却するため、猿・狸の替わりに鷲・ライオンの要素を加えている。
ダラダラ
声:千田義正
大魔王が口から吐いた卵から孵った分身妖怪。
肥大化する両腕から浴びた者を死に至らしめる猛毒ヘドロを撒き散らす。
敵の能力を奪う能力を持ち、能力を奪われた者はダラダラの受けたダメージを代わりに受けてしまう。
この能力で、ニンジャマンやサスケを除くカクレンジャー全員の能力を吸収し、その度に姿を変化させた。
唯一の弱点は、本体である大魔王が攻撃を受けると奪った能力が戻ってしまうこと。
ヤマンバ
大魔王の妹。妖怪王国に肉親の情愛は不要という考えから、弟共々縁を切られていた。人間体は、山奥のペンション「グランママの家」の老婆。
一度は敗れるも、カクレンジャーへの怒りと大魔王の力でパワーアップした。
妖怪エネルギーの源が人の憎しみや悲しみであることから、鶴姫に大魔王の力で操られた父・白面郎を殺させ、絶望に追いやろうとした。
ダイダラボッチ
大魔王とヤマンバの弟。人間体は「グランママの家」の支配人。山のような巨体の持ち主で、山に化けることが出来る。
姉と共に山で迷った子どもたちを捕らえ、噂を聞いて訪れたカクレンジャーを次々と偽者と入れ替えた。
妖怪
人間の姿で何百年も生き続けていくうちに現代環境に馴染んだ為か、本来の姿も現代風かつアメリカンなものに変化している。復活した喜びからか総じてハイテンションな印象。
追い詰められると黒雲から妖怪エネルギーを受けて、巨大化する。
倒されると種字になって昇天するが、再び封印されただけであり死んだわけではない。
一部の妖怪はたまり場などでモブとしても登場しており、同時に名称不明のゴロツキ妖怪も多数登場している。
妖怪レプリカ
ユガミ博士が過去に倒された妖怪を強化復活させたもの。
ドロドロたちが拉致した子どもたちを核にしており、テングと共にカクレンジャーと戦った。
カッパ・オボログルマ・アズキアライ・ヌリカベ・モクモクレンの5体が出現し、刃や大砲など新しい武器を装備している。
ドロドロ
ムンクの「叫び」のような顔をした最下級の戦闘員で、妖怪たちの手足となって働く。
言葉を話したり、人間に化けることも出来る。また、忍装束や迷彩服など従う妖怪によって異なった扮装をしている場合もある。
へのカッパ
ドロドロにすら劣るといわれる最下級妖怪。サイゾウとセイカイがヌエの「妖怪刑」によりこの妖怪に変身させられた。
力を使い果たし倒れるも、同情したドロドロたちに水を与えられ、復活する。
関連イラスト
関連タグ
外道衆 - 侍戦隊シンケンジャーの敵組織名称
牙鬼軍団 - 手裏剣戦隊ニンニンジャーの敵組織名称