概要
通称"PX"と呼ばれ、海軍の天才科学者Dr.ベガパンクが開発したサイボーグである。海軍本部科学部隊に所属し、ベガパンクのボディーガードで大将"黄猿"の部下でもある海軍本部科学部隊隊長戦桃丸が指揮している。
製作には軍艦1隻分もの費用が掛かるらしい。
銃や刃物では通用しない頑丈な身体を持ち、鉄を溶かす程の高熱のレーザー光線を両掌と口から照射する事ができる。
一見すると完全なロボットに見えるが、血を吐くことから生物組織もあると思われる。
サイボーグであるフランキーは「生き物なんだ、斬られれば血も出る…いかな天才ベガパンクとはいえ『人間』そのものは作れるわけがねェ、恐らくスーパーそっくりさんか兄弟を改造したとしか…」と語っている。最も、当のくまは「『鉄人』フランキーか…おれは『サイボーグ』とは少し違う」と言葉を濁している。
その実力は、2年前の超新星達や白ひげ海賊団傘下の海賊達でも倒すのに苦労するレベルであり、麦わらの一味が9人がかりでバテバテになるまで攻撃し続けてやっと機能停止する程。なお、この個体は2年前時点での話であり、現在はこの性能のタイプはプロトタイプと呼ばれている事から、更に性能が向上した新型のパシフィスタが存在すると思われる。
開発にあたっては、王下七武海バーソロミュー・くまが実験台として使用された。このくまに対して行われた改造が、後のパシフィスタ製作に丸々流用されている。そのため、パシフィスタの姿はくまと瓜二つであり、初めてその姿を見た者は大抵くまが襲来したと勘違いしていた。
ただし見分け方は有り、くまは掌に自身の食べた悪魔の実の能力の影響で肉球があるのに対し、パシフィスタには掌にレーザーの射出口が設置されている他、くまが常に所持している聖書をパシフィスタは所持していない。
活躍
初登場は2年前のシャボンディ諸島編で、モンキー・D・ルフィらによる世界貴族(天竜人)ロズワード聖一家に対する暴行行為を受けて、大将"黄猿”、海軍本部科学部隊隊長戦桃丸と共にシャボンディ諸島にプロトタイプのパシフィスタが数体襲来した。その際、その容姿から、多くの読者(及び海賊たち)に王下七武海バーソロミュー・くまが襲来したと誤解された。
次の登場はマリンフォード頂上戦争で、白ひげ海賊団に対する囲い込み作戦を、戦桃丸指揮の下、プロトタイプのパシフィスタ軍団が参戦した。
三度目の登場は2年後編のシャボンディ諸島で、再集結した一味を逮捕しようと、戦桃丸指揮の下、プロトタイプが数体出撃した。しかし、パワーアップした一味の三強の攻撃にはまるで歯が立たず、結局諸島にいる他の海賊達を逮捕する程度の手柄しか上げる事ができなかった。
この他にも、このプロトタイプのパシフィスタを改造した過激組織NEO海軍の人間兵器PX-Zが、劇場版第12作目『ONEPIECE FILM Z』に登場している。このパシフィスタは、改造により普通のパシフィスタよりも白基調の風貌になっており、"白くま"と呼ばれている。なお、性能面はプロトタイプのパシフィスタと違いは無い。
ギャグパロディ『ワンピースパーティー』ではアインが新型の巨大白くまを嗾けているが、実は肩車しただけだった。
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以下、ネタバレ注意
ベガパンクのかつての研究仲間であるジェルマ王国国王・ヴィンスモーク・ジャッジはベガパンクの発見した「血統因子」による生物の複製技術の実用に成功していたため、恐らくPXくまもくま本人の親戚などではなく、くま自身をモデルとしたクローンをベースにしていると思われる。