湊ミハル
みなとみはる
「俺に足りなかったのは…勇気だ!」
演:荒井敦史
概要
40年後の未来(単純計算で2051年)に生きる青年。仮面ライダーアクアの変身者として選ばれており、水を制し司る戦士として生きる運命にあった。
仮面ライダーアクアは水場での戦いを得意とするが、ミハルが水恐怖症という致命的な問題を抱えており、加えて本人が気弱で争いを好まない性格だったため、変身することができなかった。
だが、「人々を守らなければならない」という使命感から戦うことを決意し、歳老いた鴻上光生から授かったポセイドンドライバーとそ三枚のコアメダルで仮面ライダーポセイドンに変身して戦うこととなった。
しかし、その力をうまく使いこなすことができず、怪物達との戦いで苦戦を強いられていた中、40年前から時空を超えて現れた大量のオーメダルが体内に侵入。これによりポセイドンドライバーにセットされたコアメダルにグリードとしての自我が芽生え、意識を乗っ取られてしまう。
時空の歪みを通じて現代に出現したポセイドンは、この時代に生きる仮面ライダーとの戦いを求め暴れ続けた。しかし、火野映司の呼びかけによって、ミハルはポセイドンの意識を跳ね除け、本来の自我を取り戻す。その後は単独でも存在が確立できる程に成長してしまったポセイドンから弾き出される形で解放された。
仮面ライダーとしてためらいなく戦う映司の姿や、彼から受け取った助言から、自分に足りなかったものは「勇気」だったことを悟り、ミハルはついに水恐怖症を克服して仮面ライダーアクアへの変身。仮面ライダーオーズと共にポセイドンと対峙し、タジャドルコンボとの連携攻撃でポセイドンを撃破した。
戦いの後、自らに勇気を教えてくれた映司に感謝の言葉を告げ、本来の時代へと帰っていった。
その後、仮面ライダーフォーゼと共にレム・カンナギの下へ向かうオーズの前に再び現れ、3枚の未来のコアメダルを託す。
その後、伝説の七人ライダー(仮面ライダー1号、仮面ライダー2号、仮面ライダーV3、ライダーマン、仮面ライダーX、仮面ライダーアマゾン、仮面ライダーストロンガー)とともに、財団Xが作り上げたダミー怪人軍団と戦った。
EP44~46にて仮面ライダーアクアとして、8年の時を経てゲスト出演。
「ジオウ」の世界においては既にアナザーオーズによりオーズの物語が消失しているが、劇中では「俺も過去のライダー(※)に会った」と言及しており、「明日のパンツ」を握りしめて勇気を出してから変身するなど、上記のオーズとの物語の記憶を保持している様子が描かれている。
記憶を保持している理由は不明だが、「アナザークイズの事例同様、何らかのパラドックスを原因として記憶を失っていない(歴史の改変はありうる)」、またはカブト編の例から「本編の歴史での経験が混ざり合っている」「この先、何らかの方法で仮面ライダーの歴史が復活する」などの可能性がある。
※東映サイトによると、ミハルが会った「過去のライダー」=映司本人というのが公式の見解らしい。なおパンツに関しては「さすがに映司本人のものではないだろう」とのこと。「あの時貰ったパンツではない」という意味だと思われるが、変な解釈にもと取れてしまう……。
活躍(ジオウ)
- EP44『2019:アクアのよびごえ』
2050年代製の初期型タイムマジーンでソウゴ達の前に現れ、ゲイツとツクヨミを連れ戻しに来たと語る。
過去を変えようとした二人に対し「それはスウォルツと何も変わらない」「常磐ソウゴが最低最悪の魔王になった未来から来た二人がここにいること自体がその未来を招く」と説く。
強引に連れ戻す様子はまったくないが、なぜか同じ未来人である筈のウォズに対してもまったく言及はなく、オーマジオウになる可能性があるのを知りながらソウゴを危険視する様子もない等、若干気になる部分もある。
そもそも劇場版の顛末とオーマジオウの背景を考えると、ここでゲイツとツクヨミを帰還させることはむしろ事態の悪化を招く可能性もあるのだが……?
- EP45『2019:エターナル・パーティ』
ゲイツに帰還を促すものの、ツクヨミの力が奪われたままであったため、まずはそれをスウォルツから奪回しようと共同で行動を開始。
途中でスウォルツが呼び出した大道克己/仮面ライダーエターナルと戦闘になり、自身の領域である水中に引きずり込んで優位に立つ。
ミハル「俺は未来から来た! 君なんて、過去の亡霊だ!」
克己「フッ! 結局、未来も過去になるんだ!」
しかし、エターナルが水中で竜巻を作り出した事で反撃を受ける。
陸上に叩き返され劣勢に陥るが、これらの攻防の間に隙を突いてスウォルツを拘束、ツクヨミが力を奪回するための時間を稼いだ。
- EP46『2019:オペレーション・ウォズ』
復活した白ウォズの作戦の下でソウゴ達と共に戦い、スウォルツに一撃を浴びせようとするも、力を再び与えられたオーラによって動きを止められてしまう。
そして終盤、アナザーディケイドに対してオーシャニックブレイクを仕掛けるも回避され、直後致命傷を喰らってしまう。
「ツクヨミを、アルピナを明日へ…」
彼は守るべき明日の象徴とも言えるパンツを最後まで握りしめて息絶えた。
本編では生死について明言されなかったものの東映サイトで死亡が明言されてしまい、これによりアクアことミハルは過去作レジェンドの中でも異例というべき初の死亡者となってしまった(一応、過去には劇場版でメインキャストが死亡することもあったが、「客演先での死亡退場」はさすがに例がない)。