基礎データ
他言語版の名称
英語 | Scrafty |
---|---|
イタリア語 | Scrafty |
スペイン語 | Scrafty |
フランス語 | Baggaïd |
ドイツ語 | Irokex |
進化
ズルッグ → ズルズキン(レベル39)
概要
『ポケットモンスターブラック・ホワイト』(第5世代)で初登場したポケモン。
分類の「あくとう」は、悪党と悪・格闘の複合タイプであることをかけてあるのだと思われる。
後述するがタマゴグループは陸上&ドラゴン。
悪・格闘で龍…つまりこういうことだろうか。
見てろよ…チンピラが世界にのし上がるサマをよ…。
群れの中で頭のトサカが一番大きい個体がリーダー。
キックはコンクリートブロックを破壊するほどの威力を持つが、縄張りに入ってきた外敵に対しては集団で叩きのめし、酸性の液体を吐きだして攻撃する。脱皮した皮で敵の攻撃を受け止めて攻撃に転じる。
ズルッグ時代の頭部の皮の名残か、首周りにくしゃくしゃになった頭巾が付いた。
目が据わり、頭は真っ赤なモヒカンになりヤンキー度アップ。
本作が発売されたばかりの頃はズルッグの評判の良さから進化前の面影こそは残しているものの進化後の姿にがっかりした物も多かったらしい。
しかし、後に公式絵が公表されると評価は一変。
ズルズキンが微妙だったのはドット絵が微妙だっただけで、そのズルッグの可愛さも引き継いだ外見からズルズキンも可愛いと評するプレイヤーが増え、現在ではズルッグと共に高い人気を誇る。
第7世代ではヒールじみた外見でありながら、一生を決まった縄張りで過ごし、家族や仲間をとても大事にするという郷土愛豊富なヤンキーを思わせる設定が明かされた。
ゲームにおける特徴
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
65 | 90 | 115 | 45 | 115 | 58 |
ズルッグがレベル39になると進化する。
気怠そうな外見とは裏腹に非常に器用なポケモン。
悪タイプのお陰で、格闘タイプの天敵であるエスパー、ゴーストのポケモンを前にしても有利に戦える等、
多くの相手に対応できるポテンシャルを持つ。
攻撃技の種類は中々あり、一致技の2種と格闘サブでおなじみの岩技に加え、遺伝で3色パンチを扱える。
種族値や変化技の良質さからフルアタは勿体無いので、実際はそこまで広いわけではないが、
一致「かみくだく」のおかげで、他の格闘タイプが使う「しっぺがえし」が通じにくいヤドランやランクルス相手に戦える。
補助技の方はビルドアップに加え遺伝によってりゅうのまいを習得可能。
りゅうのまいからとびひざげりにつなぐ攻撃型かドレインパンチとビルドアップでしぶとく居座る耐久型か分かりにくいこともこのポケモンの強さの要因の1つである。
タマゴグループは陸上&ドラゴン。
陸上が入っているのでドーブル対応。優秀な物が多い遺伝技に同時遺伝不可能な物が無いのはうれしい(遺伝技の仕様が変わる第6世代以前)。
ステータス面においては耐久面は数値上ドータクンとほぼ同じ(タイプの関係でドータクン程ではないが)。
素早さは遅いが、最速+りゅうのまいで112族抜きと最低限はある。
ただし攻撃は格闘タイプにしては90と控えめな数値であり、積み技込みでもかなり低いのが惜しい。
しかしもっとどうでもよい特攻はかなり抑えられてあり、無駄の少ないステータス。
特性はどれも優秀。だっぴなら耐久型の弱点である状態異常も回復できるし、じしんかじょうなら格闘タイプにしてはやや控えめな攻撃力を補え、りゅうのまいなどと組み合わせる事でうまくいけば全抜きも夢じゃない。いかくで物理相手に強く出られるのもいい。
しかし、第6世代からは四倍弱点となるフェアリータイプが出来てしまった。そのあたりをどう動かすかがトレーナーの腕の見せ所になるだろう。
当然シナリオを進める上でも優秀なポケモンであり、タイプ相性上イッシュ四天王のうち三人はズルズキンがタイプ一致で弱点を突ける(強化後の一部ポケモンは例外)。
ホウエン地方の四天王であるカゲツはズルッグ系に外見が似ており、リメイク版となるポケモンORAS発売前から使用が期待されていた。