ニュース( 芸能や時事等の各種話題、電子掲示板やSNSの書き込み、画像および動画、あるいは各種データなど )、様々なネタや情報をまとめ、内容の整理や装飾等を施し、公開されるウェブサイトのことであり、ブログやWikiなどの形式のものも存在する。
まとめサイトを巡る炎上が事件のきっかけとなるケース、SNSをメイン題材とした物でまとめサイトが出てくる等といった創作作品も近年では見かけるようになった。これも、時代背景の変化と言うべきなのかもしれない。
内容による分類
まとめる内容は管理人の興味などにより異なり、狭い範囲では掲示板の特定のスレッドのみをまとめたり、AAやコピペ、やり取りの一部のみを切り出したもの、特定の範囲のみをまとめたものも存在する。
専門分野
基本的にこの種の際とは総合的な話題をまとめる管理人は少なく、たいていは特定の分野、例えば芸能ニュースのみであったり、政治やゲームに関する話題といったものや、掲示板の特定の範囲の実など、割と狭い範囲でまとめ行為を行うと思われる。
形式による分類
これらのサイトの形式としては下記の4タイプに分けられる。
個人サイト型
個人向けホームページスペースで情報をまとめるものであり、基本的にまとめはサイト管理者が行う( 電子掲示板やコメント欄等により情報を提供できる場合も存在する )が、一部レンタルスペースではこれらの行為を禁止しているところも存在する。
キュレーション型
業者が各種情報をまとめるためのツールを提供されるサービス上で、利用者が情報等をまとめるものであり、この種のサイトではいろいろなものをまとめられるNAVERまとめ、Twitterで特定のツイートをまとめるTogetterなどが代表的であるが、まとめ主の主観が含まれ、故意に虚偽や誤解を招く紛らわしい情報がまとめられる場合が存在する。
まとめブログ
ブログ形式のサイトで、管理人が情報をそのまま、あるいは加工して転載したものであり、過去において2ちゃんねるのログをまとめたものが特に多数存在したが、まとめブログの記事にもあるが、アフィリエイト目的や「主張や思想の印象操作」などの目的をもって作成されたものが一部には存在し、それらは利用は推奨されない。
まとめWiki
Wikiシステムを用いて情報のまとめを行うサイト。この形式の場合、通常は不特定多数から情報を集めるタイプのものが多く、ウェブブラウザから直接編集可能なため、更新が容易な反面、匿名でも編集できることが多く、サイトは荒らしの被害に遭いやすい、あるいは情報が偏向するのが欠点であるが、基本的にWikiサイトはバックアップ機能が備わっているため、荒らされても情報が失われることは低く、また特定のユーザーの編集や閲覧を禁止( またはアカウントの登録&ログインを必須とする )ことも不可能ではないが、管理人のやる気次第となっている。
まとめ作成者の種類
一方、まとめを作るユーザーの種類に関しては以下のとおり。
サービスの管理者
電子掲示板などサービスの管理者がサービス上にアップロードされた情報をサイトなどにまとめる行為。お絵かき掲示板などで見られた形式が存在し、現代においてはアップローダー兼任でゲーム類のデータを集めるサイトなどが知られている。
サービスの利用者
サービスの利用者がログの有効利用や他者に活動を見てもらいたいため、活動の内容をまとめて他者等に提示するパターンであり、自分の作品のみをまとめたものと、すべての参加者の作品をまとめたものがあり、ログのまとめでは過去の2ちゃんねるやログが保存されないふたばなどでは過去ログや作品の保存目的で盛んに作られ、pixivにおいてもログまとめという形式が存在しており、ついぴくまとめというタグも存在していた。
第三者
サービスには直接かかわっていないものの、内容に興味のある人物、あるいは内容に興味はないがアフィリエイトなどに有利なために情報をまとめるユーザーも存在し、目的は様々である。
悪質ユーザー
これらのまとめを行うユーザーの一部には「自分の主張を通す」あるいは「人の目を引くためにセンセーショナルな内容にする」ため元ネタを改変したりする恣意的なまとめ行為を行うユーザーも存在したといわれ、問題となっている場合も存在する。
問題点
この種のサイトにおいてもそれらの記事にはまとめ主などの主観が入ること、一部のサイトにおいては元記事の歪曲や誤った解釈、自作自演、各種レッテル貼り、複数の意見が存在するにもかかわらずその一つの意見しかまとめないなど正確でない情報や明らかな嘘を流すなど悪質なものが報告されている他、他者の著作権を侵害している可能性( これは「著作権を無視した形で転載されたものをまとめている」ほかに、「権利者に対し許諾を受けずまとめる行為」や「権利者が示した規約に違反しまとめを行う行為」が該当する )も存在し、おおむね外部の評判を見ればそのサイトの状況はわかると思うため、利用する前にサーチエンジン等で簡単に調査しておくことを勧める。
また、コメント欄において、コメントに対する投票機能があるサイトだと、特定のコメントに対する自演投票や連続評価、逆に連続のマイナス評価を付けやすい、つまり印象操作が容易に可能という点もある。とくに論争が巻き起こりやすいトピックになると、あからさまな傾向が見られる場合がある。このため、後からコメント欄を拝見したネットユーザーが影響を受けやすい可能性がある。
最近の判決事例
「壁ドン」イラスト無断使用事件(東京地裁平成30.9.13平成30(ワ)12524)
被告であるサイト管理人はツイッターの利用規約により第三者の公表が許可されたし記事の方はサポートしてるだけで作成に直接関与していないと主張。
しかし判決では原告がイラストに使用を許可しているとは認められず、記事の方は被告がサイト運営の重要な役割を果たしており共同不法行為に基づく法的責任を負うと判断された。
関連項目
3年A組 Re:CREATORS 虚構推理:まとめサイトがきっかけとなった事件が起きた、まとめサイトが本編中に何度か登場する創作作品。