ルーマニア
るーまにあ
もしかして→ルー大柴のマニア
東ヨーロッパに位置する共和制国家。南西にセルビア、西にハンガリー、北にウクライナ、北東にモルドバ、南にブルガリアと国境を接し、東は黒海に面している。
※「Axis Powers ヘタリア」におけるルーマニアについてはルーさんを参照されたい。
概要
正式名称はRomânia。マジャル語表記ではRománia。日本語の表記はルーマニア。漢字では「羅馬尼亜」と書く。
国名の由来は「ローマ」。ルーマニア人は古代ローマニアの末裔であるが、原住民ダキア人の血も引いている。モルドバ人と同じ民族である(ルーマニア語とモルドバ語はほぼ同じ。ルーマニアとモルドバの国旗がよく似ていることからもこの二国間の特別な関係が伺える)が、政治的都合により区別されることがある。
吸血鬼発祥の地と言われている。
モデルになった人物は15世紀のワラキア公であったヴラド・ツェペシュといわれている。
そのせいか陰鬱なイメージを持たれがちだが、本来はラテン系なので明るく陽気な人が多い。
歴史
ルーマニアが現在のようにラテン系の自認を持ったきっかけとして、紀元1世紀に当時「ダキア」と呼ばれていた国土の主要部がローマ帝国の属州になったことが挙げられる。その後、3世紀までには帝国衰退に伴うドナウ川への国境撤退があったとはいえ、ローマ帝国の一部であったという記憶は後のルーマニア成立のきっかけとなった。
その後、後のルーマニア領は大きく3つの地域に分れる。
一つは南部、ドナウ川流域のワラキアであり、東ローマ帝国が健在であった時代には首都コンスタンティノポリスへの食糧供給地の一つとして知られた。
一つは西部、山岳地帯のトランシルヴァニア(ルーマニア語名アルデアル、ハンガリー語名エルデーイ)であり、1000年頃に成立したハンガリー王国の一部として、ハンガリー人、移住してきたドイツ人の混住地域となる。
一つは東部、プルート川流域のモルダヴィアであり、ルーシ(ロシア)・ポーランドとの境界地域として交易路が通過していた。
こうして3地域に分れたルーマニアに、オスマン帝国の勢力が迫る。15世紀ごろ、ワラキアとモルダヴィアがほぼオスマンの朝貢国と化す。ヴラド大公の時代もこの頃である。一方のトランシルバニアは、ハンガリー王国主要部の占領に伴いほぼ自律。17世紀末にハプスブルク家が再度ハンガリー主要部を統一するまで、オスマン直轄領(ドナウ川流域)・ハプスブルク領(北部山岳地帯と国境地域)と3分割されたハンガリー領の重要な一部となる。