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舞台仮面ライダー斬月-鎧武外伝-

ぶたいかめんらいだーざんげつがいむがいでん

仮面ライダー鎧武に登場する呉島貴虎(仮面ライダー斬月)が主人公を務める仮面ライダー初の舞台作品

概要

仮面ライダー鎧武に登場する呉島貴虎(仮面ライダー斬月)が主人公を務める、仮面ライダーシリーズ初の舞台作品。時系列は本編終了後だが、貴虎の過去も交えつつ物語が展開される。

主催は東映ニトロプラスネルケプランニング

脚本と演出は、TVシリーズや映画の脚本を一部手掛けた毛利亘宏

2019年3月9日から31日にかけて公演し、DVD/Blu-rayは同年10月9日発売。

DVD/Blu-ray初回生産限定版にはDX斬月カチドキアームズライドウォッチが付属。

小説化もされ、当初は2020年2月発売予定だったが延期になり、2020年6月1日に発売された。

舞台本編の内容は貴虎以外の登場人物の視点で進み、舞台では描かれなかった前日談と後日談も収録される。

変身シーンは大道具やプロジェクションマッピング、暗転と逆光を利用して行う。

もちろんダンスシーンも盛り込まれている。

専門用語や世界観は作中で説明されるため、本編未視聴の人でも楽しめるような作りになっている。

スタッフ

原作:石ノ森章太郎

脚本・演出:毛利亘宏(少年社中)

シリーズ原案・監修:虚淵玄(ニトロプラス)

脚本協力:鋼屋ジン(ニトロプラス)

主催:東映 ニトロプラス ネルケプランニング

あらすじ

進む貧困と止まない紛争によって衰退の一途を辿ることとなったトルキア共和国。

かつてそこは巨大企業ユグドラシル・コーポレーションによるプロジェクト・アークの実験場となっていた。すでに役目を終えたはずのその地で異変が起きているとの情報を得た呉島貴虎は、約8年ぶりにトルキア共和国に足を踏み入れるが、予期せぬ襲撃を受け、巨大な穴の底に広がる地下世界・アンダーグラウンドシティに落下してしまう。

トルキア共和国で最も危険な場所、アンダーグラウンドシティ。

多くの少年、青年が生き残るための殺し合いが行われていた。そして、そこでは戦極ドライバーロックシードを装着し、アーマードライダーに変身した者たちもいた。

血の流れる殺し合いの場にボロボロの姿で倒れこんだ貴虎は、落下の衝撃で記憶喪失となり、自分の名前すら思い出せない状態になっていた。チーム“オレンジ・ライド”のリーダー、アイムによって助けられる貴虎。

そんな中、突如現れる見知らぬアーマードライダー。その驚異的なパワーにざわつくアイムたち。貴虎は朦朧とする記憶の中で、そのアーマードライダーが「斬月」であることを思い出していた。

アイムたちに協力を仰ぎ、失った記憶を取り戻す手掛かりであるアーマードライダー斬月をおびき出す計画を立てる貴虎。だが同じ頃、貴虎の行動や抗争の様子を街中に仕掛けたカメラで監視し続ける男がいた。その男は、ある理由から貴虎に復讐を遂げようとしていた…。

(公式サイトより引用)

登場人物

主人公

呉島貴虎(演:久保田悠来)

本作の主人公。ユグドラシル・コーポレーションの後始末のために海外を飛び回っている。

ある情報を得て約8年ぶりにトルキア共和国に足を踏み入れるが予期せぬ襲撃を受け、地下世界・アンダーグラウンドシティに落下してしまう。自分の名前すら思い出せなくなった貴虎は、チーム“オレンジ・ライド”のリーダー・アイムらの協力を得て、記憶や謎のアーマードライダーの正体を探し求めていく。

何者かに戦極ドライバーロックシードを盗まれたため、生身の戦闘が多い。

チーム『オレンジ・ライド』

青系統の衣装に橙色の小物を身に着けている。

現在は3人しか生き残っていない弱小チーム。行方不明になったリーダーに代わって、アイムがチームをまとめている。

アイム(演:萩谷慧悟):オレンジ・ライドの現リーダー。葛葉紘汰を彷彿させる明るい青年。

・パイモン(演:後藤大):血気盛んな性格の青年。常に鉄パイプを持っている。

・グシオン(演:高橋奎仁):大人しい性格の青年。

サイモン:オレンジ・ライドの前リーダー。小説版では重要人物であり、名前とどんな人物であったかが明らかになった。

チーム『バロック・レッド』

赤と黒を基調とした衣装で統一されている。

チームリーダーのグラシャはプライドが高く、自分より強い者が現れても誰とも手を組まない。

グラシャ(演:増子敦貴):バロック・レッドのリーダー。駆紋戒斗を彷彿とさせる青年。

・ベリト(演:千田京平):好戦的な青年。グラシャを尊敬している。

・オセ(演:田淵累生):冷静な性格の青年。

チーム『グリーン・ドールズ』

冒頭でバロック・レッドと交戦してたチーム。

チームリーダーのフォラスは、斬月を利用して漁夫の利を狙おうとするなど狡賢い。

フォラス(演:宇野結也):グリーン・ドールズのリーダー。初瀬亮二城乃内秀保を彷彿とさせる青年。ドリノコを生身で食らって生きている耐久力の持ち主。

その他

鎮宮雅仁(演:丘山晴己):かつて貴虎と共にプロジェクトアークを進めていた男性。

鎮宮影正(演:原嶋元久):雅仁の弟で、兄を尊敬していた。

鎮宮鍵臣(演:大高洋夫):雅仁と影正の父親で、トルキア共和国を牛耳る「貴族」。

雪叢・ベリアル・グランスタイン(演:小沼将太):鍵臣に雇われた、凰蓮・ピエール・アルフォンゾを彷彿とさせるオネエの傭兵。

ビャッコインベス:最近になってオレンジ・ライドのホーム近くに現れるようになった怪物。

・ナレーション:大塚芳忠

登場ライダー

本作初出のプロトタイプの戦極ドライバーで変身するアーマードライダーはスーツの色が黒で統一されている。

アイムがオレンジロックシードと戦極ドライバーで変身した仮面ライダー鎧武のプロトモデル。

武器は通常版同様に大橙丸と無双セイバーの二刀流。鎧武との大きな違いは黄金色の部分が銀色になっている点。

グラシャがバナナロックシードと戦極ドライバーで変身した仮面ライダーバロンのプロトモデル。

武器は通常版同様にバナスピアー。姿形はVシネマ第2巻に登場した仮面ライダーブラックバロンそのものだが、戦極ドライバーの帯が銀色になっているのが大きな違い。

鎮宮影正がブドウロックシードと戦極ドライバーで変身した仮面ライダー龍玄のプロトモデル。

武器は通常版と同様にブドウ龍砲。通常版との違いはブドウの実に相当する部分以外は銀色と黒になっている点。

フォラスがドングリロックシードと戦極ドライバーで変身した仮面ライダーグリドンのプロトモデル。

武器は通常版と同様にドンカチ。通常盤との違いはアームズの一部が黒くなっている点である。

ベリアルがドリアンロックシードと戦極ドライバーで変身した仮面ライダーブラーボのプロトモデル。

武器は通常版と同様にドリノコで、傭兵を生業とするベリアルが変身しただけあり、戦闘力が高い。

通常版との違いはアームズの一部が黒く、銀色のパーツが増えている点。

原作では貴虎が変身していた白いアーマードライダーだったが、本作ではアーマードライダー同士の抗争に現れる謎の存在として登場。その正体は…!?

なお、「斬月」という名称が劇中で初めて使用されたのはこの作品が最初である。

リンク先参照。

余談

主要人物の名前の由来はソロモン72柱の悪魔から取られている。

鎮宮鍵臣役の大高洋夫氏は『轟轟戦隊ボウケンジャー』でガジャ様を演じている。

パイモン役の後藤大氏は後に『仮面ライダージオウ』でアナザーライダーの一人「アナザー電王(2019)」を演じた。

当初は『仮面ライダー龍騎』の舞台化作品として企画されていたが、諸事情により没となり今作で拾われることとなった。

ニコニコ生放送では2019年5月18日、8月3日、2020年7月4日、8月1日に振り返り上映会を行っている。

ちなみにニコニコ生放送でキャスト生コメンタリー配信が行われた7月4日は仮面ライダー龍玄/呉島光実役の高杉真宙氏の誕生日であった。

関連動画

以下ネタバレ注意

葛葉紘汰 / 始まりの男

アイムの体を借りて登場。憑依以外にも貴虎の近くにいた人間を眠らせるなどの能力も見せた。

自分は変われたのか悩む貴虎に、「変身できたよ」という激励の言葉とカチドキロックシードを贈る。

戦極凌馬

名前のみ登場。雅仁にライダーシステムの実験で貴虎が大怪我をしたことを教える、鍵臣にプロトタイプの戦極ドライバーを流通させるなど、大体こいつのせい

他作品のネタバレ

劇場版仮面ライダージオウOver Quartzer』に仮面ライダー斬月カチドキアームズがゲスト登場。

ポスターから現れ、カッシーンの大軍から人々を守った。ポスターによれば沢芽市風都でも舞台が公演されている模様。

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