図鑑データ
「あたし…白露型駆逐艦……その八番艦。山風。いいよ……。別に。」
概要…抜錨。行くよ。
2016年11月18日に開催された秋季イベント『発令!艦隊作戦第三法』のドロップ限定艦。
彼女の実装をもって白露型駆逐艦は全員揃った事になる。
・・・と同時に、白露型は『艦これ』の初期実装時点で揃っていた暁型と一隻のみで構成される島風型を除くと駆逐艦娘のグループとして初のコンプリートとなった。2019年2月現在、次のコンプリートにリーチが掛かっているのはあと1人だけが未実装の睦月型と朝潮型である)。
モチーフ元については「山風(駆逐艦)」を参照のこと。
2019年9月30日の2019年夏イベント終了に伴いメンテナンス&アップデートで初めて通常海域での期間限定ドロップが解禁された。実装から実に3年近く経過してからの事である。
対象海域は1-3で、軽い編成での周回が可能となっている。何故対象海域なのが1-3なのかが彼女の史実での最後が関係している。
なお任務等は特に実装がなかった為、未だに所持していない提督への救済措置の一環だろうと思われる。
容姿発見…説明するから…用意して。
癖のある緑色の長い髪を高い位置でハーフアップにして動物の耳のような形の黒いリボンを付け、前髪は左右に黒いヘアピンを2つずつ留めている。
また、首に白いチョーカー(江風とお揃いの錨的な飾り付)を巻いているが、いまいち目につきにくいせいかpixivに投稿されるイラストによっては描き忘れているものも見受けられる。
海風や江風と同じデザインのセーラー服を着ているが、袖の形状が異なっている。
体格は小柄で背が低いが、胸部装甲はバランスの良い身体な妹よりは大きく、姉よりは小さい模様。
イチソ氏のツイートによると「史実においてで姉妹艦の中で一番最初に沈んでしまった艦だから妹より身長が小さい」との事で、それと同時に氏にとってはとても思い入れのある艦娘らしい。
実装間もない彼女だが、2017年新春限定グラフィックが早速実装された。
更に、新春限定任務を全て達成すると彼女が書いた掛け軸を入手することが出来る。
2017年2月28日のアップデートで桃の節句modeが実装された。
巫女服のようにも見えるが、雛祭りの三人官女の装いである。手に持っているのは「長柄銚子」で雛壇に向かって右に配置される(上司はセンターだったというのに)担当絵師曰く「お雛様は目立つから三人官女が山風のギリギリ許容範囲」とのこと。
その姿に「山照大神」との声も上がった
2017年3月22日~28日まで行われた「艦これ」×「三越」コラボ 三越でお買い物 第二次作戦のコラボキャラの1人に選ばれた。コラボ用の新規書き下ろしイラストでお買い物中の休憩をしてる姿を捉えた1枚となっており、実装から半年も経たないうちに書き下ろし3枚となり上の姉達のように何気に衣装持ちである(…海風)
なお三越グッズランキングでは同じくコラボキャラに選ばれていた榛名と共に上位を独占していた。
2018年8月1日のアップデートで水着modeが実装された。
水着が実装されている姉たちのそれよりもさらに際どい水着を着ている。
私の…性格……説め…はぁ、いいや。江風、あなたがやったら?
一人称は「あたし」。二人称は「あなた」。
「別に」「いい」「いいけど」「何」が口癖。一人でいるのを好み母港では「ほっておいて」とよく言っている。山風が時報以外のセリフで頻繁に発する「いい」は『遠慮』『妥協』『行動の許可を確認』の意味のいずれかで使用しており、『状態が良い』『気に入った』という意味では使用した事が無い。
「ありがと」や「おはよ」と言う時は大体詰まり、途切れ途切れにたどたどしく喋る。
頻繁に付ける語尾はなく中性的な言葉使いで、言い切ったり言葉を終盤で切ったりする。たまに付ける語尾は主に「(~する、いい)よ」「~しよっか」「(~する、~だから)ね」「(~する、~な、いい)の」等。姉や提督相手には稀に敬語で話す事がある。
提督が物言いたげな目で見ると、その真意が分からないのか「なに?」と聞いてくる。
白露型最初の喪失艦ということもあるのか、霰や早霜らもかくやのダウナー系で、普段は自虐的な言動が目立つ。
補給しようとすると「別にいいよ。もったいないから」
母港の画面でつついていても「構わないで・・・」
そして通常の出撃時は、
「二十四駆…旗艦……山か…はぁ、いいや。江風、あなたがやったら?」
といった具合に何事も投げやりである。お前はこげぱんかぐでたまか。
しかし、夜戦に突入するとその性格は一変。
「あなたも・・・沈めば?」
ある意味凶悪な戦闘マシンへと変貌を遂げる。
それもそのはず、史実ではタラカン攻略作戦にてオランダの敷設艦を夜戦で撃沈し、蘭印方面(そして太平洋戦争でも)初の水上艦同士の交戦で勝利という事で部隊全員の士気を高揚させた実績を持っているのである。
他にも浮上していた潜水艦を砲撃して撃沈した戦果も持っており、図鑑内で「大きな戦いでも最初の方はね、随分頑張ったよ」と語った通りの活躍を残している。本気を出したらすごい、かもしれない。
中破すると史実で壮絶な最期を遂げた記憶が甦ったのか「あたし沈みたくない!!」と絶叫もしている。
そして、そのまま最期を迎えると…………出来れば、聞かない方が良いくらい悲痛な轟沈ボイスを残す。
夜は怖くて苦手。理由は敵潜水艦が見えないから。潜水艦トラウマ組にあたる艦娘なのは間違いないだろう。それを指摘されそうになると「こわくなんかない」と強がる。時報の深夜パートは非常に口数が少なくなり翔鶴の時報並にシンプルになる。
梅雨限定ボイスでは梅雨が苦手だと明かしてくれる。理屈ではなく、本能的な部分だとか。
これは彼女が1942年6月、大湊から桂島へと単独で回航中に、米潜水艦ノーチラスに撃沈されたことに由来する。この撃沈、当初は海軍内では怪奇現象とまで言われた原因不明の失踪であり、戦後にアメリカ側の記録で魚雷2本を受けて5分足らずで沈没したことが判明する。
前述の潜水艦への恐怖もこれに由来する。
「秋刀魚」漁に対して若干戸惑いもある様だが、初参加となる2017年の「秋刀魚」祭りでは「にじゅうよんく、さんまりょうしえんにんむ、はっしーん、いけー↓。……なに?」と棒読みな上に最後の「いけー」では語尾が下がっていくという、楽しんでるのかそうでないのか良くわからない「秋刀魚」祭りボイスが実装された。
他艦娘との関わり
時雨を「時雨姉」、海風を「海風姉」(ある条件下で「海風」)という具合に姉艦のことは「◯◯姉(ねえ)」呼びしており、妹の江風と涼風はそのまま呼び捨て。上司にあたる那智と羽黒は「那智さん」「羽黒さん」と呼び敬語で話す。
ただし加賀を図鑑で名指しする時、なんと「加賀」と呼び捨てにしている。図鑑用の事務的な呼び方である可能性も考えられるが、「時雨姉」と発言したのもその図鑑上での事である。
他人との関りを持とうとしない彼女ではあるが、改造すると台詞全体のテンションが上がる珍しい艦娘であり、時報では江風や海風、羽黒に構われて戸惑う彼女が拝める。
他に未改造→改で似たような変化を遂げる艦娘といえばU-511が挙げられる。もっとも彼女の場合は、さらにその後の劇的ビフォーアフターっぷりの方があまりにもインパクトが強く、話題としては霞んでしまっている感があるが。
特に江風は積極的に山風に絡みに行くのだが、江風の大きな声が苦手で当の本人は少し迷惑そう。しかし「嫌いじゃない」らしく、単に江風の勢いの良さについて行きづらいだけで、本心では好いているらしい。
差し入れをしてくれる優しい海風のことは「少し好き」。
……実は山風的には、「少し好き」=「嫌いじゃない」=「大好き」。(公式ツイートより)
ちなみにどう見ても末っ子気質だが、これでいて江風と涼風の“姉”である。
後述の世話焼き気質も、やんちゃな妹の面倒に奔走するうちに染み付いたのかもしれない。
提督とのかかわり
提督とは良くも悪くもない一定の距離を置いた関係だが、どうやら世話を焼くことは吝かではないらしく、割と甲斐甲斐しく面倒を見てくれる。
しかし改造すると、
「手を離さないでね、帰ってくるから…!」(ログイン時)
「放っておいて、構わないでって言ってるのに…いい、けど///」(母港ボイス)
提督に対しても好意的に見るようになる。改造レベルが高いため、感慨深く感じる提督も多いだろう。
時報によれば手料理を作れ、メニューは麦飯と味噌汁、またはおにぎりなどで質素。
夕食時には提督に間宮の食堂へと誘われ、オムライスを御馳走になった際には、慣れないながらも礼を述べてくる。間宮の食堂に行くことも憧れだったらしい。
また、実際に構ってあげずに放置していると、
「放っておいて…放って……えっと…あの…あの…あたし…え!?なんでも…ない、から…なんでも…」
と、まるでうさぎのような反応も見せ、改造後のボイスに加え、こんな様子から――
「愛でたい」
と、何故か父性が爆発する提督が後を絶たないパパ提督製造機になりつつある。
海外の攻略wikiでは「Admiral(提督)」をもじって「Dadmiral(パパ提督)」なる造語も生まれたとか。その一方で 「提督(じぶん)に依存させたい」 という、歪んだ愛情に目覚める提督もいるようだが。
また、海外ではこの状況をすべてひっくるめて、山風を某18禁同人ゲームのヒロインとダブらせる絵師・諸兄が多くいる。
余談だが、日本において件のヒロインとダブらせられることが多い艦娘は、容姿や従順な性格に共通点を見出されたのか朝潮である。
なお、二次創作においては「パパ」呼びも定着しているが、彼女の提督への呼称は「提督」である。そもそも、パパ呼びの艦娘は公式には存在していない…。
性能だよ!あたし、説明したくない!嫌だからね!
多少の差はあれど性能は他の白露型駆逐艦とほぼ同等だが、大戦初期に撃沈されたという背景もあってか運の値はかなり低く、白露型の中でもワースト1位。
改造すると夕立砲もとい12.7cm連装砲B型改二と、93式水中聴音機/94式爆雷投射機の対潜セットを持ってくるのだが、改造可能な練度がLv45とやや高いのが難点といえば難点。
しかし改になると火力【51】という、改二未満の駆逐艦としては上位に食い込む砲戦火力を獲得する。雷装値【82】と合わせると〔51+82=133〕となる。言っておくが無装備状態でコレなのだ。
ただし、運が【6】と非常に低いので、夜戦ではカットインよりも連撃狙いがメインとなる。まるゆ改修を積んでも運の上限は【59】が限界だが、まだまだ可能性は残されているので、先は長いが焦らず待とう。
また、対潜値も+10の【69】まで上がる。また2019年1月22日のアップデートで対潜値が【69→73】へ上方修正されさらに三式水中探信儀装備時には【火力+1、回避+2、対潜+3】の装備ボ-ナスも得られるようになった。
これにより山風は三式ソナーに限れば英国ソナー「Type144/147 ASDIC」同様の【対潜値+13】となる為、これにより先制対潜爆雷攻撃に必要な要求レベルが大きく低下。三式ソナー3個だけでもLv72から先制対潜が可能。「試製15cm9連装対潜噴進砲」があれば三式ソナー2個とあわせてLv67から先制可能となる潜水艦キラーとして早期の運用が可能となっている。
関連イラストが…?別にいい…そういうのは…そういうのは!…あたし、いらないの。
クリスマスグラフィックは実装されていないが、赤いサンタ服を着せたりオーナメントで飾り付けられたイラストの投稿がよく見られる。限定ボイスの影響だろうか。
「めりー、くりす、ますー、ぅわぁ~~~い。……………………なに?」
余談
予言者がいた。
似た者同士
関連タグ見たいの?いいけど。
第二四駆逐隊:海風(艦隊これくしょん)・江風(艦隊これくしょん)・涼風(艦隊これくしょん)
嵐(艦隊これくしょん):「山風」を縦書きすると「嵐」になってしまう為、史実ではよく艦名を間違えられ、双方で郵便物の誤配送が多発していた。
つまりこういうことである。
初雪(艦隊これくしょん)、望月(艦隊これくしょん):ダウナー系駆逐艦娘のこちらは先輩格(後輩に前述の霰、早霜)。
浜波(艦隊これくしょん):似た者同士
パパ提督製造機:山風の別称