綾波型
あやなみがた
概要
「特型駆逐艦」は24隻が建造され、旧軍の公式書類では全てが「吹雪型」とされていたが、『艦隊これくしょん』においては初期建造の10隻のみを指す事が一般的で、建造ナンバーも1から振り直されている。
「綾波型」としては現在1・2・5~10番艦の8隻が艦娘として実装されている。狭義の「吹雪型」は10隻建造されているので、各々+10すれば通しのナンバーとなる。
特徴は1・2番艦と5・6番艦、及び7~10番艦でキャラクターデザインが大幅に異なっている事で、これは初期の駆逐隊の違いによる分類以外にも、建造途中に更なるマイナーチェンジが行われ、後半4隻は以前よりも煙突が低くなった史実に由来している。
6番までを「特Ⅱ型」、7番からを「特ⅡA型」と分類する事もある。
1・2番艦は、吹雪型9番艦磯波から続く「波」の名が付けられ、4隻で「第十九駆逐隊」として運用されていた。そのため磯波と同じしばふ氏がデザインを担当し、艤装の装着方法も彼女に準じると、「特型駆逐艦」としての連続性を意識した姿となっている。
ただし、その形状は実艦のモデルチェンジを反映して変化が加えられており、制服もブラウン系の別物に。ついでにCVも変更されているため、並んだ時の統一感はそこまで高くない。吹雪型10番艦浦波が長らく未実装であった(2016年9月16日にようやく実装)という事もあり、駆逐隊としてよりも2人だけまたは個別に行動する傾向にある。
3~6番艦(うち実装は5・6番艦)は「霧」の名が付けられ、4隻で当初は「第八駆逐隊」、後に所属鎮守府の変更に伴い「第二十駆逐隊」として運用されていた。
制服は袖・襟・スカートが灰色、スカーフが紫色となっている。
狭霧が戦前の一時期だけ漣らとともに「第十駆逐隊」に所属していた事や、「第二十駆逐隊」解隊後に夕霧と天霧が「第十一駆逐隊」に編入された事などもあり、駆逐隊としての枠(といっても、朝霧と夕霧が未実装なので実質的には天霧と狭霧の2人だけ)での行動の方が多いものの、綾波型の中では比較的(吹雪型・暁型を含む)他の姉妹と行動する事も少なくない。
「特ⅡA型」の7~10番艦は、命名法則も変わって艦名が漢字一文字となっている。担当絵師の画風の違いもあるが、頭身が低めになり、姉達よりやや幼げな雰囲気である。
制服は吹雪型と同じ青色になっており、艤装もなぜか吹雪型準拠の形状に退化している。10番艦潮の改二実装時から順に朧改、漣改、曙改と背部艤装は実艦準拠の形状にイラストが変更され、霧級の2名は最初から綾波型準拠でようやく綾波型全体でも艤装が統一される事となった(手持ちの砲は艦娘の「装備品」準拠に変更されている)。
性格面でも癖のある者が多いという事もあって、史実で組んでいた「第七駆逐隊」の枠組で動く傾向にあり、こちらも(前述の通り「第十駆逐隊」にいた事のある漣はともかく)他の姉妹からは独立しがちである。
全体的にゲーム中では「綾波型」としての繋がりよりも戦前および開戦時点での駆逐隊の繋がりの方が強いというのが本カテゴリーの特徴である(数少ない例外のひとつとして、狭霧が時報ボイスで潮について言及している)。
性能面は良くも悪くも吹雪型姉妹と大差無い。「特ⅡA型」の4人のみ、特に低さが目立っていた「運」の値が平均値の59にまで引き上げられている。
艦娘一覧
1・2番艦が絵師しばふ氏・CV東山奈央氏、7~10番艦が絵師drew氏・CV早坂梢氏の組み合わせとなっている。尚、5・6番艦はCV鈴木みのり氏・絵師は第7駆逐隊と同じくdrew氏。
綾波→綾波改二
緑茶が似合うお淑やかな1番艦。ファーストチルドレンではない。こう見えて実艦は「ソロモンの鬼神」の二つ名を持つ武勲艦であり、それを反映した改二が実装されている。
敷波→敷波改二
照れ隠しぶりが一部提督のツボを突く2番艦。尖った言葉を吐いてはすぐにフォローを入れたり、新造艦にやきもちを焼いたりと中々素直にはなれない様子。
2020年2月、「仲間が斃れつつある中戦線を支え続けた」彼女にも改二が実装。
こちらは第十六戦隊の僚艦であり戦没を見守った大井改二。
曙
ちょっと捻くれた8番艦。お相撲さんではない。
初対面の挨拶が「クソ提督」というほどの人間不信。その背景には史実での不遇が深く関わっている。
こちらは、自身が最後に属した一水戦の上司であり、共にマニラ湾で座礁戦没した那智改二の衣装。
漣
「初期艦」に選定。提督を「ご主人さま」と呼び、ネットスラングを駆使する芸人気質の9番艦。
いわゆる「コモン艦」ではあるものの、ドロップ率が非常に低く最初に選ばないと中々出会えない。
トップ絵では珊瑚海海戦で護衛した祥鳳の衣装。