旧日本海軍の重巡洋艦については、那智(重巡洋艦)を参照のこと。
図鑑データ
「貴様が司令官か。
私は那智。よろしくお願いする。」
概要、出撃するぞ!
妙高型重巡洋艦娘の2番艦(次女)。
出撃時の旗艦だろうが6番目だろうが「那智戦隊、出撃するぞ!」という聞きようによってはヤバイ台詞で面食らう提督もいるかもしれない。
もっとも当のドイツ艦達は気にしていない(ドイツ語だと例の政党名は「ナーツィ」のような発音になるので区別はつく)様なので、恐らく杞憂だろうが。
だが有言実行、戦場ではよく働いてくれる。
武人然とした真面目な性格の艦娘で、台詞も一部古風なものがある。
左から長く垂らしたサイドテールが印象的な美人であり、妙高型姉妹特有のスタイルの良さに加え、戦いに対して真摯な男前な部分もある。
そしてMVPを取った時の
「勝利に喜んでばかりもいられないな。勝って兜のなんとやら、だ。
ただ、今夜ばかりは飲ませてもらおう!」
という台詞から、酒好きという一面も窺える。(某飲兵衛空母達と絡むかも?)妙高の時報ボイスでは深夜に提督の元に酒瓶を抱えて向かう姿も確認されている。
「あれ?毎回MVP取ってたら毎晩飲んでね?」とか言ってはいけない。
…とか言っていたら、家具「鎮守府カウンターバー」に達磨(サントリーオールド)のボトルキープをしている上に、深夜まで呑んでいるらしいことが明らかになった。
通常、22時になるとカウンターから酒瓶が片付けられるが、那智が秘書艦にいると深夜1時以降も酒瓶が残っている。(ちなみに深夜1時を越えて酒瓶が残る艦娘は那智を含め8人)
真面目過ぎるためか提督に対しても少々厳しい態度で、職場に一人はいそうな気っ風のいいキャリアウーマンの風格を漂わせる先輩的な雰囲気。すぐ下の妹もキャリアウーマン的な雰囲気があるとよく言われるが、あちらの方がよくネタにされているような…
しかし那智も那智のほうで、真面目すぎる性格から、提督のお触りに対して……
「む?その行為は何だ?何かの戦術行動なのか?」
と、まるで理解できてないような台詞を投げかけてくる。
そのせいで一部から天然ボケ疑惑も浮上している。
公式4コマでは妙高と初風の顛末を見て妹の足柄に「抱き付きたいのなられば私でよければかまわないのだが」と誘ったり昔衝突した最上に対しては「ならば私も最上にくっ付いていた方がいいな」と密着したりと生真面目天然振りが加速している。
更には北方棲姫の可愛さに悶絶してしまうなど、お固い性格に反して可愛いもの好きという可愛い面も。
武人肌で真面目で天然ボケ……あれ?どこかで聞いたような……?
なお、ゲームでは妙高型全艦を揃える任務(クエスト)で必要になり、彼女を含んだ第5艦隊を編成する任務でも必要になる。
2014年5月23日のアップデートにて追加された任務『「第五戦隊」を編成せよ!』『「第五戦隊」出撃せよ!』でも必要となる。
書類上は妙高型2番艦だが、竣工は長女よりが早かった。昭和天皇即位記念の大観艦式に間に合わせるためだった。一番早く竣工したことから俗に那智型と呼ぶ人もいる。ゲーム中でも、彼女自身が2017年秋イベ関連の期間限定ボイスで「那智型」の呼称を口走っている(ただし、直後に「妙高型」と訂正しているが)。
pixivに投稿されるイラストは、那智単体か足柄とペア(那智柄)のものが多い。
改二
2015年1月23日のアップデートにて実装。妙高型としては最後発となる改二艦である。詳細は、那智改二の記事を参照されたし。
関わり深い艦
残念な次姉?
史実では旗艦任務を務めることが多く北へ南へと太平洋西部を縦横無尽に駆け巡った那智であるが、その活躍の裏には色々と残念なエピソードも存在している。そのためか、公式4コマでは「かっこいいけど、普段はだらしない」など今一つな描写が多い。
主なエピソードとして、下記のものが存在する。
- スラバヤ沖海戦では数、錬度、意思疎通全ての面で問題を抱えていた連合軍(ABDA)艦隊に対して、那智が指揮する第五戦隊はアウトレンジでの砲雷撃戦に固執したために残弾わずかとなっても撃滅しきれず、見るに見かねて別働隊を率いていた妙高と足柄が援軍に駆けつけている。
- 同海戦で那智と羽黒は残りわずかの砲弾と魚雷を巧みに使ってオランダ海軍の軽巡2隻を撃沈したが、沈んでいく様子を全将兵が万歳三唱で見入っていたために残りの敵艦を見失っている。
- 本土東方海域及びアリューシャン方面を担当する第五艦隊旗艦に那智は着任し、アッツ島への兵力増強案により輸送部隊を率いて出撃。途中で輸送作戦を阻止するために迎撃に出たアメリカ巡洋艦隊と遭遇して、アッツ島沖海戦が発生。数では日本軍が勝るもののここでもアウトレンジでの砲雷撃戦に固執したため、アメリカ巡洋艦隊を取り逃がす結果となった。更には、アッツ島への輸送任務も中止したために戦術的にも戦略的にも目標未達成に終わる。
- レイテ沖海戦では志摩艦隊旗艦に選ばれて出撃。しかし、先行する西村艦隊との意思疎通がなかったことからスリガオ海峡突入が遅れて、戦場に到着したのは西村艦隊壊滅後であった。足柄と共に電探で捉えた敵艦に向けて一撃離脱の雷撃戦を仕掛けるものの、それは海峡に点在する島を敵艦と誤認したものであった。その離脱中に辛うじて微速前進中だった最上と衝突している。
戦場での残念な話も、言い換えればそれが残るくらいに最前線を東奔西走していたことの表れでもある。それらを総合的に加味して「生真面目天然武人キャラ」の那智が生まれた……と、言えるのかもしれない。