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ヘルメスの編集履歴

2020-10-15 18:15:59 バージョン

ヘルメス

へるめす

ヘルメスとはギリシャ神話の伝令神。Hermes。

概要

ゼウスマイアとの間にもうけた子で、錬金術道祖神、はては盗賊商売の守護神などとなんでもありの多彩な神格を持つ、俊敏と知恵の神。象徴は朱鷺雄鶏

全神々の内で一番足が速く器用な伝令の神様であるという。人間にも天文学やアルファベットを教えたり、数学、錬金術などと学者としての一面もある。

英雄や賢者が死して冥府に赴くときには、彼が直々にお迎えに上がるともされる。


生まれた時からいたずら好きで、大変やんちゃな性格をしている。

知恵や閃きに長けるうえに手癖も悪く、多くの神々や精霊たちにいたずらを仕掛けている。

一方では人間には好意的で、他の神々ほど人間に対して理不尽を押しつけることはない。人間の生活に密着した神様なのだから当然といえば当然であるが。

またテュポーン討伐など、神々の難敵との戦いではその知恵と俊足と手癖の悪さと活かし、勝利への突破口を開くことが多い。


オデュッセウスペルセウスなど英雄を助ける伝令の神としても名高い。その知能の高さなどによりゼウスの参謀としての役割も担っている。

空を翔け神速をもたらすサンダル「タラリア」の所有者。このサンダルはペルセウスにも貸している。

また二匹の蛇のからみつく神杖「ケーリュケイオン(カドゥケウス)」を持つ他、武器としてハルパーを所持していることも。また、他の神々の道具を応用するテクニックに優れ、ゼウスの使いであるワシを巧みに操ったり、ギガントマキアではハデスの隠れ兜を用いてギガースを討ち取っている。


なお、父親に似て非常に好色であり、アフロディーテペルセポネといった大女神から人間まで幅広い肉体関係にあった。子孫にはアルゴナウタイに参加した大盗賊アウトリュコスやトロイア戦争一の軍師オデュッセウスなど彼の息子らしい英雄たちが揃っている。


ローマ名はメルクリウス、すなわちマーキュリーである。科学や商売、学術の神等で共通点が見られる。科学を嗜む人は水銀の英名『Mercury』からこちらの方が馴染みがあるか。水銀の英名がそうなった由来に関しては諸説あるが、流動性が彼方此方を行き来するヘルメスに重ねたとも言われている。その為、水銀は水星の象徴とされる。

英語では『ハーミーズ』と読む。


また、同じ死者を導いたり、学者的な側面から北欧神話オーディンに比較される。タキトゥスは『ゲルマニア』において、ゲルマン人の信仰するオーディンを『メルクリウス』の名で呼んでいる。

こうした面から、水曜日をWednesdayと呼ぶようである。


エピソード

誕生

ゼウスとマイアの間に生まれたヘルメスは俊足の神を名乗るだけあって生まれたのも早朝であった。(雄鶏が聖獣なのもこのエピソードに由来。)

生まれたばかりのヘルメスはアポロンの飼っている50頭もの牛を一気に盗む悪戯を思い付き、証拠隠滅を完璧に済ませて見事達成する。しかし、占いに長けるアポロン神にすぐにバレて折檻を受けるが、持ち前の弁舌でゼウスを言いくるめ、牛を返すから許すように取り付けさせた。それでも納得の行かないアポロンに対し、竪琴を作り出してプレゼントした。あまりに出来に感嘆したアポロンはケリュケイオンの杖を与えたという。

また、生まれてすぐにヘラの乳を吸ったが、あまりにも可愛くて嫉妬の対象にはならなかった…この神どこまでも世渡り上手である。


怪物退治

ゼウスがアルゴス地方の神官イーオーと浮気していると知ったヘラはゼウスが証拠隠蔽の為にイーオーを牡牛の姿に変えた事を見抜いて、腹心の部下である百目巨人アルゴスに見張らせた。

ゼウスの要請でイーオーの救出に向かった彼はどんな時でもいくつかの目は開いたままになっているアルゴスを攻略するべく、葦笛でアルゴスを完全に眠らせ、剣や石を使ってズタズタにした。

これを大いに悲しんだヘラは彼の目をクジャクの尾羽に移植したという。



ペルソナでのヘルメス

黒須淳の初期ペルソナ。メタルティックな姿をしている。

【メガテン百鬼夜行】ヘルメス

伊織順平のペルソナ。鳥のような翼を持つ姿をしている。

上記のヘルメスと違い魔術師のアルカナを持ち、火炎のアギ系や物理攻撃を得意とする。

元々主人公の初期ペルソナの予定だったらしい。


ゴッドオブウォー』シリーズでのヘルメス

Hermes-copypaint

CV:多田野曜平

初登場は2作目だが、本格的に登場したのは3作目からである。

頭部は光輝き(2作目では炎だった)、タラリアはブーツとなっている。

1作目と2作目の間の物語を描いた携帯ゲームアプリ『God of War: Betrayal』(国内未配信)で息子ケリュクスがクレイトスに殺害されており、その一件で彼を恨んでいる。


オリュンポスの聖火を目指すクレイトスの前に現れて執拗に挑発するも、一瞬の隙を突かれて追いつかれた挙句致命傷を負わされ、命乞いをするも聞き入れられず、ブレイズオブエグザイルで両足を斬り落とされて殺害された(海外版では骨がむき出しになっている)。死後、その亡骸は無数のハエとなり、生き残っていた人間たちに疫病を広めてしまった。


タラリアは「ヘルメスのブーツ」の名称でクレイトスが使用することになり、高速ダッシュで敵を吹き飛ばすほか垂直の壁を登ることもできるようになる。終盤で他の武器諸共ゼウスによって破壊されてしまった。


ヘルメス関連物

ゲーム

ペルソナ2

ペルソナ3

パズル&ドラゴンズ

ゴッドオブウォー3

関連イラスト

伝令神

関連タグ

ギリシャ神話 オリュンポス十二神

ゼウス マイア アレス アポロ オルペウス アプロディーテー ヘルマプロディートス エウドーロス イオ

ヒッポリュトス

伝令神カドゥケウス

トート:エジプト神話の智慧者である朱鷺頭の神。同じく朱鷺を聖獣とするヘルメス神と同一視された。

オーディン/スキールニル/ヘルモーズ:共通点の多い北欧神話の神々と英雄。


ルパン三世:人物像を端的に表すなら創作上のキャラクターでは一番近いであろう人物。

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