図鑑データ
「給油艦、神威と申します。はい、北海道神威岬の名前を頂いてます。
できる限り、頑張りますね。」
給油艦神威、抜錨いたしします!概要、前へ!
2017年5月2日のアップデートにより実装された補給艦娘。
「かむい」ではなく「かもい」と読む。間違えないよう注意。
ただし、予測変換では「かむい」のほうが圧倒的に正しく変換されるので、検索の際には使い分ける手もアリだろう。
同日より開催の2017年春季イベント『出撃!北東方面第五艦隊』のE3とE5にてドロップが確認されている。
実艦が運送艦(補給艦)→水上機母艦(→飛行艇母艦)→運送艦(補給艦)と類別変更されているのを反映してか、艦娘の神威も改装に応じて
- 神威:補給艦
- 神威改:水上機母艦
- 神威改母:補給艦
と艦種が変化するようになっている。このように、改造時に艦種が変わる艦娘はこれまでにもいたが、再改造時に元の艦種に戻るという点は、彼女が初である。
艦名がアイヌ語由来の地名に因んだものであるからか、当人も「イランカラㇷ゚テ(こんにちは)」「イヤイライケレ(ありがとう)」などのアイヌ語を話す事がある。
ただ、設定として彼女がアイヌの血を引いているかどうかは不明。
史実における神威は海外で造船されたという設定があるので、この人と同様帰国子女で、アイヌ語を話したりアイヌ風の装束を着たりしているのはこの人と同じという可能性もあるが。
もっとも、いずれにせよ艦娘という存在自体が、いかなるものなのか公式に示されていないので、その辺りは各々が自由に空想して良いかもしれない。
(余談だが、実際にアイヌの住む北海道で建造された艦船自体は函館船渠製の駆潜艇などが存在するものの、艦これに実装済みの艦種においては皆無である)
時報では、朝食にワカメのお味噌汁とアジの開き、おやつに日本茶や和菓子に言及しているところがあり、和風好みの模様。
2017年9月12日のアップデートで建造可能となった。昨今の傾向からすると実装されたイベントの次のイベント終了後に建造可能となったケースは少ない。これは兼ねてから予告されていたSaratogaが改二実装に伴う形で建造可能となったが、その際には秘書艦をIowaか神威にする必要がある為で、両者を所持していない提督への救済措置と思われる。ただし建造するには神威もSaratogaも大型艦建造でしか建造が出来ない為、相応の資材と提督の運が試される。
何故、神威がSaratoga建造のキーになっているかというと両者が同じニューヨーク造船所出身だからだと言われている。
2019年4月22日のアップデートで「神威」を「近代化改修」の素材に用いる事で大和型と阿賀野型そして瑞穂と自分自身の「耐久値」を上昇させる事が可能となった。(この際は神威だけを複数投入する必要がある)
また神威と瑞穂は「神威」或いは「瑞穂」複数用いて同様に耐久値の改修で出来る(混雑は不可)
同時にGW期間限定で「2-4.沖ノ島海域」のボスマスでのドロップ入手が可能となった。同マスでは同時に瑞穂もGW期間限定で入手可能となっていた。
皆さん、準備はいいですか?容姿、抜錨!両舷、前進、行きましょう!
アイヌの民族衣装アットゥシをモチーフとした衣装(通称:神威の服)を着用しており、銀髪にマタンプシと呼ばれる鉢巻きを巻いている。
ちなみに、この衣装、アレンジがかなり過激である。
梅雨限定差分mode
2017年6月6日のアップデートで【梅雨】mode期間限定差分が実装された。無印・水母・改母とそれぞれに差分グラフィックがある為、中破絵も含めると一気に6枚の実装である。・・・・・・まぁアキラ氏担当の艦娘ということで大体想像は出来てた。
浴衣mode
2017年ローソンキャンペーンで浴衣modeが描き下ろされ、同年9月12日のアップデートでブラウザ版にも実装された。
クリスマスmode
2017年12月11日のアップデートでで、クリスマスmodeが実装された。
名前の由来に因んでかジビエ料理を振舞ってくれる。
(彼女の建造場所について深く考えてはいけない)
あと額の部分のってメソ・・・
補給艦
マタンブシやテクンペ(手甲)には、アイウシ(アイヌ文様)調の模様がある(この文様は、下衣の一部にも使用されている)。また脚には巻き脚絆を巻いた上から鹿の毛皮を使ったショートブーツを履いている。
下衣は袖のないほぼ無地のアットゥシの様な物の左半身部のみにアオザイの様に深く大きなスリットが入っており(右半身にスリットはない)、その上から腰帯を締めた構造である。大きく開いた隙間からは、豊かな燃料タンクの側面ばかりかふんどしらしき紐すら見えている有様である。
上衣は、袖と肩と襟元程度しかなく、背中も背面艤装辺りまでしかない。
水上機母艦
大まかな部分は補給艦と変わりがないが、細部が色々と変わっている。
テクンペがなくなって素手となり、袖口が変化し、鎖の位置が変更される。
履物もロングブーツに変化する。
補給艦(改母)
マタンプシの模様が変わり、手持ち艤装と共に呼称番号の「モ」の文字が見られる。
袖にまかれている帯の色など、細部の色が変更されていたりする。
さらに、その特徴的な下衣には染めとアイウシ調の模様が追加されたものとなり、右前となる前垂れ部分が腰までの短い物といった恰好となる。
なお、いずれの中破絵でも明らかに褌が解けている。
へ?せ、性能?!仕方ありません。艦隊、砲撃用意。お願いたします!
補給艦時
火力:18/雷装:0/対空:24/装甲:18/対潜:0/回避:27/搭載数:0/速力:低速/射程:中 ※何れも最大値
各所小口径砲・対空機銃・各種小型電探・各種水上偵察機・各種水上爆撃機・各種水上戦闘機・ドラム缶・缶&タービン・高射装置・熟練艦載機整備員・洋上補給・戦闘糧食等
実艦が14cm単装砲を装備してた為射程が【中】となったようだが、残念ながら中口径主砲は装備できない。レベリング時は随伴艦の方で射程を調整してやらないと、低火力の神威が先に攻撃してしまい、無駄な被弾に繋がる恐れがある。又搭載数0にも係わらず各種水偵等が装備出来るが当然着弾観測射撃は行えない。この時点では非常に弱い為運用は細心の注意をはらいたい。
水上機母艦時(lv35で改造可能)
火力:22/雷装:0/対空:28/装甲:29/対潜:0/回避:27/搭載数:22(11/8/3)/速力:低速/射程:中 ※何れも最大値
上記に加えて新たに甲標的と大発動艇系統・各種副砲・各種大型電探・艦隊司令部施設・爆雷投射機・爆雷等が装備可能になり、替わりに洋上補給・熟練艦載機整備員は装備出来なくなる。
甲標的は装備可能になるが素の雷装が【0】の為威力には期待できない、又素の雷装を持たない為『閉幕雷撃』も行わない事にも注意を払いたい。反面千歳甲・千代田甲よりも燃費が安い為遠征要員として活躍が見込める。しかし単艦ではやはり弱く、1-1でのキラ付けもままならない場合がある為、演習や1-5旗艦で出撃する等で工夫が必要。
補給艦(改母)時(lv60で改造可能)
火力:25/雷装:0/対空:34/装甲:33/対潜:30/回避:38/搭載数:3(1/1/1)/速力:低速/射程:中 ※何れも最大値
補給艦に戻るため甲標的は運用できなくなり再び洋上補給が装備出来るようになる。しかし速吸と異なり艦攻は装備出来ない、替わりに飛行艇母艦であったことに因んでか二式大艇等の大型飛行艇を装備可能になる。搭載数も0ではなくなったので水上戦闘機を使っての制空補助も可能。ソナーも装備出来るので対潜攻撃もある程度こなせる。又同じ補給艦の速吸改と比べても燃費が安く約1/3程で装甲・回避でも神威改母が勝っており、艦攻が載せられる攻撃の速吸改か防御の神威改母か編成によって上手く使い分けたい。
余談ですね。イアイライケレ。
実装から日が浅い艦だが、作品数は順調に数を増やし続けている。
特に、彼女に関係するR-18タグは既に3つも誕生しており(ただ、そのうちの1つは神威の登場前から使用されていたタグを転用・共有しているものだが)、一部では「有明の女王を継げ得るポテンシャル」という声も…。
事実、「神威 艦」と検索した場合の投稿イラスト数は1000件越え(うち「神威(艦隊これくしょん)」で登録されているものは400件ほど)の内R-18タグが付いているものは370件ほどと、約3.5枚に1枚はスケベ絵、『艦これ』タグが付けられている者に限って言えば半分近くがR-18絵という有様になっている(ちなみにこれは、初代(?)有明の女王のR-18率を上回るレベルである)。
R-18タグがついていないだけで刺激の強い際どいイラストも多く、R-15やR-17.9も含めればいかがわしい絵の比率はほぼ間違いなく半分以上になるだろう…。
イベントでのドロップ艦はその性質上(入手難易度)、どんなに魅力的なキャラクターであっても二次作品の数が(相対的に)伸び悩むと言われるが、神威の場合はそのハンデを物ともしないほど提督の股間に響いたデザインだったということだろうか。
イベント終了後、ローソン海域において夏のキャンペーンでクリアファイル化されると言う流れになり、イベントでは入手出来なかったがローソンで無事に迎える事が出来たという提督もいるかもしれない。イラストでは焼きとうもろこしを食べていたりする。
その一方、史実では補給艦という特性上あまり前線に出ていなかったことから既存の艦娘との絡みが難しい(一応、放置ボイスでは瑞穂、時報ボイスではヒ87船団の護衛に携わった駆逐艦に触れている)ためなのか、史実ネタの作品はほとんど投稿されていない。
「神威 史実」で検索した場合の投稿イラスト数は2018年11月現在も「見つかりませんでした」(即ち0)で、後述するヒ87船団のネタに神威が描かれている作品はほとんど存在しない。
良く描かれる浜風との絡みは大半がヒ87船団の史実に基づくものではなく銀髪と巨乳というキャラ属性被りから来るネタで、むしろそれ繋がりで鹿島と共に描かれている事が多い。
なお、神威は鹿島率いる第四艦隊に所属していた時期があるので、史実と一切関連しないとも言い難い…が、現状pixivに存在している神威と鹿島が共に描かれているイラストは全てが『その手』のネタであり、第四艦隊絡みのネタははっきり言って皆無と言っていいのが現状である。
実装以来、実際の艦や史実に触れられる事はほぼなく、艦これのゲーム本編よりも外部海域で提督の主砲を一斉掃射させるのが主な役目になりつつあるわけだが、このゲームってそういうゲームでしたっけ…。
いやあぁぁっ!し、史実が?!浸水を防いで!なんとか持ちこたえて!
竣工から戦間期
進水日は1922年(大正10年)6月8日であり、艦隊これくしょん実装艦の中でも、古い部類である。前述通り、ニューヨーク造船所で建造された。既にそこそこには日本の造船技術も発達していたにも関わらず、わざわざ海外で建造されたのは、当時アメリカで広く採用されていた電気推進(ターボ・エレクトリック)の研究や、既存の推進方式との比較の意図があったとされる。
結局、大がかりな機関部や高コスト(悪燃費)などがネックとなり、日本では電気推進は広く普及するには至らなかったが、技術的にはいろいろと得るものがあったようだ。速力も15ノットと、この種の給油艦としてはなかなかの”俊足”である。
(余談だが、このニューヨーク造船所があったカムデン市はニューヨーク州に隣接するニュージャージー州に所在しているが、都市圏としてはニューヨーク都市圏ではなくむしろフィラデルフィア都市圏に含まれる)
竣工後は早速、重油を満載して本領発揮、日本に回航された。意外に思われる向きもあろうが、当時はアメリカ産重油の最大の輸出先は日本(とりわけ日本海軍)だった。既にモータリゼーションが進みつつあったアメリカでは、ガソリンの需要が右肩上がりだった一方、”副産物”の重油はだぶつき気味であり、燃料事情がほぼ真逆の日本は、”お得意様”だったのである。
(日本が国内での石油精製事業を本格化させるのは、航空戦力が増強した昭和期以降となる)
日本到着後も、関係が悪化する前のアメリカや、東南アジア、北樺太などからの重油の輸送任務を行っていた。神威は石炭の搭載も可能であり、まさに海軍の”台所””胃袋”を担う、重要な役回りを演じた。
水上機母艦時代
補給艦から水上機母艦に改装された「能登呂」が、1932年の第一次上海事変において爆撃などで戦果を出したことから、神威にも改装案が持ち上がる。1933年、神威は補給設備は残した上で、水上機母艦に改装された。
1933年にはドイツから導入された「ハイン式マット」を装備している。これは艦尾から広げた帆布幕(着水幕)に水上機を着水させた後、幕ごと巻き取って機体を収容するという「漁網」のような仕掛けだった。艦を動かしながら機体を収容できる触れ込みで、実際に8ノットで航走しながらの収容にも成功したが、幕を大量の真水で洗ってから収容しなければならないなど、使い勝手は良くなかったようだ。
1940年頃には新造の瑞穂に移設されたが、有効に活用された形跡はない。
1937年6月1日に第二十八駆逐隊(神風型駆逐艦朝凪・夕凪で編成。現時点では共に未実装)ともに第三航空戦隊を編成し、初代旗艦に就任。同年12月1日に第十二戦隊へ改編され第三航空戦隊は解隊。新たに敷設艦沖島(艦これ未実装)を編入。
1937年、著名であったアメリカ人女性飛行士のアメリア・イアハートが、日本の統治区域であった南洋諸島で消息を断ったため、日米両国で大規模な捜索活動が行われた。神威も、彼女の捜索に参加している。結局、アメリアは見つからず、その遭難原因は今もって謎となっている(燃料不足による墜落が有力説)。
ちなみにこの時、アメリカからもある空母が捜索に参加している。CV-2「レキシントン」、つまりサラトガの姉である。
もしかすると、レキシントン本実装の際には彼女がカギを握る事になる…かもしれない?
太平洋戦争
太平洋戦争の開戦時は、第四艦隊(旗艦鹿島)の指揮下にあった第二十四航空戦隊に所属していた。基本的に補給や輸送に従事していたが、K作戦(6-3のモデルである。ただし艦これでは水上機母艦形態でないと参加できない)にも参加している。
1944年1月、米潜水艦ボーフィン(後に対馬丸を撃沈した艦である)の雷撃により大破。修理の際に母艦機能を撤去して、正式に補給艦(給油艦)に戻った。同時に「軍艦」籍からも除籍されている。
神威はさらに9月にも米潜ボーンフィッシュ(同年5月に電を撃沈した艦)の雷撃を受け、大火災を起こして再び大破。それでもマニラにたどり着き、11月には横須賀に帰投して修理を実施した。
1945年1月、ヒ87船団の旗艦を務めていた時、香港で空襲にあって3度目の大破。船団より外された。2月から3月まで修理が続けられたが、4月に再び空襲にあって4度目の大破。さすがにここで命運が尽き、以後、香港に放置される。
そのまま終戦を迎え、戦後にイギリス軍に解体されたとされるが、詳細は伝えられていない。
最後の任務となったヒ87船団については思い入れが深いようで、時報では、船団が壊滅したことを後悔する台詞がある。また、その船団の護衛として同行していた浜風、磯風、時雨とは親しいようで、時報にも登場している。
素敵な関連イラストですね。お預かりします。
関連タグは神威がお持ちしましょう。お待ちくださいませ。
サラトガ(艦隊これくしょん):神威と同じニューヨーク造船所出身。
2017年9月12日のアップデートこちらも建造可能になった。建造には神威(かアイオワ)を秘書艦として大型艦建造を行う事で入手できる。