概要
「アーサー王物語」とも呼ばれる。個々の物語の内容については、アーサー王その他、以下の各登場人物の記事を参照。
日本でも様々な作品のモチーフとして扱われているが、物語の具体的な内容は意外と知られていない。最も有名なアーサー王ですら、多くの場合「剣を抜いて王になった人」という程度の認識で、その後の彼がどのような活躍をしたかについて知る人はそれほど多くない。
ただし、「剣を抜いて王になる」という部分だけは誰もが知るほど有名であり、これはディズニー映画「王様と剣」(剣を抜いて王になった時点で終了する)の影響が強いと言われている。
アーサー王伝説の成立
162年、北方国境から侵入する蛮族とローマ帝国の間にマルコマンニ戦争が起きた。
ローマ皇帝マルクス・アウレリウス・アントニヌスは苦戦を強いられながらも蛮族を各個撃破してゆく。
175年にはサルマタイの一派であるジャマタエ人を屈服させ、ジャマタエ人は講和条約により6000名の同盟騎兵を提供する事となる。
ジャマタエ人騎兵は属州ブリタニア(現在のイングランド)に進駐し、彼らがブリトン人に伝えたサルマタイの神話がアーサー王の物語の元ネタとなった。