基礎データ
進化
グレッグル → ドクロッグ(Lv.37)
概要
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』(第四世代)から登場する、青紫の体色に、何とも言えない嫌らしい人相をした、2足歩行のカエル型ポケモン。
カエルの中でもヤドクガエルのような毒性の粘液を持つ種類をモチーフとしており、タイプもみずを持たないどく・かくとうの複合。腹の白い部分も、格闘家の巻くサラシを意識したものか。
頬にあるオレンジ色の部分は高性能な毒袋になっており、大きく膨らませながら内部で生成した毒を泡立たせることで、ゴボゴボという不気味な威嚇音を発生させる。
「どくづきポケモン」の分類通り、それによって相手が怯んだ隙を突いて、中指から分泌される猛毒を滲ませた指で「どくづき」を叩き込む戦法を得意としている。
このようにダーティな戦いを好み、正面からの戦いを避ける性格だが、それも野生での生存競争を生き延びるための知恵によるもの。
アニメなどの影響であまり表情を変えないと思われがちだが、ゲーム版では笑顔を見せる事もあるなど意外と(?)表情は豊かな方である。
主にジメジメした湿地帯に棲んでおり、水タイプではないがカエルだけあって泳ぎは達者。
大規模な生息地が近くにあるノモセシティでは町のシンボルポケモンにも選ばれており、そのキモさと可愛さとかっこよさを兼ねた姿からか、マスコットとして親しまれている模様。
湿原の守り神的存在とも伝えられ、町中には数多くのグレッグルが登場し、各家庭に必ず一体ずついるほど大切にされている。
また、彼らの毒は毒性を薄めることで腰痛に効く鎮静剤の原料にもなるため、近年では製薬会社のマスコットにも採用され、その人気をより広めたらしい(元ネタはおそらくコーワのケロちゃんコロちゃんだと思われる)。
後述のようにアニメにレギュラーで出たり、ポッ拳に出場したりと、何気に出番は多く優遇されがちで、結果的に第四世代を代表する一体になった、ダークホースな出世頭のポケモンである。
ちなみに、あのガマゲロゲの近縁種との事。顔つきはどことなく似ているのかもしれないが、体系はあまり似ているとは言い難い。
アニメのグレッグル
タケシのグレッグル
CV: 小西克幸
DP編におけるタケシの手持ちとして登場。性別は♂で鳴き声は『ンー…ンー…ンー…ンー…』(どくづきした後などは『ケッ!』)
初登場時(DP編8話)はニャースが訪れたコンビニで座っており、どういうわけか彼についていき、成り行きでロケット団が作った偽のジムで使われることとなった。
そしてゴタゴタの果てにロケット団に置いていかれてしまい、事件解決後タケシと見つめ合ううちに何かが芽生え、彼に一緒にくるかと誘われてすぐに頷き、バトルなしでゲットされた。
同話で登場していたゲストキャラ・ミナエを口説くタケシにどくづきをしたのをきっかけに、以降はタケシがきれいなお姉さんを見て暴走した時はいつの間にかモンスターボールから出てきて「どくづき」で黙らせ、大抵はどこかへ引きずって行くのがお約束と化した。
アニメシリーズではカスミ、マサトに続くタケシへの制裁役である。
サトシ達はその光景に苦笑したり唖然としたりしている。
しかし何度も毒を送り込まれたせいで抗体でも出来たのか、劇場版やアニメ後半になるにつれて一瞬で復活するタケシも描写され、『(タケシ)復活早っ!』と驚かれるパターンも生まれた。
非常にマイペースな性格で、普段はよく一人でおり、ピカチュウ達と一緒にいることは極端に少ないが、必ずしも仲間意識がないわけではないようで無言実行でタケシや仲間を助けることも多い。
だが、サトシのブイゼルの態度や後述のドクロッグに対しては珍しく喧嘩腰になった。
尚、タケシのこと自体は好いているようで、「どくづき」を行うのも単に楽しいからである模様(相手に迷惑がかかっていない際は自重している)。
タケシもゲット後は普通に仲間として接しており、「グレッグルにはグレッグルのペースがある」と理解を示し、どくづきの件を除けば関係はそれなりに良好である。
そのおかげか「ゲットしたばかりとは思えないほどなついている」と言われるシーンがあるが、ゲーム版でもゲットした時点で非常に良くなついている状態である。
21話でヒンバスとコイキングがロケット団に盗られた際、ハツネとオトネのポケモンは自分が助けると言ったタケシをナンパと誤解してどくづきしてしまい、ヒカリに「今の所はどくづきしなくても…」と言われショックを受けたこともある。
一方で、ディアルガの「りゅうせいぐん」を片手で受け止めたり(劇場版)、ギンガ団の気配にいち早く気づいたりと、かなり侮れない能力を持っている。
サターンのドクロッグには強いライバル心を燃やしており、初対面で相手が絡んできた際には体格差をものともせず、(主に作画的な意味で)壮絶な睨み合いを演じた。最終決戦では不意打ちながらも、見事勝利を果たしている。
ちなみに、ギンガ団エピソードでタケシがシロナ、ジョーイにナンパしているのも関わらず、(上述のドクロッグの件もあって)どくづきで止めなかった。
その時はタケシはもちろん、サトシやヒカリにも疑問を抱かれていた。
なお明確なセリフは初登場(8話)のニャースの通訳の「あー、かったりーかったりー。何か面白れーことねーかなー。あー、かったりー」のみであり、OVAでのナレーションの通訳も無い。
甘いものはかなり苦手なようで、モミとサトシ達が探し当てた「恐ろしく甘い蜜」を舐めた時は明らかに嫌そうに舌を出し、メイドカフェでもモーモーミルクに顔を背けていた。
早々からレギュラー入りしたため、他のポケモンよりも早く商品化がなされている。
ちなみにグレッグル自身やサトシたちは気づいていないが、間接的ながらヒカリのミミロルがピカチュウを好きになるきっかけを作っている。
その他のグレッグル
ゲーム内に出てくる野生個体はたまに「くろいヘドロ」を持っているため、それ目当てのプレイヤーに狩られる事も結構ある。
ポケダンでは探検隊シリーズから登場しており、ギルドで『グレッグルのトレードてん』を営む。このトレードてんでは宝箱などから入手できる専用道具を特定の組み合わせでグレッグルに渡すとワンランク上の専用道具と交換してくれる。
店内にはどくどくしいツボが置いてあったり、本人の喋り方がどことなくゲスさを感じさせたりするが、そこまでいかがわしいお店というわけではない。
ポッ拳への参戦
2016年11月1日、ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENTにてなんと通算19番目のファイターとして参戦することが発表された。
分類はスピードタイプだが、使うたびに中身の変わる「ダストシュート」や、相手のデバフ状態で強力になる「ベノムショック」など癖のある技が多く本人の移動速度もそれほど早くないので戦い方はどちらかというとテクニックタイプに近い。
また「どくづき777は稀に相手にバフを付与してしまう事もあり、運要素も絡むファイターと言える。