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井上真樹夫の編集履歴

2021-01-21 23:37:40 バージョン

井上真樹夫

いのうえまきお

井上真樹夫は、日本の男性俳優にして声優(1938年 - 2019年)。

概要

青二プロダクション所属。本名:井上 孝夫(いのうえ たかお)

1938年11月30日生まれ、山梨県出身


声優としての活動が目立っており、ルパン三世石川五ェ門(二代目)をはじめ、多くの有名キャラクターを担当してきた。

声質から美男子を多く担当してきたが、時にお調子者の役なども演じていた。


2019年11月29日、持病の狭心症悪化のため死去(満80歳没)。奇しくも自身の81回目の誕生日前日であった。


声の役者として定着するまで

舞台で活動するうち、金銭的な問題が発生したため、なにか仕事はないかと探した結果、見つけたのが吹き替えの仕事だった。以来こちらがメインの仕事にシフトしていくが、役者仲間から一段下に見られた(アテレコ業は売れない役者が行き着く仕事という認識が強かった)ことから、あまり声優業には好意的になれなかったという。しかしアニメブームなどにより一気に多くの役を貰い、ファンからの声援を受けるうちに価値観が変わっていった。


それでも声優という枠にハマることを役者としてあまり良い傾向とは考えておらず、かつては声優と呼ばれることを良しとしなかった。この点は山田康雄らと同じ考え方であったと言える。


しかし晩年は「今はそんなことを言っても仕方ない」と若かりし頃の言動を自嘲しつつ、口先だけの演技で台頭する新人に対して「声優と呼んでいいものか」と苦言を呈し、「人の真似などに終始するのではなく、人間の奥底に迫っていかないといけない」と声優としての演技論を展開している。もっとも自身もその境地にようやく気づき始めたのが正に年を重ねた老齢の頃だったため、言うは易く行うは難しだとしつつも、「人真似ではなくオリジナリティをもっと出すべき」と添えている。


出演作品について

当時29歳にして初の当たり役となった花形満。だが当時実際に中学生だった古谷徹とは巨人の星収録中、一切眼を合わせる事がなかったという。ところが最終回の収録を終えると井上が古谷に握手を求めて「今まで僕はライバル役だったから 君と馴れ馴れしくすることは避けてきた。これからは宜しく頼む」と感謝の意を示した。これは古谷徹の証言とされており、井上自身曰く「避けていたというよりは、現場で宿題をやっていた年頃の(古谷)徹とはあまりに年が離れすぎていて話題がなく、(年齢的に)酒の席に連れて行く機会も作れなかったから」とのこと。


ルパンの石川五ェ門役は先代の大塚周夫から引き継がれた役である。井上自身はその理由を知らないとのことだが、「Part1では危険な男として描かれていたが、Part2では優男に寄っていっており、恐らく作品の路線変更のためだろう」と自身は語っている。出演時は台詞が少ないことも多く、その中でいかに存在感を出すかを考えていたとのこと。


作品には途中参加だったこともあってか、初代ルパン役の山田康雄が亡くなるまではルパンファミリーの中では最年少だった。役者としてのデビュー時期にはそこまで差がなかったが、年齢の差(2代目峰不二子役の増山江威子は2つ上、他のメンバーは5歳以上離れている)から気を遣うことが多かったそうで、「気を遣っていないフリをして気を遣う。それを数十年もやってきてんだから俺って偉いよな(笑)」と語っている。


同作出演時、既に井上は業界において絶大な人気を得ていたことから、ファンの期待に応えるためギャラの多くを衣装に使っていたとのこと。ルパンのアフレコ時は作務衣を着ていたこともあったと小林清志も語っている。


キャプテンハーロックの役には思い入れがあったとのことで、手術で二週分休演したことを悔やんでいた(代演は徳丸完)。また、CGアニメ版で担当できなかった(声は木村拓哉)際は大っぴらではないとはいえ不満を述べていた。しかし後に木村と共演した際に楽屋が隣となり、木村が井上のハーロックのファンであるとわかり、さらに自分へのリスペクトを知って印象を改めたという。


しかしその後アオイホノオのドラマ版で再演の機会を得て、さらに晩年にはスーパーロボット大戦Tでもキャプテンハーロックの声を演じた。これが奇しくも最期の仕事となったが、スタッフとしてはダメ元だったオファーを井上は快諾した。さらに収録後はスタッフに「この歳(80歳)になってハーロックをまた演じられるとは思わなかった。ありがとう」と感謝の念を伝えていたという。⇒その事が書かれているスパロボ公式ブログの記事


声優外の活動

当時の声優としては普通であるが、井上も例にもれず元々は俳優出身であり、CM出演などもこなしていた。声優としてのブレイク後は出演機会を大幅に減らしたが、ルパン三世降板後は俳優としてドラマへの出演を積極的に行っていた。


同じく同作を降板してからは「伊能 絵巻」名義で作詩活動も行っていて、正式に協会にも名を連ねていた。さらに晩年には僧になっており、僧名としては慈孝を名乗っていた。


PCやインターネットにも造詣が深く、ツイッターではファンと密接なやりとりをしていた他、最晩年にはYoutubeにチャンネルを持ってYoutuberとなってウェブラジオを公開していた。この時は様々な企画を考案しており、それらを実現する前の急死であった。


主な出演作




トリスタン@円卓騎士物語燃えろアーサー

ウィリアム・A・アードレー@キャンディ・キャンディ

眉月光@侍ジャイアンツ

堀口秀樹(シャーク堀口)@がんばれ元気

氷崎清太郎@家族狩り※俳優としての出演。


外部リンク

プロフィール

公式ブログ『ごえもん坊・慈孝jiquow 「ごえ聴きの部屋」』<声優井上真樹夫&作詩家、伊能 絵巻(いのう えまき)&僧名・慈孝としての情報も掲載>

Twitter『声詩禅(abbr.)@emaqui

wikipedia


関連タグ

俳優 声優

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