曖昧さ回避
- 悪魔学における悪魔。ソロモン72柱の悪魔の一体。
- ゲーム『女神転生シリーズ』に登場する仲魔。
- ゲーム『悪魔城ドラキュラシリーズ』に登場するザコ敵。
- ソーシャルゲーム『メギド72』に登場するメギドの一人。 → ビフロンス(メギド72)
概要
『ゴエティア』『悪魔の偽王国』において46番目に記載される、地獄の伯爵。この爵位は『悪魔の偽王国』には記述がない。
コラン・ド・プランシー著『地獄の辞典』の「Bifrons」の項目にも爵位の記載はない。なお、フランス語では最後のsを発音しない形になり「ビフロン」という読み方になる。
同書の「地獄の君主制(Monarchie infernale)」の項目では騎士の一人として名が挙がっている。
文献によって率いる軍団数が異なり、『ゴエティア』では6、『悪魔の偽王国』では26、
マクレガー・メイザースとアレイスター・クロウリー版『ソロモンの小さな鍵』では『ソロモンの小さな鍵』ではビフレウス(Bifröus)、ビフロヴス(Bifrovs)の異名が記される。
召喚者の前にまずモンスターの姿で現れ、その後召喚者の命令で男の姿になるという。『地獄の辞典』第六版ではなんともいえない表情をした男性の顔のイラストが追加されている。
彼の職能は占星術、幾何学、他の学問と科学を、対象に知るようにさせる事である。
『悪魔の偽王国』によると、古い天文学における諸惑星の星宿(地上から見た天体の軌道を複数に分割したもの)について絶対的な宣言をするという。『地獄の辞典』では占星術を教えると共に惑星からの影響(古代から中世にかけて、天体から出る神秘的パワーが人間の心身に影響を及ぼすと考えられていた)について知らせるとある。
このほかハーブ、貴重な石(precious stones、宝石)、樹木の効用に通じている。
また、彼は死体の位置を入れ替えたり、墓の上に蝋燭を点すように明かりをつけるともいう。
Bifronsはラテン語で「双頭の」を意味し、ローマ神話の神ヤヌスには「ヤヌス・ビフロンス(双面のヤヌス)」の異名がある。
「ラッド博士のゴエティア」によると、彼に対抗する天使の名はアリエル(Ariel)。
女神転生シリーズのビフロンス
初出作品は真・女神転生デビルサマナーで、種族は“堕天使”。
三又の蝋燭立を持つ、骸骨の頭をした黒色のスーツ姿という原典を思わせる不気味なデザイン。
作品によっては諸事情によりレベルが変動を見せるが、ロウソクを持つデザインから火炎系スキルに特化した悪魔というポジションに落ち付いている。
女神転生のビフロンスの特徴として、近作で他の悪魔に比して知能が高い描写が挙げられる。
デビルサマナーシリーズ以降、デビルチルドレンシリーズの主要キャラとして取り上げられたことを嚆矢に、真・女神転生 STRANGE JOURNEYではセクター・ボーティーズのミトラス宮殿4Fでバガブーを痛めつける悪魔、EXミッション『賢者の書庫』では“火の書片”の持ち主として、「デビルサバイバー2」ではボティスと共に憂う者の腹心悪魔として登場している。
特にアニメ『DEVIL SURVIVOR 2 the ANIMATION』では、作中で戦闘のツール程度の描写が基本の一般悪魔に対して、人語を流暢に操り憂う者につき従う姿は異質ですらある。
悪魔城ドラキュラシリーズのビフロンス
別名のひとつである「ビフロン」という名前でザコ敵として登場。墓場に火を灯す怪人という設定になっており、外見はランタンを持った猫背の老人。距離が離れているときは歩いているだけだが、ある程度近づくとランタンを振りまわして放物線を描く炎弾(攻撃による相殺可)を3つ放って来たり、地面をうねる様な炎を放ってくる。
倒すとランタンを落とし、その火が自らに引火して「ぐあぁぁぁぁぁぁ!」と低く枯れたような声で断末魔の叫び声をあげて焼死する。