概要
バガブー(バグベア)はゴブリンの一種とされ、全身毛むくじゃらに赤い目、鉄の牙を持ち悪い子供を食べてしまう。そのため、日が暮れても外で遊んでいる子供を捕まえて食べてしまい、また外でなくても悪い子の家に侵入する。
もともとは親の言うことを聞かない子供をしつける際に「夜遅くまで遊んでいるとバグベアに食べられるよ」と言って脅す為に創られた存在である。名の語源も“bwg(ghost、お化け)”と“bar(悪意のある)”を合成させたもので、バグベアの名は広い地域で使われたため、特徴や名称も多岐にわたるという。
真・女神転生 STRANGE JOURNEYのバガブー
種族「地霊」の悪魔であり、本来の地霊がNeutral属性であるのに対しバガブーのみはChaos属性になっている。また、ボギブー(Neutral)、ブギブー(Law)という亜種が存在する。
作中ではセクター『ボーティーズ』のミトラス宮殿内研究室で他の悪魔から虐待されていた。そこに宮殿内調査を行っていたヒメネスと主人公が立ち入り、行き掛かり上バガブーを助けることになる。
そして、解析により判明したバガブーの奇妙なデータと他の悪魔からつま弾きにされている境遇に興味をもったヒメネスはバガブーをその場で仲魔にした。
バガブーはヒメネスによく懐いており、ヒメネスもレッドスプライト号艦内でバガブーを召喚するなど互いに強い絆を抱いていた。
セクター『カリーナ』において一度バガブーは魔王オーカスに呑み込まれてしまうが、デビルソースとして再びヒメネスの手に戻り、レッドスプライト号の機材で復活している。
以後は「バガッ!ブゥーッ!」というような鳴き声以外にも、たどたどしいながら単語を用いて意思疎通を行ったり、デルファイナス奇症に罹患したヒメネスを他の患者や悪魔から身を挺して守る、ジャック部隊の陰謀を看破していたりなど、他の仲魔と一線を画す異質さを見せる。
以下、本編のネタバレ
バガブーはシュバルバースの“シュピーゲル現象”によって生まれたヒメネスの対となる存在である。シュバルツバースは人間世界の“写し鏡”でもあり、人間の内面を浮かび上がらせその片割れを生み出すことがあるが、本来両者が出会うことは確率的に不可能に近く、ヒメネスとバガブーのケースは稀なものである(バガブーを組成する25%の異常値とはヒメネス自身の霊性の欠損)。
作中、ヒメネスがジャック部隊を監視していた際バガブーが捕われ、救い出そうとしたヒメネス自身も捕縛される。
そして二人は人間と悪魔の合体の材料として実験に掛けられてしまう。主人公が現場に踏み込んだ時には、度重なる磁場の照射によりバガブーは弱っており、装置を止めても死亡してしまう状態であった。
ヒメネスはバガブーを生かす為に主人公の合体プログラムを用いて合体し、“覚醒人ヒメネス”となる。
その他の女神転生シリーズでの扱い
過去シリーズには地域が異なる伝承による別名で登場していた。
女神転生
ファミコンで発売された初代から登場しており、”妖精”ボーグルとして水色の耳の尖った小人姿だった。
デジタル・デビル・ストーリー女神転生Ⅱ
”妖精”ボーグルとしてゴブリンの色違いの青肌姿で登場。また”邪鬼”オークが緑肌姿になったバグベアも登場している。
真・女神転生
剣を持った尖り耳の妖精の戦士姿で、緑肌の”妖鬼”ボーグル、青肌の”地霊”ブッカブーの別の地域での伝承のものに分離され登場した。
デビルサマナー
”妖鬼”ボーグルとして登場したが、灰色の煙のようなイギリス風の小人姿である。
ソウルハッカーズ
※イラスト右
腹の切れ目から喰われたと思わしき骸骨がはみ出るクマのぬいぐるみ妖獣バグスとして、「VRホラーハウス」のボス怨霊エリカに従う悪魔の一体として登場した。
ペルソナ5
ペルソナ”愚者”バグスとして登場。デザインは『妖獣バグス』と同じクマのぬいぐるみ。コープのランクアップの条件としてサマリカームを持ったものを作る必要がある場面がある。また、アッパーバージョンの『P5R』では新たに追加されたダンジョンに敵シャドウとして出現、シャドウとしての名前は『子絶やしの熊人形』。
偽典・女神転生
PCで発売された作品。ゴブリンのような”妖鬼”ボギーの他、お化け烏”妖鳥”ボギーレイヴァン、お化け犬”妖獣”ボギードッグも登場している。
その他の登場する創作
- FolksSoul -失われた伝承-
2007年にプレイステーション3向けに発売されたファンタジーアクションアドベンチャーゲーム。
第一章の妖精界に登場する毛むくじゃらのフォークスで、ケットシーが苦手。