※「らぎすけ」と「ラギスケ」、二つのタグがピクシブで使用されており、劇中の描写等から「らぎすけ」の方が正しいと思われるが、「ラギスケ」もファンの間で定着している。
ここではタグの使用率が高い「ラギスケ」で扱うこととする。
概要
「久彦」氏が描く、艦隊これくしょん二次創作漫画『榛名日和』第25話「葛城がやって来た!」にて初登場。
日本海軍最後の空母だったということを強調してか原典に比べて非常に幼い上、体格も同作の主人公である榛名(ちなみに同作では榛名も原典に比べて大分小柄化され、妹の霧島よりも小さい)や第六駆逐隊の面々、果ては後述の北方棲姫よりも小柄に設定されている。
ちなみに、「ラギスケ」と劇中で呼んでいるのは北方棲姫、棲妹姉妹のみだが、読者の間でもこの呼び名で定着している。
鎮守府の艦娘達や港湾棲姫からは「らぎちゃん」とも呼ばれている。
キャラ設定
作中の描写からして、年齢設定は2歳~3歳程である模様で、言葉もまだ平仮名を用いた単語単位でしか話せない。その為、一人称も「らーぎ」であり、仲間の名前も基本的に平仮名1、2文字でしか表現できない(例:赤城⇒「あか」、加賀⇒「かか」、蒼龍⇒「そー」、飛龍⇒「ひー」、瑞鶴⇒「ずい」、榛名⇒「はーる」など)が、例外として、鳳翔に対しては「ほーしょー」、北方棲姫、棲妹に対してはそれぞれ「ほっぽおねーちゃ」、「もっぽおねーちゃ」と呼んでいる。
回を重ねる毎に言葉のボキャブラリーが増え、最近では、(単語繋ぎの形であるものの)会話出来るようになっている。
まだ幼い故に実戦に出た経験はないものの、「葛城と艤装」において初めて艤装を身に着けて、演習に参加している。
ちなみにこの時、鎮守府の仲間達だけでなく、北方棲姫ら榛名達と親しくしている深海棲艦の面々もお祝いに駆けつけただけでなく、演習では教導担当が鳳翔と空母ヲ級、補給担当が港湾棲姫、護衛艦が駆逐イ級、ロ級、ハ級、ニ級、そして練習攻撃目標艦が長門 、金剛、榛名と(鳳翔以外)敵味方があべこべになってしまっており、榛名も心の中で「何のための演習かわかりません!」と珍しくツッコミを入れていた。
性格に関してもツンデレ気味な原典と違い、年相応の幼さ故の純粋無垢な性格で、北方棲姫の宝物を壊してしまった際に謝らずにそのまま返そうとして、それが良くない事であると叱られてからは「悪いことをした時には素直に謝らないといけない」事を覚え、バレンタインデーに榛名が赤城の為に作っていた手作りのチョコレートをつまみ食いしてしまった際には泣きながら素直に謝るなど、物分りは非常に良い。
また、登場を重ねる毎に、良くも悪くも豊かな感情を身につけるようになり、かつて敵として鎮守府の艦娘達を大いに苦しめた南方棲戦姫に対し、榛名達が和解した後も一人だけ中々許さなかったり、北方棲妹と『北方棲姫の妹(分)』を巡って張り合うなど、本来(原典)の葛城らしい負けん気の強さや、ワルイ級(北上に拾われて鎮守府に住むようになった小柄な駆逐イ級)と一緒に寝たがって駄々をこねて瑞鶴達を困らせるなどちょっと我儘な一面も見せるようにもなっている。
艦(復員船)としての記憶が残っているのか、孤島に取り残されたり、漂流している人を見つけると勝手に連れて帰ってきてしまうこともある。
その愛らしさから鎮守府の皆だけでなく、北方棲姫などの深海棲艦から非常に可愛がられたり、ヲ級のペット的存在の駆逐イ級、ロ級、ハ級、二級達からも懐かれている。
登場当初は、瑞鶴がいない寂しさから泣いてしまったり、不用意な行動から危険な目に遭いそうになる事(榛名の元へ駆け寄ろうとして加賀が瑞鶴用に仕掛けていた落とし穴に近づいてしまったり、港で浮遊していた木箱で昼寝をしてそのまま箱ごと沖に流されてしまう等)がしばしばあったが、鎮守府で過ごし、様々な経験を重ねる事で 瑞鶴の為に改二化に必要な素材集めの遠征に出向いた加賀におにぎりを作って労う等、幼いながらも仲間を気遣おうとする優しさや、海戦編においては巨大深海棲艦との戦いに鎮守府の面々が総じて出撃する際に自らも艤装を付けて同行しようとする等、艦娘として少しずつ成長していく。
関連人物その1
榛名日和
主人公故にラギスケと行動を共にする事も少なくなく、ラギスケを連れてヲ級や北方棲姫達の住む島に遊びに行ったり、バレンタインチョコをつまみ食いしてしまったラギスケを優しく許すだけでなく、一緒にチョコを作り直す事を提案するなど良きお姉さんぶりを見せている。
史実やゲームでの関係性から非常に懐いており、特に初期の頃は瑞鶴が長期遠征に出向いたと知って寂しくて泣き出してしまうなど、依存心が強かった。
加賀などの他に慕う艦娘が現れてからも寝る時には一緒の布団で寝ている事が作中の描写から伺える。
一緒に遠征に出た瑞鶴を迎えに行って以来、瑞鶴同様に懐いており、それ時に自身を抱えるのに使った青色の布はその後も宝物の様に肌身離さず持ち歩き、更に時折加賀の匂いを布にこすり付けるなど強い愛着を持っている。
鎮守府におけるラギスケの乳母の様な存在で、瑞鶴や加賀などが不在時は彼女がラギスケの面倒を見ている模様。海戦編ではラギスケと二人で皆の帰りを待ち続けた。
上記にあるとおり、「ラギスケ」という愛称の生みの親で作中では一番行動を共にする事が多い。
雷はラギスケを連れて一緒に港湾棲姫達の島に遊びに行った際に初対面であると思っていたが、実はそれ以前に北方棲姫、港湾棲姫と出会っている。
その時は港に漂着していた木箱で昼寝をしてしまった為に沖合に漂流してしまい、そこへ現れた野生の悪意あるイ級(通称「悪イ級」)とその仲間に襲われそうになったところを間一髪で助け出し、そのまま自らの家に案内した後に鎮守府の仲間達の下へと送り届けていた(なお、この時点ではヲ級と榛名の交流が明らかになったばかりで、深海棲艦への警戒がまだ残っていたようだが、赤城は「葛城ちゃんを助けてくれたみたいだから」と事情を察して北方棲姫を見逃している)。
この時、名前を聞かれたときに「らーぎ」と答えたため北方棲姫も「ラギ」と呼んでおり、明言はされていないがこれが「ラギスケ」という呼び名の元になった可能性がある。
ラギスケから「ほっぽおねーちゃ」と呼んで貰った事が相当嬉しかったのか(脳内では地球が真っ二つに割れる程の衝撃を受けている)、以来お姉さん的存在として優しく、時にはちょっと厳しく、ラギスケの面倒を見たり行動を共にしており、ラギスケからも非常に慕われている。
ここで表記するイ級は作中の深海棲艦側の主役 空母ヲ級のペット的存在として同居している小柄なイ級を示す。
ラギスケに焼き芋を食べさせてもらって以来懐いており、自分の頭に落ちてきた桜の花びらをプレゼントしようとしたり、ポッキーゲームをしようと誘うラギスケに対して赤面しながら恥ずかしがるなど、好意を抱いている節も見せている。
また、イ級だけでなく仲間のロ級、ハ級、ニ級からも懐かれている。
「海戦編」において、理性を失っていた事で榛名達鎮守府の艦娘達と敵対していたが、紆余曲折の末に理性を取り戻し、榛名達と和解した。その為、ラギスケからは和解後も暫くの間、警戒心や敵意を抱かれていたが、ラギスケに手製の酒蒸しまんじゅうをあげたのをきっかけに『おーまじゅのおねーちゃ』と呼ばれ、怒りながらも心を開いてもらえた。
葛城とモッポにて初対面を果たす。初めは互いに自分こそが『ほっぽおねーちゃんの妹』である事を主張し、譲らずに張り合っていた(それでも初対面の際には張り合い疲れて一緒に寝落ちしてしまった)が、2度目の張り合いの際に北方棲妹が転んで足を怪我してしまい、それをラギスケが(かつて自分が加賀にしてもらったように)宝物の青い布を使って家に連れて帰ろうとした事で互いに心を開き、仲良くなった。
呼び方は当初は「もっぽ」だったが、親しくなった後は「もっぽおねーちゃ」に変わっており、ラギスケにとってはもう一人のお姉ちゃん的存在。
ワルイ級
鎮守府に住み着くようになった野良の駆逐イ級。ぬいぐるみと間違えて抱いて寝たり、「わーるちゃ」と呼んで懐いている。
ワルイ級の方もラギスケの事は妹分のように思っているのか、初めてのお使いに護衛についたり、ラギスケが自分と寝たがって駄々を捏ねた時に一緒に寝てあげたりと陰ながら世話を焼くようになり、最近は行動を共にすることも多い。基本的に無頼漢な性格の一匹狼だが、ラギスケに対しては意外に甘い一面を見せる。
艦×パン!
艦×パン!にて勝手に連れてきた(名目で救出された)面々。
しずかとアスパラガスは孤島で乗ってきた船を沈めて決闘しようとしてる所を、継続高校のメンバーはBT-42を載せた台船が海のど真ん中でガス欠により漂流している所を救出されている。
彼女曰く、ラギスケの添い寝は心地よいらしい(なお、加賀は(担当声優が同じなのに)暑くて寝心地が悪いらしい)。
関連人物その2(派生キャラ)
いろんな意味で衝撃的な形でデビューして以来、忽ち『榛名日和』の読者の心を鷲掴みにしたラギスケは同作品のマスコット的存在として人気を集め、遂にはラギスケ登場回のみをまとめた特集本『葛城日和』が発行されるなど、主役である榛名をも食ってしまいそうなまでにその人気は高まっていった。
そして遂には、「久彦」氏が描く他の作品の二次創作品においても、ラギスケによく似たデザインにデフォルメされた派生キャラが続々登場していく事となる…!
派生キャラ1号
ばるすけ
けものフレンズの主人公サーバルをラギスケ化させたキャラクター。登場当初は一部のユーザーの間で「サバスケ」とするか「バルスケ」とするか議論となっていたが最終的に「ばるすけ」で決まり、後に作中でも正式にその呼び名が登場している。
ラギスケと違い、同作には原典と同じサイズのサーバルが登場しており、作中では新たに発生したサンドスターによって誕生したサーバルの別個体という設定となっている。当初は彼女の存在に戸惑っていたサーバルだったが、次第に情が移っていき、「ばるちゃん」と呼んで娘のように接している。
ただし、アライさんは何故か、「アライさん(自分)がばするけのお父さんでフェネックがお母さん、サーバルはフェネックの妹(つまりはばるすけの叔母さん)」と不可解な解釈をして、サーバルを困惑させている(なお、「ばるすけ」と呼び出したのはアライさん)。
登場当初からラギスケとの共演を希望されていたが、『らぎすけ ばるすけ』にて実現している。
派生キャラ2号
らきすけ
Fate/GrandOrderに登場するサーヴァントの一人茨木童子 をラギスケ化させたキャラクター。登場当初は他に「イバラギスケ」という仮称のタグもあったが「イバラギ」ではなく「イバラキ」である為、これは誤称である。
原典同様に甘いものには目がない。坂田金時と酒吞童子の仲を深める為にさり気なく手助けをしたり、自分をお迎えしたマスターに好物のドーナツを振る舞おうとする等、ラギスケやばるすけ同様の優しさや気遣いを見せる反面、プレゼント用のドーナツを一口ずつつまみ食いするなど、ラギスケ達に比べると我が強く、やや乱暴な一面もある。
また、登場から長い間、言葉をほとんど発していなかったが、2018年8月20日更新分の回にて、実はラギスケやばるすけと違い、流暢に言葉を話せる事が判明した。
登場してから長らく榛名日和のキャラクターとの共演はなかったが、2021年1月27日更新分のイラストにてラギスケを差し置いて、榛名、比叡と初共演が実現した。
ちなみに『猫の漫画』では久彦氏一家に猫の生態や赤ちゃんの子育てに関して、助言を授ける妖精(別名『ようせすけ』)として登場している。
派生キャラ(?)
ムススケ&ムスメスケ
作者・久彦氏のエッセイマンガ『猫の漫画』に登場する久彦氏の息子さん(3歳)と2020年に生まれたばかりの娘さん。『(?)』と記載しているのは、一部のユーザー方の間で息子さんは『ムススケ』、娘さんは『ムスメスケ』または『スメスケ』と渾名を付けられているが、今の所それを作者が公認した様子はなく、また上記のイラストを見てもわかるとおり、デザインもラギスケやばるすけ、らきすけとは少し異なる為。
関連タグ
ラギスケ化…らぎすけの様なデフォルメ化されたキャラのイラストによく付けられるタグ。