ガウマ「ダイナゼノン、バトルゴー!」
概要
アニメ『SSSS.DYNAZENON』に登場する主役(?)メカ。
原点における「キンググリッドマン」に該当するキャラクターであると推測されるが、あちらが生命体にメカを被せたものであったのとは対照的に、こちらは完全なロボットになっている。
初期のキービジュアルではキンググリッドマンとダイナドラゴンを足したような姿をしており、PV1では細部は異なるが、ダイナドラゴンに似た姿をしている。
PV2や玩具で明かされたデザインは、キンググリッドマンの面影を残しつつも、竜の口の中に顔があるスーパーロボット然とした姿となった。
合体形態を組み替えることで、真の姿だというドラゴン型ロボ 合体剛竜・ダイナレックスへと変形する。
両肩のキャノン・ペネトレーターガンからは光線、指はマシンガンになっている。
ガウマが持つ謎のアイテムで召喚され、コックピットにあるテンキーが付いたレバーで操作する。
操縦には4人必要で、起動すると付近にいる人間を必要な数見境なしにインナースペースと呼ばれる内部の空間に取り込んでしまう。召喚直後は紫で描かれた線画のような姿をしているが、必要人数を取り込むと実体化する。
合体後は人数さえ満たしていれば操縦そのものは一人でも可能であり、初陣では全てガウマが行っていた。ただし合体するには操縦者4人の意思を一つにする必要があり、3話ではガウマの隠し事(自身の出自と目的)を巡ってガウマと3人の意見がぶつかり合い、合体できずに追い詰められている。
さらに4話で飛鳥川ちせが麻中蓬の代打でダイナソルジャーに搭乗しても問題なくダイナソルジャーが起動したため、「実は誰でも操縦できるのか?」とガウマから疑念を抱かれることに……。
第1話時点での出自は不明。関連アイテムを所持していたガウマ自身も自由に起動出来るわけでは無かったらしく、「怪獣に対抗出来る力」である事以外は名前すら把握していなかった。操縦者に対するチュートリアルシステムが施されていたようで、それによってガウマが名前や機能等を把握した。
第3話でガウマが語ったところによると、以前彼が「あの人」と呼ぶとある女性から託されたとのこと。そのため彼は、自らと同じく5000年前に死んで生き返っているはずの彼女を見つけるための力だと考えている。
完全なロボットであるためか、シズム曰く「怪獣優生思想では動かせなかった」らしく、その起動と操縦には使う側にも何かしらの条件が求められる模様。
そのため怪獣優勢思想の面々からは『怪獣モドキ』と呼ばれている。
合体機体
コアとなる機体であるダイナソルジャーを中心に各パーツの分離・変形・合体によって形態を変える。
第一話の段階では、全てのメカが合体した状態で人型のダイナゼノンから、ドラゴンを思わせる形態であるダイナレックスへと変形している。
また、第二回以降ダイナゼノンは各メカに別れて手で持てるサイズまで縮小しており、それぞれの搭乗者が常に持ち歩いている。
使用する際には搭乗者がメカを高く掲げ「アクセスモード・(各メカの名称)」と発声することでこれと似たようなエフェクトとぐんぐんカットと共に巨大化、運用が可能となる。
各機単体でもそれなりの戦闘力を有しており、第二回では分離したメカの連携で(合体せずに)怪獣を倒している。
ダイナソルジャー
ダイナドラゴンに似た頭部を持つ赤い竜人型ロボット。搭乗者は蓬。
胸部にグリッドマンのクリスタルコンバーターのような器官がある。
ダイナゼノン、ダイナレックスの頭部から胴体、ダイナレックスの両腕に変形。
ダイナウイング
ステルス戦闘機に近いフォルムを赤い戦闘機型メカ。搭乗者は夢芽。
ダイナゼノンの胸部、ダイナレックスの翼に変形。
ダイナソルジャーの背部に単体で合体することで「ダイナソルジャーウイングコンバイン」になる。
夢芽がちせを乗せて舞浜に向かったり、遅刻しそうになった時の通学手段に用いたりなど、普段使いでも利用されている模様。
ダイナストライカー
レーシングカーに近いフォルムをした赤い車型メカ。搭乗者は暦。
ダイナゼノンの両腕、ダイナレックスの尻尾に変形。
ダイナダイバー
ダイナゼノン、ダイナレックスの足に変形。上部のハッチを開くことでダイナランチャーを展開し、そこからバーストミサイルを発射する。
グリップを展開し、ダイナソルジャーが捕まることで「ダイナソルジャーダイバーコンバイン」になる。
武器・技
ダイナセイバー
手のひらにある赤いパーツから緑色の光の刃を展開し、斬りつける。
ダイナゼノン・フルバースト
全身の武装を展開し、一斉発射する。
ペネトレーターガン
両肩に備えられたキャノン砲から光線を放つ。
第4話では夢芽が「なんとかビーム」と叫びつつ発射し、その後ガウマが訂正する一幕があった。
ダイナドラゴンの「ペネトレーター砲」が元ネタと思われる。
バーストミサイルキック
ダイナダイバー部分からバーストミサイルを発射しつつ蹴りを喰らわせる。
余談
言わずともわかるが名前は原作に登場するサポートロボのダイナドラゴンとゴッドゼノンを掛け合わせたもの。
ちなみに『ダイナ』と『ゼノン』の由来は、恐竜の英語読みである『ダイナソー(Dinosaur)』と、ギリシャ神話の主神・ゼウスが由来となっている人名『ゼノン(Zenon)』からと思われる。
放送に先駆け着ぐるみが製作されており、玩具商品の写真も公開されていたが、巨大ロボット形態以外の姿や分離・合体機構等は秘匿されていた。
操縦用のレバーとテンキーは原作の『電光超人グリッドマン』で、馬場一平と井上ゆかがアシストウェポンを操縦するときに使うものと同じ。
デザイナーは前作でアシストウェポンやフルパワーグリッドマンを手掛けた野中剛。
関連イラスト
関連項目
SSSS.DYNAZENON ダイナドラゴン キンググリッドマン ゴッドゼノン サンダーグリッドマン
ガイキング、ゴウザウラー…人型からドラゴンあるいは恐竜型に可変する主人公機
ガオガイガー…合体システム(単純な全合体だけでなく、コアロボたるダイナソルジャーを中心に、各マシンとも連携or合体を行う点。特に、ダイナウイング(全合体時のウイング付きバックパック)と、ダイナソルジャー(コアロボ)という組み合わせは、ガオガイガーでも採用されている(ガイガー・ステルスガオー装着モード)。)に共通する点が見られる。オマージュ元か