お菓子の魔女。その性質は執着。欲しいものは 全部。絶対に諦めない。お菓子を無限に生み出せるが 大好物のチーズだけは自分で作ることができない。チーズさえ持っていれば 簡単に隙をつくことが出来ただろう。
(アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』公式サイト「魔女図鑑」より)
「ひとっこチーズ」
チーズ! チーズ! チーズは どこよ?
チーズ! チーズ! わたしは ここよ?
チーズ! チーズ! おねがい ひとつ
チーズ! チーズ! チーズを さがせ!
にっがい チーズ がったい チーズ
モソモソ チーズ やな チーズ
わたしが ほしい チーズは ひとつ
チーズ! チーズ! チーズを さがせ
(MADOGATARI展より)
概要
アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』に登場する魔女の一体。暁美ほむらが「今までの魔女とは訳が違う」と話していることから、比較的強力な魔女であることが推測される。
真名
魔女文字による真名はCharlotte(シャルロッテ)で、タグでは主にこちらが使用されている。
作中では、魔女文字は人間(魔法少女)には読めないという設定であり、読み方や解読方法も依然として公式に明言されていない。そのため、魔女の真の名前は不明なものが多いのだが、彼女は公式からグッズの紹介で「シャルロッテ」と正式名称が紹介されている数少ない魔女である(一部の公式グッズなどでは「お菓子の魔女」と呼ばれている)。そのため、ファンによる魔女文字の解読法は間違っていなかったことが判明した。
外見・形態
魔女の中では珍しく、形態を変化させる。ゲーム『魔法少女まどか☆マギカオンライン』での表記は第1形態が「お菓子の魔女(小)、第2形態が「お菓子の魔女(大)」。
第1形態
グリーフシードから孵化した当初の姿。キャンディの様な頭部に円らな目をしており、可愛らしい外見をしている。体長は巴マミの膝くらいまでの高さしかなく、魔女の中でも割と小さいサイズである。ダボダボの服を着ており、マントには後述する第二形態の顔が描かれている。眼の色はテレビ放映版では黒だが、魔女図鑑では青。DVD/BD版では青に修正されている。
一見ただの人形の様にふにゃりとしていて、自ら動く様子はあまりない。マミとの戦闘でも自分からは一切攻撃せず、一方的に打ちのめされていた。ちなみに、テレビ放映版では一瞬ムッとしたような表情を見せていたが、それもDVD/BD版では無表情に修正された。
その弱そうな外見すら罠だったのだろうか…。
第2形態
第一形態が脱皮し、口から押し出されるようにヌルリと飛び出して変身した姿。
大蛇のような黒く長い体とカラフルな目、パーティ帽のような鼻、頭部付近についた赤と青の羽が特徴である。第一形態とは打って変わってかなりの巨体であり、なおかつ表情も非常に豊か。口元からは青い舌が飛び出していて、いわばペコちゃんのような可愛らしさを感じさせるが、相手を一口にしてしまう大きな口を持っており、そのポップな外見には不似合いな攻撃的で鋭い牙を持つ。
攻撃方法はその大きな口での食い付き。丸飲みにしようとする他、鋭い牙で齧り付くことも出来る。攻撃されると、脱皮をするようにしてケガを修復するようである。
お菓子の魔女の手下を参照。
劇中での活躍(ネタバレ)
アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』・劇場版『[前編]始まりの物語』
第3話「もう何も恐くない」に登場。上条恭介が入院していた見滝原総合病院に落ちていたグリーフシードから孵化し、病院を結界で覆い尽くす。グリーフシードを発見した鹿目まどかは、見張り役としてその場に残った美樹さやかとキュゥべえと別れて巴マミに救援を求める。
結界の最深部でまどか・マミがさやか・キュゥべえと合流した直後に第一形態が姿を現し、マミと戦闘になる。最初はマスケット銃で殴り飛ばされて軽々と吹っ飛ばされたり、床に押し付けられて銃弾をぶち込まれたりと一方的に打ちのめされ、リボンで拘束された状態でティロ・フィナーレの直撃を受ける。
しかし、この時に拘束のリボンで胴体が締め付けられたことで口から押し出されるように脱皮し、第二形態へと変身。突然現れた正体に不意を突かれたマミの頭に齧り付いて噛み潰して殺した後、そのまま胴体も喰い尽くした。しかし、その直後に駆けつけた暁美ほむらの爆弾攻撃によって、内部からの爆破されて倒された。
マミの技の特性上、お菓子の魔女に対して「拘束→脱皮」と「単発銃→再生」のような不利が見える。
これはマミを倒す魔女という役柄上、脚本段階からマミの能力では戦いづらい相手として設定されている。
劇場版『[前編]始まりの物語』では、登場箇所はアニメ第3話と同じだが、BGMが新曲になっている。コーラスはタイトルの通り"Wo ist die Käse?(チーズはどこ?)"と歌っている。なお、マミの頭部に噛みついた直後、頭部に付いていたソウルジェムが破壊されるカットが追加されている。
『魔法少女おりこ☆マギカ』
異なる時間軸で進行していた物語。
同じく巴マミが相手だったが、今回は倒されてしまった。
巴マミ曰く「油断していたらやられてたわね。」
この作品においてはまどか達と特に交流している所が描かれておらず、お菓子の魔女戦にもまどか達は居合わせていなかった。このため、「本編でお菓子の魔女に負けたのはまどかと親しくなったせいで心に隙ができてしまったからではないか」などという厳しい意見も。
ただし、脚本家の虚淵玄によると、「本編でマミがお菓子の魔女に負けたのは特に下手を打ったわけではなく相性の問題」とのこと。また、別のインタビューでは虚淵は、「どんなにスペックが高くてもそれで必ず戦いに勝てる訳ではない」、「勝負を決めるのは時の運」という自分の描く戦闘についてのポリシーを語っている。また、虚淵が監修した後述の『ポータブル』の設定を信用するならば、魔女の強さは時期によって変動するものであるため、本編とは強さに差があったという可能性も否定できない。
『魔法少女まどか☆マギカポータブル』
- まどかルート
- アニメ第3話と同様の展開でマミを殺し、ほむらに倒される。
- マミルート
- ほむらが魔法少女として契約した最初の時間軸での出来事が描かれるており、マミはまどか・さやかとの交流を持っていない。第二形態に脱皮してマミを襲うが、魔法少女として契約したまどかが救援に駆け付けたことで形勢が逆転し、倒される。
- さやかルート
- 杏子・マミ・さやかの3人と戦闘になり、終始圧倒してマミを殺すが、杏子とさやかには脱出を許す。その後、ストーリー分岐によっては、さやかのソウルジェムを捜索していた杏子1人、もしくはまどか・ほむらによって倒される。
- ほむらルート
- 選択肢によってストーリーが分岐し、アニメ第3話と同様にマミを殺すか、マミを助けに来たほむらに倒される。なお、ストーリー進行にはあまり関係ないものの、お菓子の魔女戦にはまどか・さやかが居合わせる場合問い合わせない場合が存在する。
- 番外編
- まどか達5人に挑まれ、倒される。
- 謎の魔女結界
- 2つ目である「充足の結界」の9層目に第一形態、10層目に第二形態が登場。
『モバゲー版魔法少女まどか☆マギカ』
定期的に行われるイベントでのみ登場。
プレイヤーはお茶会を開き、6人のプレイヤーが揃うと魔女結界が発生する。魔女結界に閉じ込められた人々を30人救出すると、お菓子の魔女が出現し、戦闘になる。勿論、第1形態を撃破すると第2形態に変貌する(クレジット曰く「お菓子の魔女が本気を出した」)。
なお、魔女結界が発生する度に、3回までお菓子の魔女に挑む事ができる。
ちなみに時間切れで敗北すると、まどかが犬に追いかけられるシーンが流れる。
『The_different_story』
中巻に登場。
本編と同様マミに脱皮して襲いかかるが、魔法少女になったばかりのさやかが駆けつけ、撃破する。
本編のハコの魔女(H.N.Elly(Kirsten))戦と対になるかのように描かれており、こちらでは逆にマミが撃破し、さやかが看過するという展開になっている。
ゲーム『The Battle Pentagram』
プロローグおよび本編で登場。
プロローグではアニメ本編同様にマミを食い殺している。
本編では強化された復活版が登場するが、色が変更されており、第2形態は緑色に変更されている。
劇場版『[新編]叛逆の物語』
前半、マミの相棒であり大切な友人のベベと呼ばれるマスコットキャラとして登場。
瞳が第二形態のごとくカラフルな渦巻き状になっており、異世界感を醸し出しているが、ナイトメアとの戦いをサポートするなど、マミ達の仲間として描かれている。お菓子の魔女のように脱皮能力も持っている。
ほむらが記憶を取り戻し、ベベを魔女として疑い襲撃した際には、マミはベベを守ろうとしてほむらを止めようとする。
マギアレコード
レイドイベント神浜チーズパニック!に登場。神浜市に大量発生し、百江なぎさが街の魔法少女と共に彼女を一掃しようとする。
戦闘時、普段は人形形態で攻撃する時のみ正体を現す。
説明文は本編と同じなので省略。
鏡の国のショコラティエでは果てなしのミラーズの魔力を悪用し、結界を乗っ取る。
余談
劇中での活躍と、第一形態の可愛らしい姿のせいか、魔女の中でも特に高い人気と知名度を得ている。
何の冗談かマミさんと頻繁にセットで描かれる機会が多いため(→マミシャル)、キュゥべえよりよっぽどマスコットキャラクターのように見えるかも知れない。
この構図は、叛逆の物語で公式化する。
私はほむほむ派です!!
登場時のパッケージに書かれた赤文字を解読すると「WATASI HA HOMU HOMU HA DESU!!」となる(らしい)。ほむらの(視聴者間での)あだ名がほむほむに決まった瞬間である。
ファンダムでのCharlotte
アニメ8話において、魔女はソウルジェムが濁りきった魔法少女の成れの果てであることが明かされ、彼女たちの魔法少女としての姿や、過去についての考察が行われた。
元の姿について
第一形態を模した「ピンク色の髪にツインテールか巻き髪。マント姿」というデザインである場合が多かった。
また、影魔法少女の1体(劇団シモテ)にデザインが似た個体がいることから、これを元の姿とみなしたイラストも多く存在した。
…が、叛逆の物語である人物の登場によって、これらは否定されることになった。
過去について
- 魔女の名前がアメリカ・ノースカロライナ州シャーロット癌センターと同じ
- 魔女結界内の描写で、最初の抗癌剤ナイトロジェンマスタ-ドが開発された年である1935と書かれている
- 癌患者はチーズを食べる事が出来ない
- 無限に再生している第二形態は癌細胞をイメージしているのでは
といった事から、元は癌患者の少女であり、契約により病を癒したのではないかと想像されていた。
関連イラスト
関連タグ
シャルロッテ Charlotte Pyotr ベベ(魔法少女まどか☆マギカ) 百江なぎさ
巴マミ もう何も怖くない(もう何も恐くない) マミる 血だまりスケッチ マミさんを救い隊
マミシャル/シャルマミ シャルロッテホイホイ 人食い魔女 ぶち抜きたい尻 Charlotteを殴り隊