お菓子の魔女の手下。その役割はチーズを探すこと。しかし過度な期待は禁物。
(アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』公式サイト「魔女図鑑」より)
概要
アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』に登場するお菓子の魔女(真名:Charlotte)の使い魔。作中では2種類のキャラクターがこの名称で呼ばれる。なお、当初使い魔として登場したのは(帽子の捜索係)・(捜索係)・(保存係)のみだった(後述)。
分類
(帽子の捜索係)・(捜索係)・(保存係)
当初から使い魔として扱われていた個体。魔女文字による真名はPyotrで、タグではこちらが使用される。公式な読み方は不明だが、便宜的にドイツ語発音の「ピョートル」と表記することが多い。
「チーズを探す」という役割からの連想で「ネズミ」をモチーフとした外見で、大きな耳と細長い尻尾が見える。頭にナースキャップのような飾りがあり、後述の看護係と同様の看護師モチーフも使われている。
上記基本形以外にもいくつかバリエーションが存在する。頭に天使の輪があるもの、女装してお菓子の魔女の遊び相手になっているものもいる。この女装した個体はお菓子の魔女が第一形態として登場した際、対面の席に対になるように同時に出現した。さらに、第二形態が暁美ほむらの攻撃によって爆発・再生を続ける場面では椅子の上に降り立ったほむらに踏み付けられ、これに気付いた第二形態は露骨に嫌がるような表情を見せている。
出現の仕方や、第一形態登場時のパッケージに女装した個体しか写っていなかったこと、さらに女装した個体が踏みつけられた直後に第二形態が爆発による損傷を修復できなくなって死亡したことから、「実はこの女装使い魔がお菓子の魔女の本体なのでは?」という説が一部で噂された。結局、雑誌のインタビュー記事(季刊S 2011年4月号)にて「使い魔に女装させたもの」と明言されたことでこの説は否定されたが、現在でもシャレで「本体」と通称されることがある。
(看護係)
元々は魔女の結界内にあるオブジェクトという扱いだったが、ゲーム『魔法少女まどか☆マギカポータブル』でゲームシステム上使い魔として扱われるようになり、その後、劇場版『[新編]叛逆の物語』の来場者特典「魔女図鑑」で正式に使い魔として昇格した。同時に、それまで不明だった真名がPolinaであることが判明した。
以上のような経緯のため、この個体のイラストにPyotrのタグが使われていることも多い。
頭身の高い看護師のような姿。帽子の捜索係・捜索係・保存係と同じく同心円状の頭部のものと、クラシックナース風の姿をしたキャンディ頭のものがいる。『ポータブル』ではカルテを投げたり、カルテで殴ったりして攻撃してくる。
なお、看護師としてはかなり素行が悪いようで、設定資料では立ち話をしたり、受付でぼーっとしていたり、患者を鋸で真っ二つにしていたり、(帽子の捜索係)・(捜索係)・(保存係)を椅子にして一服していたりする。特に、「椅子にして一服するイラスト」は『叛逆の物語』の来場者特典「魔女図鑑」にも流用された。
活躍
アニメ版・劇場版『総集編』
第3話に登場。
(帽子の捜索係)・(捜索係)・(保存係)はいずれも巴マミの武器にて簡単に撃破されてしまうやられ役であった。
(看護係)は前述の通りオブジェクト扱いで、ただ結界内にいるだけで止め絵しかなく、アニメーションすらつけてもらえなかった。プロダクションノートのラフ画には「攻撃の意思があるのは手下のみ」と記されており、明らかに攻撃の意思がない彼女らは使い魔としてデザインされていないことがわかる。
劇場版『[新編]叛逆の物語』
以下、ネタバレ注意
お菓子の魔女の手下達。その役割はチーズの探索とチーズの看病。ほむら救出時、看護婦の手下はマミの空中ブランコの移動を手伝い、ネズミ型の手下はなぎさの周囲をとにかく回っていた。
(劇場版『[新編]叛逆の物語』来場者特典「魔女図鑑」より)
お菓子の魔女が円環の理の一部となり、魔法少女百江なぎさの姿を取り戻したため、彼女に付き従う。
(看護係)はマミがリボンで空中ブランコをするのを手伝ったが、(帽子の捜索係)・(捜索係)・(保存係)は戦力としてほとんど役に立っておらず、なぎさが偽街の子供達(真名:ClaraDolls)と交戦した時もなぎさの周りをひたすら回っているだけだった。
漫画版では、なぎさがベベの姿から魔法少女の姿に戻る際に、看護係が変身を手伝っている。
悪魔と化したほむらにより改変された世界では、(帽子の捜索係・捜索係・保存係)がほむらの使い魔と同様普通に街に溶け込み、野生動物のような生活を送っている。
マギアレコード
お菓子の魔女の手下。その役割はチーズを探すこと。しかし過度な期待は禁物。
見滝原という場所からチーズを探すため神浜までやって来た。
その顔面はスタンプとなっていて、とりあえず動くものに頭から突っ込み瞬時にチーズか否かを判断した"チーズ認定印""チーズじゃない印"を捺印する。
主の結界内ではなかなかチーズを見つけられなかったため、半ば追い立てられるようにして結界の外まで捜索範囲を延ばすこととなったが、首尾よくチーズを発見できたとしても帰り道をちゃんと記憶しているのかはちょっと疑問。
レイドイベント神浜チーズパニック!で登場。街中に沸いたコイツをタップして撃退すると少量のCCを獲得でき、お菓子の魔女が現れることがある。
その他
(看護係)の役割は、『叛逆の物語』では「チーズの看病」というよくわからないものとなっている。当初、お菓子の魔女が小児がん患者だったのではないかというファン予想から、彼女の看護師がモチーフという説が立てられたり、本編で結界の発生した場所が病院だったことから、そこを巻き込んでいる説などがあった。しかし、最新の発表により更なる謎が増えてしまった。