「さぁ逃げろ逃げろ!オニゴッコトピアのパワーによる鬼ごっこ、スタートオニゴッコ!」
「この俺と戦えるかなぁ? タァァッチ…!」
「ちょっと報告に上がっただけなのに…。 このやり場の無い鬱憤を、ぶつけてやるオニゴッコ!」
データ
身長/187cm
体重/289kg
世界/オニゴッコトピア
名産/鬼のお面
名物/ロケットタッチ
概要
トジテンドが人間界侵略の為に、鬼ごっこの世界「オニゴッコトピア」を閉じ込めたオニゴッコトジルギアをクダックに組み込んで、鬼の形相で誕生したワルド。
頭部は側頭部から角を生やした赤鬼を模していて、更に額へは青鬼のお面を被っている。また両腕は、爪先の鋭い赤い手へ鬼の金棒を模した飛行ブースターを装着した物に置き換わっている。
オニゴッコトジルギアの力を悪用する事で、鬼だけが無尽蔵に増え続け人々を追い回す世界を作る事が出来る。
具体的に説明すると、オニゴッコワルドにタッチされた者の額に青鬼のお面が付き“鬼”となる。鬼となった者は自分の意思とは無関係に人々を追いかけ続け、それにタッチされた他の人も同じくお面が付き鬼に変化。これの繰り返しによるねずみ講で侵略先の住人は強制鬼ごっこをさせられる仕組みだが、鬼になっている者は事実上身体のコントロールを奪われる仕様上、侵略行為へ抵抗する勢力を妨害する手段としては非常に有効。迂闊に攻撃をすれば鬼ごっこで動き回る人間を巻き込むリスクが発生し、それへ尻込みしている間に鬼からタッチされれば身体の自由が奪われて無力化されると言う訳である。
総じて、上手く使いこなせれば侵略先を無血で制圧する事も可能だろうな能力だが、あくまで鬼ごっこと言うゲームの為、青鬼のお面の眉間にあるスイッチを押せば鬼役のマーカーがオン・オフされ、ゲームの強制終了が可能。
しかし自身がゲームの中核になっているのはオニゴッコワルドも承知しており、直接スイッチを押しに来る相手の隙を突いてタッチしようとしたり、強制鬼ごっこの繰り広げられる最中に陣取って民間人に攻撃が当たる様誘う等の狡猾な立ち回りを取る。更に両腕をブースターで飛ばして離れた間合いの相手をタッチする『ロケットタッチ』なる技も使う。
能力の特性上、そう簡単に攻められる事が無いポジションを取れるからか、余裕をこいて「~オニゴッコ」と言いつつ、鬼に追い掛けられる人々を遠目で見て馬鹿にする小憎たらしい性格。
活躍
バラシタラの手で誕生し、人間界の街中に突如出現。買出しに来ていた介人とブルーン、フリント・カッタナー&リッキー姉弟の目の前で「いい感じに人数がいるオニゴッコ」と呟きつつ額のスイッチをオンにして作戦(ゲーム)を開始、ケンカからの意地の張り合いで自身をやっつけようと真っ先に近付いて来たカッタナー&リッキーへタッチして鬼に変え、双子がタッチした移動パン屋の夫婦が他の人をタッチする連鎖により、街中を強制鬼ごっこで混乱の坩堝に落とした。
この様子を離れた所より観察している内に、鬼を振り切ったゼンカイザー・ゼンカイブルーンと遭遇。迂闊に接近すればタッチされるリスクを避けた2人は距離を取ってギアトリンガーで銃撃をしてくるも、ゼンカイブルーンにタッチしてしまい、残ったゼンカイザーが3人に追い回される状態に。それを一瞥するや「敵は俺だけじゃないオニゴッコ。 全員鬼になるのは時間の問題オニゴッコ、ぺ~ん♪」と挑発しつつ自分の尻を叩き、その場から悠々と立ち去った。
その後、鬼にされた人達が鬼ごっこを続行、マジーヌやヤツデ等の新たな犠牲者を生み続ける裏でトジテンドパレスに一時帰還。「驚く程絶好調であります!」と経過報告をバラシタラ達に意気揚々と伝えるも、「何をグズグズしておる! 貴様も鬼であろう!現場でどんどん鬼を増やさんか!!」とボッコワウスに叱られ前線へとんぼ返りする羽目に。
この理不尽な扱いで生じた鬱憤に突き動かされつつ、再び人々を鬼に変え街中を強制鬼ごっこで混乱を齎し始めるも、すぐにゼンカイジャーが鬼ごっこを仲間内でしつつ出現。5人が追い追われながら機界チェンジと名乗りを決める光景を終始見物し、最後の一斉名乗りがグダグダになったのを笑い飛ばしつつ鬼ごっこの喧騒内に降り立ち、動き回る民間人へ銃撃が当たるリスクを作り出してゼンカイジャーの攻撃を牽制。これに対しゼンカイザーは、ゴセイジャーギアで召喚したテンソウダーとウインドライブカードの力で竜巻を生み出しそれへ鬼役全員を捕らえて上空に運び状況を逆転するも、再びこっそり近付いて来たカッタナー&リッキーがゼンカイガオーンにタッチ、再びゼンカイザーは3人から追い回される事に。
それならばと、残ったゼンカイジュランが一騎打ちを仕掛けてくるも、銃撃を凌ぎ切ってロケットタッチを発動。まさかの攻撃に虚を突かれた相手をまんまと鬼に変えた。
こうしてゼンカイジャー全員の無力化へ王手を掛けたその瞬間、上空に現れたクロコダイオーから直接降下して来たツーカイザーがゲキレンジャーギアを使用。それで召喚されたサイブレードを手に一直線で接近され、額のスイッチをサイブレードで押された事で鬼役のマーカーがオフになってゲームは強制終了。鬼にされた人々は身体の自由を取り戻す。
これに慌てて、後ずさりしつつ再び額のスイッチをオンにしようとするも、弟を侵略作戦に嵌めた事へ静かに怒るツーカイザーの銃撃で阻止され、そのままハリケンジャーギアの力で召喚されたシュリケンズバットからの千本ノックでボコボコにされてしまう。
そして直後、強制鬼ごっこに振り回されたお返しとばかりにゼンカイジャーが放ったゼンカイフィニッシュバスターが不意打ちで直撃、「ちょ、お、オニゴッコ~!!」と叫びつつ爆散・敗北した。
直後、後詰めで出動して来たクダイテスト2体の片割れが残ったオニゴッコトジルギアを踏んだ事で、ダイオニゴッコワルドが誕生するのだった。
余談
「鬼ごっこ」自体をモチーフにした戦隊怪人はこのオニゴッコワルドが初。
また、「鬼」繋がりで東映公式ホームページにはとある「鬼」の並行世界を思わせる書き出しが書いてある。
声を演じる寺島氏は今作が特撮初出演となる。
関連タグ
鬼ごっこ:この遊びの派生形に「増やし鬼」と言う物がある。
ゾンビ映画:このワルドが発生させた混乱は性質上、大体これと同じになる。勿論生きたままの人を操っているので、対策はゾンビ以上に難しい。
伊能賢剛/仮面ライダーブラッド:人々を操り、ヒーローを追いかけ回した者繋がり。