「さぁ、逃げろ逃げろ!オニゴッコトピアのパワーによる鬼ごっこ、スタートオニゴッコ!」
「敵は俺だけじゃないオニゴッコ。全員鬼になるのは時間の問題オニゴッコ! ぺ~ん♪」
CV:寺島惇太
スーツアクター:矢部敬三
登場話:第11カイ!「渡る世間は鬼ゴッコかい?!」
データだオニゴッコ
身長/187cm
体重/289kg
世界/オニゴッコトピア
名物/鬼のお面
名産/ロケットタッチ
概要だオニゴッコ
トジテンドが人間界侵略の為に、鬼ごっこの世界「オニゴッコトピア」を閉じ込めたオニゴッコトジルギアをクダックに組み込んで、鬼の形相で誕生したワルド。
頭部は額に青鬼の仮面(お面)を付けたヘッドギアを装着した、赤色のチーターを思わせる猛獣の様な顔立ちとなっている。また両腕は、爪先の鋭い赤い手へ飛行ブースターを装着した物に置き換わっている。
オニゴッコトピアの力を悪用する事で、自身にタッチされた者の額に青い“鬼のお面”を強制的に取り付けて“鬼”を無尽蔵に増やし人々を追い回す、息もつかせぬ鬼ごっこの世界を作り出す能力を行使する。
このワルドにタッチされて、お面が付いて鬼となった者は自分の意思とは無関係に人々を追い掛け続け、それにタッチされた他の人も同じくお面が付いて鬼になってしまう。
これの繰り返しによるねずみ講で侵略先の住人は強制鬼ごっこをさせられる仕組みだが、鬼になっている者は事実上身体のコントロールを奪われる仕様上、侵略行為へ抵抗する勢力を妨害する手段としては非常に有効。
迂闊に攻撃をすれば鬼ごっこで動き回る人間を巻き込むリスクが発生し、それへ尻込みしている間に鬼からタッチされれば身体の自由が奪われて無力化されると言う訳である。
総じて、上手く使い熟せれば侵略先を無血で制圧する事も可能だろうな能力だが、あくまで「鬼ごっこ」と言うゲームの為、青鬼のお面の眉間にあるスイッチを押せば鬼役のマーカーがオン・オフされ、ゲームの強制終了が可能。
しかし自身がゲームの中核になっているのはオニゴッコワルドも承知しており、直接スイッチを押しに来る相手の隙を突いてタッチしようとしたり、強制鬼ごっこの繰り広げられる最中に陣取って民間人に攻撃が当たる様誘う等の狡猾な立ち回りを取る。更に両腕をブースターで飛ばして離れた間合いの相手をタッチする「ロケットタッチ」なる技も使う。因みに自身が相手をタッチする時は、何故か囁くような小声になる。
能力の特性上、そう簡単に攻められる事が無いポジションを取れるからか、余裕をこいて「~オニゴッコ」と言いつつ、鬼に追い掛けられる人々を遠目で見て馬鹿にする小憎たらしい性格。
活躍だオニゴッコ
バラシタラの手で誕生し、人間界の街中に突如出現。買出しに来ていた介人とブルーン、フリント・カッタナー&リッキー姉弟の目の前で「いい感じに人数がいるオニゴッコ」と呟きつつ額のスイッチをオンにして作戦(ゲーム)を開始。
カッタナー「よーし、丁度良い!」
リッキー「アイツを倒した方が勝ちだー!!」
「鬼1号、2号は貴様らオニゴッコ! タァァッチ…!」
すると、ケンカからの意地の張り合いで自身をやっつけようと真っ先に近付いて来たカッタナー&リッキーへタッチして鬼に変え、双子がタッチした移動パン屋の夫婦が他の人をタッチする連鎖により、街中を強制鬼ごっこで混乱の坩堝に落とした。
この様子を離れた所より観察している内に、鬼を振り切ったゼンカイザー・ゼンカイブルーンと遭遇。
介人「あぁ〜!オニゴッコワルドを倒せば終わるんだろ!?行くぜ、全力全開!」
「この俺と戦えるかなぁ?タァァッチ…!」
ブルーン「触られては、私達も鬼になってしまいます!」
迂闊に接近すればオニゴッコワルドにタッチされるリスクを避けたゼンカイジャー2人は距離を取ってギアトリンガーで銃撃をしてくるも、こっそり追い付いて来たカッタナー&リッキーがゼンカイブルーンにタッチしてしまい、残ったゼンカイザーが3人に追い回される状態に。それを一瞥するや挑発しつつ自分の尻を叩き、その場から悠々と立ち去った。
その後、鬼にされた人達が鬼ごっこを続行、マジーヌやヤツデ等の新たな犠牲者を生み続ける裏でトジテンドパレスに一時帰還。「驚く程絶好調であります!」と経過報告をバラシタラ達に意気揚々と伝えるも、「何をグズグズしておる! 貴様も鬼であろう!現場でどんどん鬼を増やさんか!!」とボッコワウスに叱られ前線へとんぼ返りする羽目に。
「ちょっと報告に上がっただけなのに…。このやり場の無い鬱憤を、ぶつけてやるオニゴッコ!」
この理不尽な扱いで生じた鬱憤に突き動かされつつ、再び人々を鬼に変え街中を強制鬼ごっこで混乱を齎し始めるも、直ぐにゼンカイジャーが鬼ごっこを仲間内でしつつ出現。
5人が追い追われながら機界チェンジと名乗りを決める光景を終始見物し、最後の一斉名乗りがグダグダになったのを「全然揃ってないオニゴッコwww」と笑い飛ばしつつ鬼ごっこの喧騒内に降り立ち、動き回る民間人へ銃撃が当たるリスクを作り出してゼンカイジャーの攻撃を牽制。
これに対しゼンカイザーは、ゴセイジャーギアで召喚したテンソウダーとウインドライブカードの力で竜巻を生み出しそれへ鬼役全員を捕らえて上空に運び状況を逆転するも、再びこっそり近付いて来たカッタナー&リッキーがゼンカイガオーンにタッチ、再びゼンカイザーは3人から追い回される事に。
それならばと、残ったゼンカイジュランが一騎打ちを仕掛けてくるも、銃撃を凌ぎ切ってロケットタッチを発動。まさかの攻撃に虚を突かれた相手をまんまと鬼に変えた。
こうしてゼンカイジャー全員の無力化へ王手を掛けたその瞬間、上空に現れたクロコダイオーから直接降下して来たツーカイザーがゲキレンジャーギアを使用。それで召喚されたサイブレードを手に一直線で接近され、額のスイッチをサイブレードで押された事で鬼役のマーカーがオフになってゲームは強制終了。鬼にされた人々は身体の自由を取り戻す。
これに慌てて、後ずさりしつつ再び額のスイッチをオンにしようとするも、弟を侵略作戦に嵌めた事へ静かに怒るツーカイザーの銃撃で阻止され、そのままハリケンジャーギアの力で召喚されたシュリケンズバットからの千本ノックでボコボコにされてしまう。
そして直後、強制鬼ごっこに振り回されたお返しとばかりにゼンカイジャーが放った「ゼンカイフィニッシュバスター」が不意打ちで直撃、「ちょ、お、オニゴッコ~!!」と叫びつつ爆散・敗北した。
直後、「オレ達も鬼ごっこに混ぜてくれよ!」と言いつつ後詰めで出動して来たクダイテスト2体の片割れが残ったオニゴッコトジルギアを踏んだ事で、ダイオニゴッコワルドが誕生するのだった。
余談だオニゴッコ
- 「鬼ごっこ」自体をモチーフにした戦隊怪人はこのオニゴッコワルドが初。
- また、「鬼」繋がりで東映公式ホームページにはとある「鬼」の並行世界を思わせる書き出しが書いてある。
- オニワルドにならぬ様意識しつつ、鬼の面を着けていると言うオーダーを受け、鬼の面を脱いだら足の速そうなチーターっぽい顔でした、と言う仕掛けを意図してデザインされた。両腕のブースターにチーターの模様のディティールを入れた結果、SNSで金棒と言われたが、それはデザイン担当・K-SuKe氏の意図する所では無いとの事(『機界戦隊ゼンカイジャー公式完全読本』p.113)。
関連タグだオニゴッコ
鬼ごっこ:この遊びの派生形に「増やし鬼」と言う物がある。
ボクシングワルド:こちらは民間人をボクサーに変え即席の戦力として使役するも、性質上敵の攻撃に人々を晒すのを誘える。
ゾンビ映画:このワルドが発生させた混乱は性質上、大体これと同じになる。勿論生きたままの人間を操っているので、対策はゾンビ以上に難しい。
鬼舞辻無惨:同じく人間を鬼にすることが出来る。
空想科学大戦:2の終盤のカラーレンジャー編はこれとほぼ同じ侵略手段である。生きた人間を操る上記のゾンビ映画と同様、生きた人間を操るので、対策は困難な点も同様。
伊能賢剛/仮面ライダーブラッド:人々を操り、ヒーローを追いかけ回した者繋がり。
ヒトカラゲ/ジュッカラゲ、ドゴルド:外見が酷似している戦隊怪人。
デンシャロイド/デンシャゾード、デンシャロイド2/デンシャゾード2:機械/ロボット系かつ等身大怪人と巨大怪人枠が別個体の戦隊怪人で、等身大怪人の腕装備が巨大怪人枠の肩装備に転用されている繋がり
逃走中グレートミッション:2年後に放送される鬼ごっこが元のバラエティ特番が元のアニメ