「貴様らの世界のルールを、ボクシングトピアのルールに変えてやったボクシ~ング!!」
「命令さえ遂行すれば余計な事は知らなくて良いっ!それが我らのボクシーング!!」
登場話:第4カイ!「ブルブルでっかいおせっかい!」
データだボクシング
身長/187cm
体重/281kg
世界/ボクシングトピア
名物/老若男女無差別級ボクサー
名産/マウスピース、ブンナックル
概要だボクシング
トジテンドが人間界侵略の為に、ボクシングの世界「ボクシングトピア」を閉じ込めたボクシングトジルギアをクダックに組み込んで、「アイムウィナー!」と誕生したワルド。
頭部は額にゴング、天辺にリングを付けた赤いヘッドギアを模している。口には白いマウスピースを咥えていて、マイクパフォーマンス等の会話をする際は外す(※会話時をよく見ると口内の歯が見えている)。また両腕には丸い打突ポイントをあしらい、嵌め口の周りにロケットバーニアが付いたスプリング式のボクシンググローブ「ブンナックル」を装着する。
ボクシングトピアの力を悪用する事で、鳴らした天辺のゴングを聞いた人間にボクシンググローブを強制的に装着させ、闘争心旺盛なハードパンチャーボクサーに変貌させる能力を行使する。
ボクサーと化した人は身体能力が著しく向上、老若男女問わず素早い身のこなしで他人に殴り掛かり相手をK.Oさせるまで止まらない、“老若男女無差別級ボクサー”を繰り広げる様になる。
しかも「試合を行う」と言う体である程度の細かい命令を与えて大多数を一挙に動かす事も可能な為、実質侵略先の住民を即席の拳闘兵隊に変えて使役させられる能力とも言える。
戦闘ではブンナックルを使ってのボクシング戦法が基本だが、それと同時にボクサーへ変えた人間を嗾けて敵側が人を誤って攻撃するのを誘ったり、ブンナックルのバーニアを点火して射出する飛び道具を使ったり等、勝つ為ならボクシングのルールは愚か倫理すらも破るダーティーな戦い方を好んでいる。
使役対象を煽って効率良く動かす為かマイクパフォーマンスが上手く、「~ボクシング」と言いながら雄弁且つ挑発する様に話す。
活躍だボクシング
トジテンドパレス内でイジルデの手により誕生。人間界を侵略するために人間界へ送り込まれる。
イジルデ「此度の侵略は、お前に委ねる」
「必ず勝利を掴んで見せるボクシングッ!!」
人間界で程無く街中にゴングの音を鳴らして鳴らしてスーさん達人々をボクサーに変え、瞬く間に日常を拳が飛び交いノックアウトされた人が横たわる無法地帯へと墜とした。
当然異変に反応してゼンカイジャーが現れるも、高い所から挑発も兼ねて自己紹介して交戦。ところが直後、追手のクダックに追い回されつつセンタイギアに興味を示したブルーンに乱戦の中割り込まれ、ゼンカイジャーへの質問責めに夢中な彼へ押さえ込まれてしまう。
「クダックが追っていると言う事は、上司は追っていると言う事。ならば、捕まえる一択ボクシング!」
ブルーン「助けて下さい〜!」
これを怒りつつ振り払い、状況を理解したボクシングワルドブルーンを捕まえイジルデの元へ連れて行こうとするが、ゼンカイマジーヌが出現させたバナナの皮で滑って転倒。その隙にブルーンをゼンカイジャーに連れて行かれてしまう。これを慌てて追おうとした所で、イジルデが現れて制止。
イジルデ「ボクシングワルド。命令変更だ」
「イジルデ様!奴なら俺が直ぐ捕まえて……」
イジルデ「捕まえる必要は無い。スクラップにしろ!」
トジテンドパレスにてブルーンに重要機密を知られた為証拠隠滅を図るイジルデから命令を変更されたので上空から現れたマイクを介して「ブルーンをターゲットとした“トジテンド杯”を開く」と言う格好でボクサーに変えた人々に命令、人海戦術でブルーンの始末を目論む。
「え~、“トジテンド杯”挑戦者募集のお知らせ~!対戦相手は~、コイツだぁ~~!!(※ブルーンが描かれたビラを街中にバラ撒く)」
程無く数名のボクサーが、ゼンカイジャーと一緒にいるブルーンを発見。それに追い立てられた彼らをイジルデと共に待ち伏せ、包囲した所を叩こうとする。
ところがそこで、ゼンカイジャーとの会話を通じて自分が狭い世界にいた事を悟ったブルーンがイジルデに対し決別を宣言。介人よりギアトリンガーとゼンカイブルーンギアを受け取りゼンカイブルーンとなった結果、遂にゼンカイジャーが5人揃ったのを目撃する。
これへ対し、ボクサー達を前衛に出してゼンカイジャーの攻撃を封じようとするも、ゼンカイマジーヌがインターバルのスタッフを召喚してボクサー達を休ませ足止め。その隙に後衛のクダック部隊をゼンカイジャーに片付けられる。
だがボクシングワルドは離れた所よりブンナックルを発射して不意打ちを仕掛けるも、狙われたゼンカイブルーンは上半身を切り離して回避。そのままブンナックルを掴んで投げ返された所を元に戻りつつ接近したゼンカイブルーンに殴り飛ばされる。
更にゼンカイザーがダイレンジャーギアを使用、それで現れたダイレンロッドを5人が装備。包囲された上で一方的に突かれた(※この時「それは、反則ボクシングッ!!」と呟いた)末で、ゼンカイザーに槍の柄で股下を叩かれて突き上げを喰らい悶絶。
これによる激痛で苦しんでいる隙に、止めの「ゼンカイフィニッシュバスター」が直撃して敗北・爆散。後にはボクシングトジルギアが残され、ボクサーにされた人々は正気に返った。
イジルデ「喜ぶのはまだ早い!クダイテスト!!」
クダイテスト「お召しにより参上!!」
その直後、イジルデが呼び出したクダイテストがボクシングトジルギアを踏み、ダイボクシングワルドへと変貌したのだった。
余談だボクシング
- ボクシングモチーフの戦隊怪人は『特命戦隊ゴーバスターズ』のドームロイド&ドームゾードδ以来、9年ぶりとなる。
- 声を演じる真木氏はスーパー戦隊シリーズの出演は初(ニチアサ全体では『キラキラ☆プリキュアアラモード』の園部けい、イル、ネンドモンスター、カードモンスター、泡だて器モンスター以来)。
- 近年の特撮では『ウルトラマンタイガ』にてガピヤ星人アベルの声を演じている他、『ゼンカイジャー』と同年放送の『ウルトラマントリガー』にて闇の三巨人の一体・ダーゴンの声でレギュラー出演している。
- 今回初登場したスーさんを演じる喜多川2tom氏は『五星戦隊ダイレンジャー』にてシシレンジャーを演じており、棒術で敵の股間を攻撃する技を披露した事がある。
- また、キレのあるアクションを披露した花嫁を演じたのは空手の有段者で、翌2022年からは女子プロレスラーとしても活動している長野じゅりあ氏である。なお、長野氏は非公認戦隊アキバレンジャーにもゲスト出演の経験がある。
- バンダイ公式youtubeチャンネルにて配信された機界戦隊ゼンカイジャーひみつ全開ファイル②にはスーツを流用したキックボクシングワルドが登場。因みにこの動画はTV放送でボクシングワルドが登場する前に配信された。
- 人間同士を戦わせるワルドの為、頭部にリングとゴングを付け、マウスピースも噛ませてある。裏模様はボクサーと言う事でオーグリーン・四日市昌平で、顔の目とヒゲで制服の蝶々模様の様なディティールを表現し、顔付きも四日市に似せてある他、腕にはパワーブレスも付いている。また、合成がグリーンバックのみになった都合上、ボクシングワルド以降のワルドには一部例外(スシワルド、メンワルド)を除いて体色に緑が使用不可となった(『機界戦隊ゼンカイジャー公式完全読本』p.111)。
関連タグだボクシング
キノコワルド:こちらは真っ当なボクシング戦法で戦っていて、更に必殺パンチも披露している。
バラボクサー:ボクシングモチーフのロボット戦隊怪人の偉大なる先輩。
ゴンググルマー:3年後に登場する後輩怪人。ただし、こちらはこちらは素体のためかボクサーより実況向け)
カラテロイド:成長途中で触媒になった器物(空手グローブ)を介して人間の少年を操り、内包する首領の我欲に突き動かされるまま街中の人々を凶暴化させて拳で争わせたロボット戦隊怪人。
アミガルド:人間達を強制的に勝負させる戦隊怪人。第4話登場なのも共通している。